国内の神社で最も格式が高いとされている伊勢神宮には毎年たくさんの人が参拝に訪れています。
昔は伊勢参りという名前で多くの人が伊勢を目指したと言われていますね。そんな伊勢神宮でも御朱印をいただくことができます。
御朱印がブームになる前から、伊勢神宮の御朱印は是非いただきたいと、考える人が多かったようです。伊勢神宮での正しい参拝方法や御朱印について知っておきたいことをご紹介します。
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伊勢神宮はこんなところ
一生に一度は行きたい伊勢神宮は天皇家も正装をして参拝に訪れる神社です。
天照大神をお祀りする内宮と豊受大神をお祀りする外宮を中心に、たくさんのお社から構成されています。
天照大神は言わずと知れた太陽の化身であり、この世界に光を導き国を豊かにしてくれています。豊受大神は衣食住の神様であり、人間が暮らしていく為に必要なものを守ってくれています。
今でこそ車や電車で簡単に行けるので、毎年参拝することも容易ですが、昔は片道15日ほど掛かる道のりを命懸けで伊勢の国までたどり着いたと言われています。
お伊勢参りの歴史だけを見ると400年程度ですが、伊勢神宮の歴史を見ると更に1000年以上も古い時代のお話になります。
それほど歴史の深い神社なんですね。
伊勢神宮を参拝して御朱印をいただくのであれば、何となく参拝するのではなく、歴史に触れたり正しい知識を持って訪れたいですね。
伊勢神宮で御朱印をいただくための正しい参拝方法
伊勢神宮は他の神社と違って「内宮」「外宮」に分かれているのが特徴です。
祀られている神様が違うので、同じ伊勢神宮でも片方だけ行けば良いということではありません。正しい参拝順序は外宮を参拝してから内宮を参拝する流れになります。
また伊勢神宮では一方通行となっているので、外宮では左側通行、内宮では右側通行という部分にも気を付けなければなりません。
それぞれの境内に入る際には鳥居をくぐりますが、人間の領域と神様の領域の境目となるので必ず立ち止まって一礼をしましょう。
参拝に来られた感謝と神域に入らせていただく挨拶ですね。
参拝の前には手水舎でお浄めをする必要があります。内宮参拝の場合は手水舎がありますが、その先に御手洗と呼ばれる五十鈴川の川岸へ行けます。
元々は禊に使われていた場所ですが、この五十鈴川でお浄めを行って参拝する人も多いです。御朱印をいただく前の参拝はしっかりと行います。
伊勢神宮では一般的な神社と同様に二拝二拍手一拝で参拝しましょう。御朱印をいただく前に、とても神聖な気分になりますね。
伊勢神宮を参拝して御朱印をいただく時の服装
伊勢神宮に御朱印をいただきにいくと、他の神社とはちょっと違う神聖な雰囲気に驚く人も多いです。
そこで気になるのが服装ですね。伊勢神宮には「正装をしていかなければならない」という噂もあるくらい服装には敏感です。
しかし、実際には伊勢神宮を参拝するのに正装は必要ありません。常識の範囲内であれば、私服でも問題ないのです。
ただタンクトップにホットパンツという服装や、アクセサリーをたくさん付けていたり、露出が多い服装はおすすめできません。
服装で問題になってくるのは、普段は入れない場所で参拝ができる特別参拝の場合です。
御朱印をいただくか否かを別としても、特別参拝はより神様の近くに行くことになります。
男性なら紺か黒のスーツにネクタイと革靴が基本です。シャツも派手な色にならない方が良いでしょう。
女性もスーツかフォーマルウェアが必要です。パンツスーツでも問題はありません。
スーツ以外には落ち着いたワンピースでも良いですが、スカート丈が短すぎるものは避けましょう。
中にはせっかく伊勢神宮まで来たのに、服装が理由で断られてしまう人もいるくらいです。
伊勢神宮で御朱印をいただくのであれば、そのくらいの気持ちで訪れると身が引き締まって良い効果をもたらしそうですね。
伊勢神宮で御朱印をいただける場所
伊勢神宮に御朱印をいただきにいった場合に、とても驚かされるのは、いくつものお社があることです。
伊勢神宮には全部で125社あります。正宮が2社、別宮が14社、摂社が43社、末社が24社、所管社が42社です。もちろん御朱印はそのすべてのお社でいただけるわけではありません。
御朱印がいただけるのはその中でもわずか7社です。正宮である外宮・内宮はもちろんのこと、月讀宮、瀧原宮、伊雑宮、倭姫宮、月夜見宮で御朱印をいただくことができます。
それぞれのお社が離れているので、全部の御朱印を集めたいのであれば、最低でも2日間はあると良いですね。
駆け足で回れば1日でも可能ですが、せっかくのお伊勢参りが駆け足なのは勿体ないと思います。伊勢神宮の御朱印はとても人気があり、いつもたくさんの参拝者が訪れる場所です。
特に外宮と内宮に関しては、御朱印をいただくまでに並ばなければいけない、という場合もあります。
そこで、基本的には参拝をしてからいただくのが御朱印なのですが、先に神楽殿の御朱印の受付まで持っていき、御朱印帳を預けてから参拝をするという方法も可能です。
ゆっくりと境内を回って参拝をして、帰り際に御朱印をいただいて帰るという形にすることで、時間のロスがなく御朱印をいただくことができますよ。
伊勢神宮で御朱印をいただく際の心得
伊勢神宮で御朱印をいただく際には、いくつかの心得が必要になります。
まず、御朱印帳を用意して向かうことです。
もちろん伊勢神宮オリジナルの御朱印帳を購入するのはOKですが、中には御朱印帳以外の用紙に書いてもらおうとする人がいます。
せっかく来た記念に…という気持ちは分かりますが、御朱印帳に書いてもらうのが礼儀です。
次に願い事よりも日々の感謝を述べるようにしましょう。
格式が高い神社というと、つい願い事を叶えてくれそうな気がしますが、伊勢神宮の神様は人が生きていく上で必要なものを与えてくれています。
生を受けたこと、毎日平和に過ごせていることに感謝をしながら、御朱印をいただきましょう。
次に、いただいた御朱印は大切に持ち帰って、たまには開いて見返してみましょう。
御朱印をいただいてそれだけで満足してしまう人がいますが、御朱印はその神社のお守りやお札と同じような存在です。
たまに開いてみると、その時の気持ちがよみがえって、気持ちが明るくなりますよ。
また、伊勢神宮を参拝して御朱印をいただいたら、是非「おかげ横丁」にも行ってみてください。
パワーフードと呼ばれる伊勢特有の食べ物を身体に入れることで、よりご利益が定着するんだとか。
御朱印も思い出も大切に持ち帰りましょう。
まとめ
御朱印を頂く正しい参拝方法と心得はいかがでしたか。
伊勢神宮は他の神社と比べると勝手が違う部分が多々あります。御朱印をいただく時にも気を付けないと断られてしまうこともあるのです。
正しい参拝方法、服装、心得など、伊勢神宮に行く前にしっかりと下調べをして満足のいく御朱印巡りをしてみてくださいね。
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