キューバと言えばカリブ海を望む美しい景観が魅力です。歴史ある街並みにも心惹かれる観光にはピッタリのスポットですね。
そんなキューバは食事も美味しいと評判です。自然の景色も街並みの文化も感じることが出来るキューバの観光スポットに足を踏み入れてみませんか?
バラデロ
キューバはリゾート地が多く、気候が暖かいので寒い欧州の観光客がたくさん滞在すると言われています。その中でも特に人気なのがバラデロです。冬に訪れたとしてもビキニにサングラス、そして薄い上着のみで過ごすことのできる、まさに南国リゾートです。バラデロは冬でも泳げる海岸として観光客の人気を集めています。
真夏にしか見られないような青い空、カリブ海のエメラルドグリーンの海、この景色はキューバならではの絶景です。浜辺ではビーチバレーや海中散歩を楽しんだり、ビールとジャンクフードでランチにしたり…誰もが自由気ままに過ごすことが出来るのも観光客に人気の秘訣かもしれませんね。
昼間は眩しい日差しに日焼けが心配なほどですが、夕方になるとサンセットに沈む大きな夕日を見ることもできます。まさにキューバでしか見られない感動的なシーンです。ただ、冬に行った場合、天気が悪いと途端に気温が下がり海どころではなくなってしまいます。天候に左右されることを覚えておけば、セレブ気分を味わうことのできる観光スポットです。
モロ要塞(サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城)
キューバの要塞であるモロ要塞はスペイン統治時代の1589年、イギリスの海賊対策として築かれました。対岸のプンタ要塞とモロ要塞とでハバナ湾口を挟み進入しようとする海賊船に対して、十字砲火を浴びせることが出来たそうです。
城壁の高さは20メートルあるといいます。当時は武器庫や砲台も完備され、イギリス軍の攻撃にも耐えられるよう増築と修復を繰り返してきました。1898年の米西戦争で半壊してしまいましたが、再度修復され今の姿となっています。そんなキューバの歴史を感じるために日々、たくさんの観光客が訪れるスポットです。
一歩足を踏み入れれば、キューバの歴史を想起させる広い空と対照的に白波が荒々しく壁を打ち鳴らしてきます。最上部からはカリブ海と半島の美しい光景が一望できると、そこを目指す観光客も多いとか。そして1997年、サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城として世界文化遺産に登録されました。
かつては難攻不落の要塞だったモロ要塞ですが、今はハバナの旧市街から733メートルの長い海底トンネルで繋がっています。人が住む場所ではないので、とにかく風当たりが強いです。気候や服装に気を付けながら訪れたい観光スポットです。
革命広場
キューバには偉大な人物が何人も存在しています。その一人が「チェ・ゲバラ」です。ヘミングウェイもかなり有名ですが、肩を並べるようにキューバ市民の人気を得ているのが本名「エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ」。数々の著書が日本でも発売されているので、知っている人も多いのではないでしょうか。
キューバの街ではこのチェ・ゲバラの肖像画を至る所で目にすることができます。今や観光客向けのツアーも企画されるほどです。その代表的な観光スポットとして革命広場があります。この広場自体は大きな特徴もなくただ広い運動公園みたいなイメージです。中心に銅像があるくらいで他に変わったところはありません。
ここの目玉は観光用ガイドブックに必ず掲載されているといっても良いほど見かける大きなチェ・ゲバラの肖像壁画です。ここで写真を撮る観光客は後を絶ちません。自由を求めて革命を起こしたチェ・ゲバラの生き様や、自由を継続するために何をするべきか、などキューバの英雄が見守る広場で考えてみるのも良いですね。キューバで1番の有名人に会える観光スポットです。
ハバナの旧市街
キューバの中心部であるハバナの中でも特に「オールド・ハバナ」と呼ばれる旧市街は、歴史を残す街として観光の中心にもなっています。美しいハバナ湾に面した地区で、1519年にスペインが建設を開始した大航海時代とまではいかなくとも、古き良き時代の街並みがそのまま残されています。観光用にこの旧市街を巡るツアーも手配できます。
観光スポットとしてはバロック建築で高さの異なる二つの塔が特徴的な「ハバナ大聖堂」、キューバのクラシック・バレエの本拠地である「ガルシーア・ロルカ劇場」、アメリカの連邦議会議事堂を模して造られたと言われている「カピトリオ」。ここは床に24カラットのダイヤモンドが埋め込まれていてとても華やかです。
このようにスペインのバロック建築を取り入れた美しい建物も観光客の目を喜ばせています。近代的な街かと思えばこんなに歴史的な旧市街も残っているハバナでは、歴史や文化に触れる旅も面白いです。ハバナに行ったなら是非、歴史地区ツアーに参加してほしい観光スポットです。
マナカ・イスナガ
キューバの歴史を体感したいのであればマナカ・イスナガに行きましょう。ここはかつて奴隷制度があった頃、サトウキビ栽培に従事していた奴隷が働いていた場所です。
その監視塔として建てられたのが「マナカ・イスナガの塔」でした。塔の高さは45.5メートル、ビルでいうと7階建てに相当します。有料ですが塔を登ることも可能で、136段の階段を登るそうです。
ここには今でも70以上の製糖工場の廃墟が残っています。
当時、キューバでは1番高い建物だったそうで、雇い主のイスナガ家の権勢を見せつける意味合いがあったのだと言われています。観光として人気なのは塔だけではありません。実際にサトウキビを絞る体験をしたり、サトウキビを運んでいた蒸気機関車を見たりもできます。
敷地が広いので馬に乗って移動をするという、かつてない体験ができるのも観光客に人気です。昔は奴隷がいたなどと思えないほど、今ではのどかで牛やニワトリが放し飼いにされていたり、季節によっては花が咲き乱れたりするなどすっかり観光地として楽しむことが出来ます。
昔ながらのキューバを体験できる貴重な観光スポットです。
まとめ
キューバの人気観光スポットはいかがでしたか。
カリブ海で温暖な気候を存分に楽しんだり、キューバを敵から守っていた要塞を見学したり、ちょっと足を伸ばしてキューバの歴史を感じてみたり…さまざまな楽しみ方ができる場所ですね。
観光客にも親切な地元の人に誘われて、キューバならではの観光ツアーに出てみるのも良いでしょう。個人で違った楽しみかたが出来るのがキューバの観光スポットです。