パワースポット

過去と今のギャップが面白い!チリの世界遺産5つ

チリ,世界遺産

チリと言えば南米の細長い形をした国です。そして海に面しているので豊富な魚介類が美味しい場所でも有名になっています。

チリはその昔、銅が良く採れる豊かな国でした。それらを物語るような世界遺産がチリでは見ることができます。

歴史を感じる街並みや手つかずの自然、そしてユニークな島までチリの世界遺産は訪れる人を飽きさせないことでも有名です。チリに行って世界遺産の旅に出てみませんか?

Array

イースター島

チリ,世界遺産

チリ本土から西へ3800キロ沖合の太平洋に浮かぶ孤島ラパ・ヌイにある世界遺産です。

周囲は約60キロで北海道の利尻島とほぼ同じ大きさの火山島です。ラパ・ヌイは現地語で「大地」という意味で、1722年の復活祭の日にオランダ海軍提督ヤコブ・ロッゲフェーンによって発見されたことからイースター島と名づけられました。

チリの人でなくてもモアイ像といったらイースター島では有名です。

10世紀から16世紀にかけて盛んに作られたモアイは島で産出される凝灰岩でできていて、祖先信仰の偶像としてアフと呼ばれる祭壇に祀られたものと考えられています。

島の全域に配置されているモアイは石切り場のラノ・ララク、唯一海に向かって立っているアフ・アキビ、女性のモアイがいるアフ・ビナプ 、目をもつモアイで有名なタハイなど見どころ満載な世界遺産です。

鉄器を持たなかった先住民がどうやってモアイを作ったのか、重さ10トンものモアイをどうやって運んだのかなど未だに多くの謎が残されています。あのモアイの立つ独特の雰囲気を是非味わってほしい世界遺産です。

チロエの教会群

チリ,世界遺産
チリ南部の太平洋に浮かぶチロエ諸島の中心となるチロエ島にある世界遺産です。

人口は約10万人でチロエ島とチリ本土との間には200の小島が存在します。島の東側は内海に面しているので、気候が穏やかで海上も安定している住みやすい場所です。ここではイエズス会が築いた木造教会を見ることができます。チロエの教会は、ヨーロッパと先住民の文化伝統が融合した独特の「チロエ様式」と呼ばれる16の木造教会で知られています。

17世紀から18世紀のイエズス会の布教活動により形成されたメスティーソの文化は、ずっとチロエ諸島に根付き、今でもそのまま残っているといいます。イエズス会の教会として建設されましたが、その建築様式はゴシック建築、バロック建築などヨーロッパの様式と地元チリの様式が混ざり合ったチロエ様式が特徴です。

その中のカストロ聖堂をはじめとする14の聖堂が世界遺産に登録されています。チロエ様式とはチロエ島周辺に見られる独特の建築様式で、島という性質上チリ本土から孤立していること、島では本土と異なる資材が手に入ることからチリだけの独特の様式と言われています。手つかずの自然も残る美しい世界遺産です。

シーウェル鉱山都市

南米チリにある定住者のいなくなった鉱山都市が世界遺産に登録されています。

チリは世界一の銅の産出量を誇る国です。その基盤となったのがアメリカ資本であるブラデン・カッパー社が築いた銅の町です。アンデス山脈の中腹に位置するこの町はその後、地下鉱山で栄え、大規模な資本と最新の技術が導入され開発が進められました。銅の採掘と加工のために地元チリの労働力が集められ、世界各地の辺境に建設された鉱山都市の顕著な例となっています。

シーウェルは斜面に築かれた町でもあるので「階段の町」としても有名です。通りに並ぶ木造建築物は、鮮やかな緑、黄、赤、青で彩られていて、見るものを楽しませてくれます。1950年代の人口は15000人にも上り、鉱山にはアメリカンスタイルの住宅も造られました。その住宅は、アメリカ人が暮らすA、チリ人の労働者が暮らすBとCの3つのランクに分かれていたそうです。

その後、1970年には大部分が廃墟となってしまい、今に至ります。現在ではこの貴重な鉱山都市を守ろうとする活動が活発になっていて、世界遺産として大切にされています。繁栄の歴史と貴重な鉱山都市を見ることのできる世界遺産です。

ハンバーストーンとサンタ・ラウラ硝石工場群

チリ,世界遺産
チリ北部のタラパカ地方にある硝石精錬所群の遺跡が世界遺産に登録されています。しかし世界遺産に登録されると共に、建物が脆弱な木造であるという構造上の問題や地震の影響から危機遺産にも登録されました。この一帯は硝石が産出するため、19世紀後半から多くの硝石工場が建設されました。

当時は200以上の硝石工場が出現したともいわれています。硝石は火薬や化学肥料の原料になる重要な鉱物資源なので、アメリカからヨーロッパまで世界中に輸出されていたそうです。そのおかげで町は好景気で賑わいヨーロッパ風のお洒落な建物が建ち並び栄えていました。

ところが20世紀初頭に合成硝酸が登場すると同時に勢いは衰えてしまいます。そして1950年代半ばに鉱山が閉鎖されたことで、チリの人々は町を去り、ゴーストタウンとなっていきました。そこから長い月日が経っているので、建物が衰弱してしまうのも仕方のないことです。しかし世界遺産に登録された今は、チリの人々によって大切に守られています。チリの歴史を感じることのできる世界遺産です。

バルパライソの海港都市の歴史的街並み

チリ,世界遺産
チリのバルパライソ州にあり、チリの首都サンティアゴに近い港町がバルパライソの海港都市とその歴史的な町並みという名で世界遺産に登録されています。バルパライソには国会が所在し、チリの立法首都の役割を果たしています。バルは英語の「Valley」パライソは英語で「paradise 」とほぼ同義語で、日本語に訳すと「天国の谷」という意味を持っています。

最初にバルパライソ湾周辺に住みついた民族は、インディオのピクンチェ族と言われています。彼らは農業で生活を営んでいました。今の日本のようで親近感がわきますね。一説には漁業で生活をしていた遊牧民のチャンゴ族とも言われています。

536年、最初にチリを発見し探検をしたヨーロッパ人であると考えられているディエゴ・デ・アルマグロによって送り出された、補給船サンティアギーリョ号に乗ったスペイン人探検家がこの地にたどり着き発見したそうです。この海岸線と歴史を感じる街並みは、見ている人を飽きさせない不思議な力があります。ちょっと足を伸ばしてでも訪れてみたい世界遺産です。

まとめ

チリの世界遺産はいかがでしたか。

モアイがユニークなイースター島は今でも人気のある世界遺産です。チリの過去の繁栄や栄光を物語っているような街並み、工場群なども見る人によって様々な感動を与えてくれるはずです。

また危機遺産にもなっているくらい古く危うい世界遺産は、今後は見られなくなるかもしれないのでとても貴重です。チリに行ったら世界遺産めぐりを楽しむのも良いですね。

▶︎有名な世界遺産一覧ページはこちら




ABOUT ME
Written by
SPIBRE編集部

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ある程度の長さの平仮名や漢字が含まれないコメントは受付けておりません。(スパム対策)

LINE友達登録