神社に祭られている動物や、お守りになっている動物など、「縁起がいい動物」は数多くあります。みなさんもひとつやふたつ、お持ちになっているかもしれません。これらの「縁起がいい動物」は、日本のみならず世界中においても共通なのでしょうか?
幸運が舞い込む猫
日本でも猫は「まねき猫」として有名です。なんでも猫は夜でも目が見えるので、魔よけや幸運の象徴とされていたことが起源のようです。まねき猫は右手を上げている猫がお金と幸福を呼び込む猫で、左手をあげている猫は人を呼ぶのだそうです。
世界においても、猫には霊的な力を持つと考えている人も多く、時には魔女と一緒にいる猫は不吉と考えることもあったようです。しかしイギリスやドイツのある地方では、「黒猫を飼うと幸運が舞い込む」とか「黒猫に出会うと幸運がやってくる」「結婚するときに黒猫が前を横切ると幸せになれる」など縁起のいい動物と考えられています。
金運アップの蛇
一見恐ろしい動物のようですが、その生命力の強さから世界中で「縁起のいい動物」と考えられています。特に日本では、蛇は金運アップの縁起物と考えられており、中でも白蛇が脱皮した皮を財布の中に入れておくと金運に恵まれると信じられています。一方海外では、蛇は神の使いと考えられることが多いようです。
また脱皮を繰り返して長生きすることから不老長寿、富と繁栄の象徴とも考えられています。また、蛇が不死のシンボルとされているところから、欧米の医療関係、救急車や日本の自衛隊の医官のシンボルマークとしても蛇が使われています。
厄除けの猿
今年の干支でもある猿は、日本では神の使者と考えられており、人気のある縁起のいい動物のひとつです。日本の日光東照宮の「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の3匹の猿は叡知の教えを伝えていると言われていますが、ヨーロッパにも「三賢猿」というものが存在し、猿は古くから世界中の人々に人生の知恵を授けていたようです。
また、「不幸や困難が去る(猿)」ということで、置き物などを置いておくと縁起がよいとされています。海外でも猿は神の使者と考えている国々が多く、また猿は馬を守るとされているので、厩の守り神として、そして家全体における「厄除け」として、多くの地域で縁起のいい動物と考えられています。
招福万来のふくろう
ふくろうは、日本では「不苦労」という当て字をすることで、「苦労をしない」=幸せの象徴と考えられています。また夜行性で、夜目が利くことから「将来の見通しがよい」という解釈で、金運をもたらすとも考えられています。
ギリシャ神話では知恵の女神アテネの従者で、「学芸の神」「農業の神」「知恵の神」として崇められています。また東南アジアの多くの国では、幸福をもたらす縁起のいい動物とされ、メキシコにおいては「富の象徴」とされています。
万能の縁起物、カエル
カエルは日本では「福帰る」ということで、とても縁起のいい動物とされてきました。ほかにも「無事帰る」や「お金が帰る」などの言葉も耳にしたことがあると思いますが、カエルにはいろいろな縁起のよい意味が込められているようです。
カエルが家に飛び込んでくると、お金が舞い込んでくるという言い伝えもあります。あるいはカエルは前にしか飛ばないため、ビジネス運がアップすることの象徴でもあると考えられています。また、エジプトにおいては一度に多く産卵するので不妊や子孫繁栄を象徴する縁起のいい動物と考えられていました。
ヨーロッパでは泡の中から生まれてくるカエルがまるでヴィーナスのようなので、恋愛成就のお守りとしても人気が高いそうです。このほかフランスでは雨をもたらす神として、中国では金運アップの象徴とされています。このようにカエルはほかの動物よりも世界中で愛され、縁起のいい動物として重宝されているようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
普段なにげなくお守りにしていたかもしれない動物たちにも、色々な言われがあり、国によってもその解釈が違うようです。いずれにせよ、自分が気に行った縁起のいい動物の置き物をひとつ選んでお部屋に置いたり、持ち歩いたりすることで開運に役立ててみればよいのではないでしょうか?
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