パワーストーン

クレオパトラが愛したパワーストーンにまつわる4つの話

クレオパトラ,パワーストーン
クレオパトラと言えば、世界の三大美女として哲学者のパスカルが著書である『パンセ』でその美しさを「世界の歴史が変わる」ほどと例えたことで有名です。

華やかかつ、壮絶な人生には男性とのロマンスも数多かったとか。ちょっと憧れますよね。

様々な逸話を残したクレオパトラですが、パワーストーンについても興味深い話がたくさんあることをご存知ですか?

この記事では、クレオパトラのパワーストーンにまつわる話を4つご紹介します。

クレオパトラの化粧に使っていた石『ラピスラズリ・マラカイト』

クレオパトラは化粧のテクニックに精通しており、とても上手だったと言われています。

古代エジプト特有の印象的なアイメイクはとても妖艶な雰囲気を醸し出していますが、このアイラインくっきりのアイメイクは「ホルスの目」と呼ばれていました。安全と保護を司る鷹の神、ホルス神から由来しており、魔除けの効果があったとされています。ホルスの目は、墓の主を守る神としてピラミッドの頂点にも君臨していました。

さて、クレオパトラのアイメイクですが、そのアイシャドーの原料にパワーストーンが使われていたことはご存知でしょうか?

上瞼には暗青色のラピスラズリを、下瞼にはナイルグリーンのマラカイトを砕いて粉状にしたものに香料を混ぜて作られていました。これらは、虫よけの細菌感染防止として役立っていたようで、アイシャドーの原点とも言われています。

発色の良いブルーのラピスラズリには、邪気防止や明晰な判断力をもたらすパワーがありますが、当時もそれらに似たパワーストーンとしての役割があったようで、クレオパトラを導く眼力を与えていたと予想されます。

クレオパトラが鉱山を持つほど愛した『エメラルド』

クレオパトラは自分の名前をつけたエメラルドの鉱山「クレオパトラ鉱山」を所有するほどエメラルドを愛していました。その話はおとぎ話ではなく、実際に1818年にフランス人によってクレオパトラ鉱山が発見され、存在が証明されています。

クレオパトラはエメラルドと同じ魅力的なグリーンの瞳をしていたという文献もあります。エメラルドの美しさを自身の瞳に重ね合わせていたのかもしれませんね。

エメラルドと言えば、紀元前4000年もの昔から人々の間で愛されてきた歴史あるパワーストーンでもあります。ヴィーナスに捧げるためにある石とも言われており、昔からクレオパトラに限らず美女との関連性ある聖なるパワーストーンだったのです。

また、エメラルドは傷がつきやすいことから、「傷のないエメラルドと人間はいない」と言うことわざもあります。壮絶な人生を歩んだクレオパトラのことですから、もしかしたら自身の心の傷をエメラルドで表現していたのかも?なんて考えるととてもエモーショナルなパワーストーンに思えてきませんか?

クレオパトラが飲んだ?!『真珠』

クレオパトラは魅力的な美しさと知性だけでなく莫大な財産を持っていました。その様子がうかがえるエピソードとして、当時はとても高価な宝石だった天然の真珠を飲んだというものがあります。

時は紀元前40年頃。ローマ帝国に数いる支配者の1人であるマルクス・アントニウスはギリシャや小アジアに進軍し、その地の民をローマに従わせていました。そのころクレオパトラはアントニウスの敵を助け、それがアントニウスにバレてしまいます。

クレオパトラは、謝罪を求めるアントニウスと対面し、恋の罠に落とすことを策略。会見の場に、王室用の豪華な船に乗って出向きます。パープルの上質な布で作られた帆、金で覆われた船尾にオールは銀で作られた贅をつくしたものでした。

アントニウスはその船に乗り込んでクレオパトラを尋問するつもりでいましたが、美しく着飾ったクレオパトラにひと目で恋に落ちます。そんなアントニウスにクレオパトラは贅沢な宴で繰り返しもてなし、そのきらびやかな様子に「さぞ莫大な費用がかかったのだろう」とアントニウスは感嘆します。

「私にとってこの程度はした金です」と豪語するクレオパトラは、それを証明するかのように、従者に酢を混ぜた酒杯を持って来させ、耳につけていた大ぶりの天然真珠を酒杯に入れて溶かして飲んだのです。

クレオパトラの王族が埋葬される時に入れたパワーストーン

古代エジプトでは、ミイラを守る護符としてパワーストーンを一緒に埋葬したという文献があります。

太陽神を信仰する古代エジプトでは、太陽のように輝くペリドットが王族たちに愛されていました。「爆発した太陽のカケラ」と信じられており、悪魔や悪霊を退ける護符の役割があったのです。

そして、死後も太陽の石であるペリドットの輝きに導かれて、死者の谷の旅路を行けるようにと、王族の墓には数多くのペリドットが埋葬品として納められていました。それが伺える様子として、エジプト王朝の墓からは黄金とともにたくさんのペリドットが発掘されています。

古代エジプト人のペリドット愛はクレオパトラが生きた最後のエジプト王朝であるプトレマイオス朝まで続き、エジプトの王族たちの行く末を照らし続けたと言われています。

まとめ

クレオパトラが生きた時代、古代エジプト。

そのかたわらには、常にパワーストーンの導きがありました。

数多くの男性を魅了し、波乱万丈な生き方をしたクレオパトラ。けっして幸せ一辺倒の人生ではなかったでしょう。

しかし、パワーストーンは確かにクレオパトラの人生を彩る重要なアイテムとして存在していたのです。

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ABOUT ME
Written by みなと
【植物や鉱石が好きなネイチャー系フリーライター】 幼いころよりスピリチュアルなアート・音楽をこよなく愛し、寝る前に星座の物語を読むのが日課になっている。綺麗なものを集めるのが趣味で最近はパワーストーンにお熱。週末には1週間の疲れをとる瞑想やヒーリングに耽る。読んで下さる方の心身の疲れをとるきっかけとなれる記事が書けるよう日々精進中。

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