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神秘的な自然があふれる場所!ボリビアの世界遺産5つ

ボリビア,世界遺産

ボリビアと言えば塩の湖であるウユニ塩湖が話題を呼んで有名になりましたね。いかにも秘境といったイメージが強いです。

しかしそのウユニ塩湖は残念ながら世界遺産ではありません。ボリビアといったらやはり手つかずの自然が思い浮かびます。

ボリビアの世界遺産は一体、どういったものなのでしょうか?

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ノエル・ケンプ・メルカード国立公園

南米ボリビア北東部にある国立公園が世界遺産に登録されています。

広大なアマゾン川の流域に広がる深い森が印象的です。標高が200mから1000mほどで年間の平均気温が25度〜26度と安定しています。草原、やせた土地のセラード、常緑樹林、湿地など様々な自然環境に触れることができる貴重な世界遺産です。そんな環境に適した豊富な動植物の生息を見ることができます。植物が2700種、鳥類が620種類も確認されています。

北からはアマゾンの、南からは亜熱帯の灌木林の、東からはブラジルにもかかるセラドの、西からは「チキターノ森林」と呼ばれる森林の、それぞれの影響が集まる地域として有名です。まさに自然が生み出した力強さを感じられる滝や水の流れは、見るものを圧倒させる力があります。ボリビアならではの自然あふれる世界遺産です。

サマイパタの砦

ボリビア,世界遺産
南米ボリビアのサンタ・クルス県オリエンタル山脈の標高1950mに位置する世界遺産です。

考古学界ではとても注目されている遺跡として有名です。目を引くサマイパタの要塞の遺跡には、赤い砂岩で様々なものが彫られています。人間、ジャガー、ピューマ、ヘビなどの動物を始め、運河や階段など不思議な彫り物も見ることが可能です。

これらが人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録されました。このサマイパタの砦は、実際には軍事拠点ではありませんでした。コロンブス到達以前の宗教的な遺跡でエル・フエルテ遺跡とも呼ばれています。誰が建てたのかも分かっていないボリビアの謎ともいえる世界遺産です。

観光客が歩き回ることで岩に刻まれたシンボル群に損傷が見られることが分かったため、内部はこれ以上の損傷を避けるために閉鎖されています。ほとんどは見学できますが、いつか見られなくなる日も近いのかもしれません。まさに今しか見ることのできない世界遺産です。

アンデスの道路網カパック・ニャン

ボリビアの世界遺産として登録されているカパック・ニャンは、その素晴らしさを語る前に先に特記しておきたいことがあります。

2014年に世界遺産登録された新しい世界遺産ですが、なんと南米大陸6か国すべての国から共同で申請が行われたのです。南米6か国とは、ペルー、エクアドル、コロンビア、ボリビア、チリ、アルゼンチンです。これは世界遺産認定40年間の歴史の中でも初めてのことでした。

そのことからも分かる通り、アンデスを含む南米大陸の広範囲に至る世界遺産です。カパック・ニャンはインカ帝国に支配されていた海岸砂漠地帯とアンデス高山地帯を東西南北につなぐ道路網です。その距離は一説では6万キロにもおよぶと言われています。

インカの時代よりも前から既に存在していて、それを拡大したのがインカだったという説が有力です。主にインカの王が移動する際に使ったり伝達を任された使者が走り抜けることをゆるされたそうです。特別な人でないと歩くことのできなかった世界遺産ですね。

チキトスのイエズス会伝道所群

ボリビア,世界遺産

南米のボリビアにはイエズス会によって建造された伝道用の集落群があります。それがチキトスのイエズス会伝道施設群です。ボリビア内にいくつか存在する伝道所群の中で、サンタクルス県チキトス地方に残る伝道所群のみ世界遺産に登録されています。

これはスペインの植民地時代に宣教師がキリスト教改宗のため強化集落として建てたものです。スペインがボリビアを入植した頃には、様々な会派の修道士たちが12使徒になぞらえた新大陸の伝道活動に参加していました。

その時に作られた集落群は「伝道所」「伝道施設」「布教村」などの意味の「ミシオネス」または「レドゥクシオネス」と呼ばれていました。

ボリビアの歴史を物語る伝道所群は、今でもその存在感を主張しているようです。ちょっとマニアックな世界遺産を見に行きたい人には是非、訪れてほしい世界遺産です。

ポトシ市街

ボリビア,世界遺産
ボリビアの首都としては世界最高地である標高3600mにある世界遺産です。ボリビアの世界遺産の中では古株になる場所で、ラパスの中にある市街地です。

1545年に先住民が銀の大鉱脈であるセロ・リコという山を発見したところから、街の歴史が始まりました。発見された銀鉱脈は世界最大級とも言われ、侵略者であるスペイン人が銀を求めてここに集まったとされています。

ボリビア・ポトシの銀山は、メキシコのサカテカスやグアナフアトとともに中南米の三大鉱山として知られ、多くの先住民が銀の採掘に集められ、黒人奴隷と合わせて800万人が犠牲になったという悲しい歴史もあります。

ここには金銀箔を多用したサン・ロレンソ聖堂なども残っているので人類の歴史上、重要な時代を例証するものとしてボリビアの世界遺産になりました。今は銀が枯渇してしまったことで多くの人が去ってしまったので、古い街並みだけが残されています。

ボリビアの悲しい歴史を知ることのできる世界遺産です。

まとめ

ボリビアの世界遺産はいかがでしたか。雄大な自然に囲まれたボリビアには数々の動植物が生息しているので、動物好きにはたまらないほっこりする世界遺産があります。

逆に過去のボリビアの歴史を感じることの出来る街並みや、壁画などを見ることも出来る世界遺産でもあります。行く人なりの楽しみ方ができる世界遺産です。

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SPIBRE編集部

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