「ミツマタ」は、和紙や紙幣の原料になっている植物ですが、その枝が必ず三つに分かれて三又になっているため、この名前がつけられています。
「ミツマタ」は、小さな花が集まり半球形のようになって、下を向くように咲きながら、よい香りを放っているかわいいお花です。
日本において「ミツマタ」が紙の原料として用いられるようになったのは室町時代からですが、このお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ミツマタ】にまつわるスピリチュアルなお話
日本に伝わる逸話
「ミツマタ」に関しては、スピリチュアル的な主な逸話は残念ながら残ってはいませんが、「ミツマタ」は、春先に春を告げるがごとく黄色い花が咲き誇るため、「先草-サキクサ」と呼ばれていたことがありました。
春先に黄色い花を咲かせることで、縁起がよいとされ「幸草-サキクサ」とも呼ばれ、その「幸草」については柿本人麻呂が詠んだ歌が、万葉集にも納められています。
『春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹 』〜万葉集〜
【意味】:春になると、まっ先に咲き始める「幸(サキ)」クサのごとく、幸せが続くようであれば、あとでまた会えることでしょう。だからそんなに恋しがらないで、わが愛しい人よ
【ミツマタ】が誕生花の日
【ミツマタ】の誕生花です。
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- 2月15日
- 2月21日
- 2月29日
- 3月5日
- 3月20日
【ミツマタ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ミツマタ」を生け花の材料として用いるときは、ふつう乾燥された幹に色をつけたものを用いることが多いようです。
実は風水においては、乾燥させた植物―ドライフラワーなどは、「死」を意味するとして、一時的に飾る意外は、できるだけ用いないようにします。
しかし、もし「ミツマタ」の生花が手に入れば、それを上手に利用して生ければ、開運のエネルギーをもたらしてくれます。
金運UP
「ミツマタ」は、金運をアップしてくれる黄色い花を咲かせるとともに、日本の紙幣の材料にもなっています。
したがってお庭なら金運アップに適した西側に「ミツマタ」を植えるか、あるいは切り花であれば、バグア・チャート風水を用いて、お部屋を入って左奥の金運のコーナーに飾っておきましょう。
花言葉【ミツマタ】の意味
「ミツマタ」は、早春を告げるお花で、上品な甘酸っぱい香りを持っています。
また「ミツマタ」の花に見える部分は、実はガクが変化したものです。
日本には、中国から室町時代ごろに持ち込まれたということですが、実は万葉集にも歌が詠まれていることから、それ以前から日本には存在していたようです。
中国の「ミツマタ」は、日本の「ミツマタ」とは少し種類が違い、日本の「ミツマタ」の樹皮の繊維のほうが手触りのよい樹皮をしており、和紙作りには適しています。
「ミツマタ」は中国原産で、紙の原料になるということで、英語では「Oriental Paper Bush(東洋の紙の低木)」と呼ばれています。
学名の「Edgeworthia chrysantha」は、アイルランドの植物学者のマイケル・パケナム・エッジワースとその妹で作家であるマリア・エッジワースの名前にちなんでいます。
一般的な「ミツマタ」は、薄い黄色ですが、オレンジがかった赤色の花を咲かせる種類(ベニバナミツマタ)もあります。ただし色別の花言葉は存在していません。
「ミツマタ」の花言葉①
- 強靭
- 壮健
これらは「ミツマタ」が非常に強靭な繊維質の樹皮を持っていることから付けられた花言葉です。
「ミツマタ」の花言葉②
- 肉親の絆
少し変わった花言葉ですが、「ミツマタ」の三つに分かれた枝を、父、母、子という親子の関係に見立てて付けられた花言葉です。
「ミツマタ」の花言葉③
- 永遠の愛
「ミツマタ」の樹皮の繊維は強く、その繊維から作られた和紙も害虫にも強く、長期保存にも適しているという性格から、長く続く愛という意味のこの花言葉が付けられたという説と、春先のまだ寒さが続く季節の中で、三又に分かれた枝にやわらかな温かさを感じる花をつけることから、親子関係が永遠に続くようにと付けられたという説があります。
「ミツマタ」の生花を贈り物にするのであれば、この花言葉を添えるのがよいでしょう。
「ミツマタ」の花言葉④
- 意外な思い
この花言葉は、ふんわりとしたやさしい感じを与える「ミツマタ」の花に対し、その樹皮の繊維が非常に強いことから、意外さを感じるということで付けられた花言葉です。
花言葉【ミツマタ】の基本情報
科 属 | ジンチョウゲ科 ミツマタ属 |
原産地 | 中国、ヒマラヤ |
品種 | 主に3種 |
開花時期 | 3月~4月 |
英語和名 | ・Oriental Paper Bush (オリエンタル・ペーパー・ブッシュ)、Edgeworthia chrysantha (エッジワーシア・クリサンサ)・ミツマタ(三又、三椏)、ムスビギ(結木)、カミノキ(紙の木) |
まとめ
早春に咲く「ミツマタ」の花は、黄色いやさしい半球型をしており、上品な香りを放ちます。その樹皮は強靭で和紙の材料にもなっていることから、それにちなんだ花言葉も付けられています。また、その枝が必ず三又に分かれていることから、親子関係にちなんだ花言葉も付けられているのです。