ドイツと言えば数多くの音楽家を生み出した街として有名です。またソーセージとドイツワインの組み合わせも嬉しいですね。
そんなドイツには芸術にあふれた観光スポットが多数存在します。見た目にも美しく、いつも賑わっているドイツを散歩がてらに観光してみませんか?
ノイシュヴァンシュタイン城
ドイツの観光地としてたくさんの人が訪れる人気観光スポットです。
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったといわれるお城で、とても美しい外観をしています。華やかな見た目とは裏腹に、ここには悲しい歴史が残されています。
創設したのはバイエルン王国の国王ルートヴィッヒ2世です。幼いころから絵画や音楽を好んだ大人しい性格でしたが、18歳の若さで人生経験も政治経験もないまま国王の座につきました。
しかし、プロイセンとの戦いに敗れて多額の賠償金を請求され、バイエルン王国は権威を失っていきます。
芸術を心から愛し、中世の騎士伝説に強い憧れを抱いていた国王は争いや政治という現実から逃避していき、次第に自分だけのファンタジーの世界に生きるようになりました。まさにこの城はルートヴィッヒ2世の現実から逃避するための場所でした。
ワーグナーの熱心なパトロンだったことでも知られるルートヴィッヒ2世、城内はワーグナーのオペラに出てくるモチーフを描いた壁絵でいっぱいです。
更に中世の伝説を再現した部屋や洞窟、ビザンチン、ゴシック、ロマネスクなど様々な様式が用いられています。王以外の立ち入りを禁じた城は、今ではたくさんの観光客が訪れるドイツ屈指の観光名所となっています。
ブレーメン
ドイツと言えばグリム童話「ブレーメンの音楽隊」の舞台になっていることでも有名です。
世界中にその名が知れ渡っているブレーメンも、今や人気の観光スポットです。ロバ、犬、猫、鶏の4匹が音楽師になろうと目指した自由の都、ブレーメン、なんだか良さそうな街だけれど、実際は物語に登場しないので、どんな街なのか想像力を膨らませた人も多いのでは、と思います。
ブレーメンはドイツ北部ハンブルクの約70キロ西に位置する港町で、ハンブルクに次ぐドイツ第二の貿易港です。
1200年もの歴史を持ち中世にはハンザ同盟の自由都市として発展したブレーメンには、当時の面影を残す町並みや建築がいたるところで見られます。
世界遺産にも指定されている豪壮な市庁舎、自由を象徴するローラント像、中世の街並みを再現したレンガ造りのベトヒャー通りなど歩いて見て回ることのできる観光スポットです。
この街の一番の人気はやはり、ブレーメンの音楽隊です。4匹をモチーフにした像やお土産物などに、あちこちで出会うことができますよ。
古い歴史とは対照的に、ブレーメンでは科学や宇宙の研究が盛んに行われているのも興味深いところです。人・地球・宇宙をテーマに実際に触れて学べるアトラクションを楽しむのもおすすめです。
ドイツで有名になったブレーメンの音楽隊を探しながら回ると楽しい観光スポットです。
ケルン大聖堂
ドイツのフランクフルトから1時間の距離にあるケルンという街にある教会です。
ここの凄さは、632年の歳月をかけて造られてきた大きさと、細部のディテールの細かさにあります。未だに建設途中のサクラダファミリアでも予定年数は144年なので、途方もない年数ですね。
大聖堂のファザードは幅6メートル、高さ157メートルもあり、3つの玄関と2つの塔が構成に組み込まれています。
観光客がその大きさに驚くファサードには、何百体もの彫刻が飾られており、しかもその一つ一つが有名な彫刻作家によるものです。さらにブロンズの扉にも数々の美しい彫刻が施されています。
大聖堂内部も観光客の期待を裏切らない素晴らしさです。大聖堂を支える石柱の重厚感、それを装飾する石像、数々の美しいステンドグラスから差し込む光、そして祈りを捧げるドイツの人々、静寂なひと時を過ごすことができる空間です。
中でもステンドグラスは観光客から絶大な人気を得ています。他の教会では例を見ないデザインで、ドイツでも価値の高いものとして親しまれています。ドイツの歴史を語るような観光スポットです。
ローテンブルク
ドイツ南部のバイエルン州ミッテルフランケンのアンスバッハ郡にある大都市です。
世界各国から観光客が訪れる人気の観光スポットでもあります。その理由は中世の面影が残るその街並み、まるで中世の映画から抜け出したような美しい街並みに誰もが魅了されてしまうのです。
街の中心の広場でドイツの人々の憩いの場にもなるマルクト広場は、仕掛け時計が有名です。ピッタリの時間に到着すれば楽しいひと時を過ごすことができますよ。
また、ドイツの工芸品のお店や、カラフルな街並みを見ることができます。絵本の中から抜け出たように可愛らしい小道と家々は歩いて散策してみましょう。物語の主人公になったような雰囲気を味わえますよ。
街全体は中世の市壁に取り囲まれているので、中世の面影も見つけることができます。活気に満ちた広場や街でドイツビールを味わうのも粋ですね。写真に収めれば思い出に残る観光スポットです。
ロマンチック街道
ドイツ観光の定番とも言われているロマンチック街道。
南ドイツの真ん中を縦断する観光街道で、約350キロの中に28か所の街が南北に連なっています。
中世の面影を残すノスタルジックな街や歴史を感じる古城、美しい教会など、何度訪れても飽きることのないドイツを満喫できる観光地です。とても長い街道なので、自然の様子も街並みも南北ではかなり表情が異なります。
南部には歴史的な城や美しい教会など自然の中に建物があるイメージです。北部は大平原の中に中世の街並みを残す小さな街が連なっています。
壮大な自然や美しいものを堪能したいのであれば南がおすすめですし、愛らしい中世の街で遊びたいのであれば北を目指すのが良いでしょう。夜の街並みやライトアップも見逃せません。
ロマンチック街道には宿泊できる宿も豊富なので、ゆっくりと宿を決めて満喫するのも良いですね。ドイツの見どころが詰め込まれたような人気の観光スポットです。
まとめ
ドイツの人気観光スポットはいかがでしたか。
見た目は美しいのに悲しみの残る城、構築されるまでに長い月日を要した大聖堂、中世の街並みがそのまま残されている街など、欲張って全部を見たくなるような観光スポットです。
ドイツ観光をするのであれば時間をたっぷりとってじっくり回ってみたいですね。