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建築家が絶賛する街!チェコの世界遺産5つ

チェコ,世界遺産
チェコと言えばビールがおいしい土地でもあります。そのビールは日本人にもピッタリな軟水からできているので馴染みやすいです。

そんなチェコには、様々な建築様式が栄えていたのが分かるような世界遺産が連なります。人の目を楽しませてくれるような美しい景観や、思わず笑ってしまうような優美さなど、国全体が世界遺産のようです。

チェコの世界遺産を体感してみませんか?

プラハ

チェコ,世界遺産
チェコの中でも全市が世界遺産に登録されている貴重な街です。

千年の都と聞くと「京都」「ローマ」「北京」などを思い浮かべますが、プラハも数少ない千年の都の一つとして世界遺産に登録されています。街にはあらゆる時代の建物が立ち並び、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、アールヌーヴォー、アールデコなど様々な建築様式をチェコで見ることができます。「建物の博物館」と呼ばれるにふさわしい世界遺産です。

長い歴史を感じられる街並みですが、他にも目を奪われる景色があります。「一目見れば必ずその美しさの虜になる」と言われているボヘミアングラスは、中世から伝えられてきたチェコの伝統工芸であり、チェコの人々の生活の中に根付いてきたものです。

街を歩けば旅人の目を楽しませてくれる大道芸人やマリオネットを見かけることも多く、言葉が分からなくても思わずニコニコしてしまうでしょう。チェコと言えばビールも世界的に有名です。軟水からできたピルスナーは日本人の口にもピッタリです。プラハの街や文化に思う存分触れてみたい世界遺産です。

プラハ城とカレル橋

チェコ,世界遺産
チェコの北西部に位置するプラハの中には、さらに紹介しておきたい世界遺産があります。

中世から時の流れを止めてしまったかのようなプラハ城とカレル橋は、1番のハイライトスポットです。チェコにこの街が形成されたのは、神聖ローマ皇帝となったボヘミア王のカール4世が都と定め、各国から一流建築家を招いて帝都と呼ばれるにふさわしい街を造ったことに始まります。

ヴルタヴァ川に架かり旧市街とプラハ城を結ぶカレル橋は、ドイツの建築家の設計により1420年に完成しました。16連のアーチが優美なプラハ最古の石造りの橋です。長さは516メートル、幅は約10メートルで橋の欄干にはキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの像もあります。この橋を渡り対岸には世界遺産であるプラハ城があります。

ここの最大の名所は偉容を誇る聖ヴィート大聖堂、旧王宮、黄金小路の家々など多くの建築物の集合体です。それぞれが異なる建築様式で造られているので、ロマネスク様式やゴシック様式、バロック様式、ルネサンス様式など、様々な建築様式の美を目の当たりにすることができます。

特に「聖ヴィート大聖堂」ではチェコの守護聖人の聖ヴァーツラフ、聖ヤン・ネポムツキー、カール4世などの墓も見学できます。外観の美しさとミステリーが融合したような世界遺産です。

クトナー・ホラ

チェコ,世界遺産
チェコのボヘミアに存在する小さな集落であるクトナー・ホラも世界遺産に登録されています。

小さな集落に過ぎなかったこの街を、プラハをも凌ぐと言われた都市に変貌させたのは13世紀に発見された銀鉱脈でした。14世紀〜15世紀には銀の採掘と銀貨鋳造によって繁栄し、その中心街が世界遺産として選ばれました。クトナー・ホラの銀産出量は豊富で、ヨーロッパの3分の1を占めていたとも言われています。

ここで鋳造された高品質な銀貨が中央ヨーロッパの共通貨幣となり、チェコに莫大な富をもたらしました。そしてクトナー・ホラはチェコの経済・政治・文化の中心的な都市になったのです。

更に14世紀には、市民たちが資金を集めて鉱山労働者の守護聖人として聖バルバラ教会を建設しました。ゴシック様式の壮大な建築で聖堂内には、袈裟のような服装の鉱山労働者の像や、銀貨鋳造の様子を描いたフレスコ画があり、この街が銀鉱山で栄えたことを伝えています。

かつての繁栄が想像できないほど今は静かなクトナー・ホラですが、修復された町並みや壮麗な建築群をたっぷりと味わいたい世界遺産です。

チェスキー・クルムロフ歴史地区

チェコ,世界遺産
チェコ南部のS字に蛇行するヴルタヴァ川に囲まれて息づく街が世界遺産となっています。

チェスキー・クルムロフは、中世の街並みをとどめるチェコで1番美しい街としても有名です。旧市街を見下ろすチェスキー・クルムロフ城は13世紀、この地を治めたヴィートコヴィツ家によって築かれました。チェスキー・クルムロフ城はエゲンベルク家、シュワルツェンベルク家と城主が目まぐるしく変わったことでも知られています。

その時に創建当初のゴシック様式から、ルネサンス様式、バロック様式と増改築が重ねられました。今では様々な建築様式が混在する、チェコではプラハ城に次ぐ規模の城郭となり世界遺産に相応しい場所です。

1766年に完成したバロック様式のオペラ劇場、カラフルなフラデークの塔や外壁の「だまし絵」など城内には見どころがたくさんあります。城の守り神として飼われている熊も伝説に彩られています。

19世紀にオーストリア=ハンガリー帝国の支配下となりその後、様々な国に占領されていました。自由化が許された1989年から少しずつ修復が始まり、今では観光スポットの一つとして賑わっています。当時の繁栄とその美しさを体感したい世界遺産です。

リトミシュル城

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チェコの中部の街リトミシュルにあるリトミシュル城は、その美しさから世界遺産に登録されました。

ルネサンス建築の傑作として、名高くチェコの国民的作曲家スメタナの生誕地としても知られます。城の外壁は漆喰装飾で、女神や草花など8千の異なる絵柄で埋め尽くされています。

これは中世の宗教的束縛から解放された、ルネサンスの自由で創造性豊かな精神の表れです。城の回廊はアーチ上の柱が、3層に重なって並ぶ美しいルネサンスの建築が見て取れる世界遺産です。

更に城の中には18世紀のバロック劇場が当時のまま残されており、これも貴重な文化となっています。この劇場で6歳の時にデビューしたのがスメタナです。

スメタナは、城内にあるビール醸造所の所長の息子でした。父親から音楽の英才教育を受けたスメタナは、チェコの国民性を前面に出した楽曲を次々と発表しました。代表曲「ブルタバ(モルダウ川)」は、チェコ民族の誇りと独立運動を高める原動力になったと言われています。

他にも「ビール醸造所」や「庭園」、「劇場」など見るものを楽しませてくれる施設となっています。建物もそうですが、スメタナという人物が世界遺産になったようでもありますね。

まとめ

チェコの世界遺産はいかがでしたか。

文字にするだけでも建築家が喜びそうな建築様式がたくさん出てきました。たとえ建築のことには無知でも、その美しさを体感するだけで十分満足できる世界遺産ばかりです。

休憩がてら美味しいビールを飲んだり、街の大道芸に陽気な気分になったりするのもおすすめです。訪れておいて損はない世界遺産です。

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SPIBRE編集部

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