「シャクヤク」は、「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」と昔から言われるように、美人の代名詞の花として有名です。
「シャクヤク」は、実は日本には花としてではなく、薬として平安時代に入ってきましたが、江戸時代以降に観賞用として、品種改良が進みました。
「シャクヤク」の花は、夕方には閉じてしまうという習性がありますが、このお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【シャクヤク】にまつわるスピリチュアルなお話

ギリシャ神話の逸話①
ギリシャ神話において、治療の神パイエオーンは、冥界の神であるプルトンがヘラクレスの矢で傷を付けられたとき、「シャクヤク」の花を使って治療しました。
のちにパイエオーンが殺されると、プルトンは自分の治療に使われた「シャクヤク」の花に、パイエオーンを変えて永遠の命を与えたのでした。
実はパイエオーンは、アポロンと同一とされており、アポロンは「シャクヤク」に変身すると、神々がトロイア戦争で受けた傷を癒して有名になったと言われています。
ギリシャ神話の逸話②
もうひとつのギリシャ神話のお話です。
ニンフ(精霊)のピオニー(シャクヤク)は、全知全能の神であるゼウスの子、アポロンと恋仲になりました。
しかしそんなふたりの姿を見たアポロンの大叔母である女神・アフロディーテは、美しいピオニーに嫉妬しました。
その怒りによって、ついにはピオニーを花に変えてしまったのです。
古代ギリシャの逸話
「シャクヤク」には魔力があると信じられていた西洋のお話です。
「シャクヤク」は「悪霊」から身を護ると言われており、したがって「シャクヤク」を摘み取ることは、タブーとされていました。
「シャクヤク」の花が咲くと、木の上から啄木鳥(キツツキ)が監視をしているので、もし花を摘もうものなら、その人間に襲い掛かって目をえぐり取ってしまうと言われていました。
したがって、人々は夜遅くに啄木鳥が寝てしまったあとに、こっそりと盗みに行ったのだそうです。
【シャクヤク】が誕生花の日
【シャクヤク】が誕生花です。
- 2月8日
- 4月24日
- 5月8日
- 5月13日
- 5月14日
- 5月16日
- 5月18日
- 5月19日
- 5月24日
- 6月16日
- 7月24日
【シャクヤク】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水において「シャクヤク」の花は、縁起のよい花として、金運アップや恋愛運アップなどの開運によく用いられています。
恋愛運UP
ピンク色の「シャクヤク」の鉢植えか切り花を二本、バグア・チャート風水の恋愛のコーナーに当たる、お部屋の入口を入って右手奥のコーナーに飾ります。
中国では「シャクヤク」の花は、恋愛運をアップさせるのによく用いられ、パワフルだとされています。
切り花が手に入らなければ、造花でもかまいません。
金運UP
黄色の「シャクヤク」の花を数本以上、バグア・チャート風水の金運のコーナーに当たる、お部屋の入口を入って左手奥のコーナーに飾ると金運がアップします。
白色の「シャクヤク」の花を飾ると、金運が安定します。
お庭なら、西の方角に黄色か白の「シャクヤク」を植えるとよいでしょう。
花言葉【シャクヤク】の意味
「シャクヤク」には日本の「和シャクヤク」や、西洋の「洋シャクヤク」など、たくさんの種類が存在しています。
「シャクヤク」は、漢字では【芍薬】と書きます。この「芍」という漢字は、抜きんでている、分け隔てがないという意味で、すばらしく美しいうえに、薬効もあるすぐれた花という意味です。
また「シャクヤク」の花名の由来としては、立ち姿が非常に美しいことから「綽約(シャクヤク)-姿がしなやかで美しいという意味」から付けられたという説もあります。
西洋では「シャクヤク」の花をバラにたとえることが多く、フランスでは「聖母のバラ」と呼ばれています。
「シャクヤク」は花が大きくて見事であり、丸みのある豪華なものは、結婚式のブーケとしても用いられています。
「シャクヤク」は、漢方でも最も人気の高い薬で、根には消炎、鎮痛、止血、抗痙攣の効果があり、また他の生薬と配合することで、婦人科系疾患や肝臓疾患、慢性胃炎などにも効果がある万能薬とされています。
よく「シャクヤク」と「ボタン」の花が混同されることがありますが、「シャクヤク」は草で、「ボタン」は木に咲く花です。
「シャクヤク」には白、ピンク、黄、赤、紫などが存在しています。
「シャクヤク」の主な花言葉は
- 恥じらい
- はにかみ
- 謙遜
この花言葉は、イギリスに伝わる民話から付けられた花言葉で、それによると恥ずかしがり屋の妖精が、ある日「シャクヤク」の陰に隠れたところ、花が赤く染まってしまったという話から、「恥じらい」「はにかみ」という花言葉が付けられました。
また「シャクヤク」は夕方には花を閉じてしまうところから「謙遜」という花言葉が選ばれたそうです。
白色の「シャクヤク」の花言葉
- 恥じらい
- はにかみ
- 幸せな結婚
「恥じらい」「はにかみ」という花言葉は、「シャクヤク」の主な花言葉にあるイギリスの民話から付けられたものです。
「幸せな結婚」は、白色が純真、無垢という意味があるため、花嫁をイメージさせるところから付けられています。
結婚式のブーケとしてもよく用いられています。
赤色の「シャクヤク」の花言葉
- 威厳
- 荘厳
- はにかみ
「威厳」「荘厳」という花言葉は、赤い「シャクヤク」の花のイメージが大胆でインパクトがあり、女性の強さも感じられることから付けられています。
「はにかみ」は、イギリスの民話にあったように、恥ずかしくて赤面した美しい女性をイメージさせるところから付けられています。
ピンク色の「シャクヤク」の花言葉
- はにかみ
- はじらい
- 生まれながらの素質
「はにかみ」「はじらい」は、主な花言葉と同じく、イギリスの民話から付けられています。
「生まれながらの素質」は、「シャクヤク」が、生まれながらに美しい姿をしているところから付けられたのでしょう。
ピンクの「シャクヤク」も、ウェデイング・ブーケによく用いられています。
紫色の「シャクヤク」の花言葉
- 怒り
- 憤怒
こちらの花言葉は、ギリシャ神話の妖精とアポロンの恋のお話に由来しています。妖精に嫉妬したアポロンの大叔母の怒りを表しているのです。
この紫色の「シャクヤク」の花言葉は、贈り物には適さないので気をつけましょう。
花言葉【シャクヤク】の基本情報
科 属 | ボタン科 ボタン属 |
原産地 | 中国・モンゴル |
品種 | 約700種以上 |
開花時期 | 5月~6月 |
英語和名 | ・Peony (ピオニー)、Chinese Peony(チャイニーズ・ピオニー)・シャクヤク、ピオニー、貌佳草(カオヨグサ) |
まとめ
「シャクヤク」は美しい女性を形容する花として、昔から人気があり、また万能薬としても広く利用されています。西洋では「シャクヤク」は魔法の力を持つ花として、そしてアジアでは縁起のよい花とされています。その花言葉は、美しい女性の姿を表現するようなものが中心となっています。
