「オキナグサ」は、最近ではあまり見かけなくなり、絶滅危惧種に指定されている山野草ですが、かつでは日本各地に自生していました。
また「オキナグサ」は、花が咲いているときと、咲いたあとの姿が違うことから、たくさんの別名も持っています。
「オキナグサ」は植物全体に細かい白い毛が生えていて、翁のように見えるお花なのですが、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【オキナグサ】にまつわるスピリチュアルなお話
ヨーロッパの伝説
主な原産地がアジアの「オキナグサ」ですが、同種の「西洋オキナグサ」がヨーロッパにも生息しています。
そんなヨーロッパの神話の中に、「オキナグサ」についての伝説が残っています。
「オキナグサ」はその昔、置き去りにされた古い手押し車の陰や、国境の土手のようなところにひっそりと咲いていました。
その場所は、ローマ人やデーン人(北方系ゲルマン人)が戦いで命を落とし、血に浸された場所であったため、その花の色も赤黒かったことから、これらの人々が生まれ変わったと考えられていたようです。
しかし本当のところは、「オキナグサ」はあまり人が踏み込まない場所に咲いていただけ…だったようですけれど。
アメリカ・インディアンの伝説
アメリカ・インディアンたちの伝承の歌によると、「オキナグサ」は春を告げる花であると同時に、花が咲いたあとは、白い綿毛になることから、老後の人生も象徴していると考えられてきました。
ヨーロッパの伝説
「オキナグサ」の英語名でもある「Pasque flower」の「Pasque」とはフランス語のイースターを示す言葉で、イースターの頃に咲く花であることから名付けられていると同時に、この花はイースターエッグの色付けの染料としても使われていました。
【オキナグサ】が誕生花の日
【オキナグサ】の誕生花です。
- 2月5日
- 3月7
- 4月9日
- 4月27日
【オキナグサ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「オキナグサ」は毒があり、触れると皮膚炎になったり、多く摂取すると腹痛、痙攣、心肺停止を引き起こすことがあります。
また絶滅危惧種でもあるので、生花を飾るということは不可能ですが、写真を用いて風水に用いることは可能です。
金運気UP
「オキナグサ」の属する「キンポウゲ」科の植物は、お金が流れ出るのを止める効果があるとされています。
したがって「オキナグサ」の写真を、トイレやバスルームの脱衣場に飾っておくことで、家からお金が流れだすことを防ぐ効果があります。
花言葉【オキナグサ】の意味
「オキナグサ」は、花が咲き終わると白くて長い綿毛に変身し、その毛が風になびく様子が老人の髪の毛に似ていることから「オキナグサ」と名付けられています。また「白頭草」という別名もあります。
このほかにも白いひげをつけて舞う能の演目「善介」から「善介草」という名前、あるいは首を垂れて咲くその姿から、ユーレイ草、白髪のような毛のイメージから「オバガシラ」「カワラノオバサン」「オジノヒゲ」などとも呼ばれています。
「オキナグサ」には大きく分けて、東洋系のものと西洋系のものがあり、西洋系のものには紫、白、ピンク、黄色などの色があります。
日本で咲くものは、主に赤黒い紫系のものです。
釣鐘状の花が下向きに咲く「オキナグサ」ですが、花弁のように見える部分は実はガクです。
植物自体は毒を持っていますが、根を乾燥させたものが漢方薬の「白頭翁」という名で、下痢や閉経の治療に用いられます。
「オキナグサ」には、色別の花言葉はありません。
「オキナグサ」の花言葉①
- 何も求めない
- 奉仕
これは「オキナグサ」は、花が咲いたあと、綿毛の付いた種を潔く吹き飛ばすことから付けられた花言葉です。
「オキナグサ」の花言葉②
- 裏切りの恋
- 告げられぬ恋
- 背信の愛
これらの花言葉は、美しい花が咲いているときは、はにかんだ女性のように下を向き、花が終わると上を向いて、まるで白い毛に覆われた老人のように見えることから付けられた花言葉です。
「オキナグサ」の花言葉③
- 純真な心
- 華麗
- 心の闇は内に隠して
これらの花言葉は、「オキナグサ」が下を向いて咲いている、その可憐さ、おとなしい女性の印象から付けられています。
花言葉【オキナグサ】の基本情報
科 属 | キンポウゲ科 オキナグサ属 |
原産地 | 日本・中国・朝鮮 |
品種 | 約45種 |
開花時期 | 4月~5月 |
英語和名 | ・Nodding Anemone (ノディング・アネモネ)、Pasque flower(パスク・フラワー)・オキナグサ(翁草)、ツクモグサ(九十九草)、猫草、白頭草など |
まとめ
「オキナグサ」は、日本で生息しているものは絶滅危惧種に指定されていますが、西洋「オキナグサ」は、園芸店で見かけることもあります。花言葉は赤黒い色や、咲く姿からあまりポジティブなものは多くありませんが、それでもつつましやかに咲くその姿が、日本では根強い人気があります。