「ハコベ」は、野に咲く可憐なお花で、春の七草のひとつとして知られて、『七草がゆ』に用いられています。
河川敷などでも見かける「ハコベ」は、もっぱら小鳥やウサギの餌のように思われていますが、実は春の七草である「ハコベ」には【繁栄がはびこる】という意味も込められているのです。
ではこの比較的簡単に見つけることができる、可愛い白いお花の「ハコベ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ハコベ】にまつわるスピリチュアルなお話

北海道の伝説
このお話は、北海道に伝わっている「ハコベ」に関する伝説です。
その昔、天地の神々がこの世をほぼ作り終えていたとき、何かまだ足りないように思い、夜の神に相談したところ、夜の神は柳の木を折ると、細長く丸めた泥の中にそれを通し、その一方の端に「ハコベ」をくっつけました。
出来上がったものを地面に置き、死者を蘇らせることができるという扇のようなものでそれをあおぎだしました。
するとその泥は徐々に乾いて人間の肌になり、頭、胴ができて、「ハコベ」をくっつけた部分は、なんと人間のヒゲになったのでした。
天地の神々は喜んで、それに『眠い』『食べたい』など十二の欲を吹き込み、人間を造りあげたのでした。
しかしできた人間は全部男性だったので、時間がたつとともに、人間たちは死んでしまいました。
そこで今度は昼の神にも協力を得て、女性も造りあげたのです。こうして人間はだんだんと増えていきました。
ちなみに男性の肌が黒っぽいのは、夜の神が作り上げた肌で、女性の肌が白っぽいのは、昼の神が作り上げたからだそうです。
そして夜と昼の神は、その後天に昇ると月と太陽になったのだそうです。
【ハコベ】が誕生花の日
【ハコベ】が誕生花です。
- 1月9日
- 1月25日
- 1月30日
- 11月25日
【ハコベ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ハコベ」は、どこにでもある雑草のひとつなので、特別取り立てて風水では用いられていません。
しかし浄化を意味する白いお花、またお花自体が小鳥を呼び寄せるので、玄関先に生えていると、家に浄化と幸運をもたらしてくれるエネルギーを生んでくれそうです。
健康運UP
「ハコベ」は生薬のひとつでもあり、江戸時代には、「ハコベ」を火にかけて水気を取ったものに、塩を混ぜてさらに煎ったものを「ハコベ塩」と呼び、これで歯磨きをしていました。これは歯槽膿漏の予防にもなるそうです。
また「ハコベ」は昔から産後の浄血や利尿作用、整腸などにも用いられています。
このほか煎じ液も目のローションとして用いられていたこともあります。
花言葉【ハコベ】の意味
地面に這うように生息し、春になると比較的どこででも見かけることができる「ハコベ」。
「ハコベ」は白い星を散りばめたような五弁の花が咲き、その英語名のひとつがラテン語の星の意味であるステラから取った「ステラリア」というのが使われています。
「ハコベ」の名前は、万葉集でこの植物が歌われたとき、『ハクベラ(波久倍良)』という名前であったものが「ハコベラ」となり、やがて「ハコベ」と転訛したものです。
日本では、七草がゆのひとつとして「ハコベ」を食すほか、おひたしや胡麻和えなどにしていただくこともあります。
「ハコベ」は鶏や小鳥が好む草で、ヨーロッパでは飼っている小鳥の餌にするために、わざわざこの「ハコベ」を年中栽培している家庭が多くみられます。
「ハコベ」は毎年一月七日に一年の無病息災を願って食べられる『春の七草がゆ』の七草のひとつで、中でも「ハコベ」は『繁栄がはびこる』という、とても縁起のよい植物とされています。
「ハコベ」は、雑草なので、あまりプレゼントにすることはないかと思いますが、小鳥を飼っている人に、摘みたての「ハコベ」をブーケのようにして届けてあげると、喜ばれることでしょう。
「ハコベ」の花言葉①
- ランデブー
これはヨーロッパで、ひよこや小鳥たちがこの「ハコベ」に集まってくる様子から、まるで鳥たちが待ち合わせ場所や、逢引きに使っているようにも見えることから付けられた花言葉です。
なかなかロマンチックな花言葉ですね。お付き合い中の恋人に、「ハコベ」の写真この花言葉を添えて贈ってあげるのもよいかもしれません。
「ハコベ」の花言葉②
- 愛らしさ
これは、ひとつの花弁がふたつに裂けたようになっていて、それが見方によってはハート型に見えて可愛いことから付けられた花言葉です。
「ハコベ」の花言葉③
- 密会
こちらも「ランデブー」という花言葉と同じく、小鳥たちが「ハコベ」に申し合わせたように集まってくる様子から付けられた花言葉です。
「ハコベ」の花言葉④
- 初恋の思い出
- 追憶
これらの花言葉は、「ハコベ」の花が与える可愛いような、なつかしいような、そんなイメージから付けられた花言葉です。
花言葉【ハコベ】の基本情報
科 属 | ナデシコ科 ハコベ属 |
原産地 | 寒帯から熱帯まで、世界中に生息 |
品種 | 約120種 |
開花時期 | 3月~9月 |
英語和名 | ・Stellaria (ステラリア) 、Chickweed(チックウィード)、Stitchword(スティッチウォート)・ハコベ(繁縷)、ハコベラ、アサシラゲ(朝白げ)、ヒヨコグサ(雛草)、スズメグサ(雀草) |
まとめ
「ハコベ」は、春先頃から白い花を咲かせ始める雑草の一種で、春の七草としても知られています。【繁栄がはびこる】という縁起のよい意味も持ち、その花言葉には小鳥たちが集う様子から付けられたものや、ロマンチックなものなどがいくつか存在しています。
