「ツルニチニチソウ」は春から初夏にかけて、紫や白などの花を咲かせ、ツルを伸ばしながら繁殖力旺盛にはびこる多年草です。
「ツルニチニチソウ」は常緑性なので、お花のない季節にもツヤのある葉を楽しむことができ、ポットに入れて吊るしたり、あるいは花壇のグランドカバーとしたりしても、よく用いられます。
欧米などでは、薬草としても古くから用いられてきた「ツルニチニチソウ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ツルニチニチソウ】にまつわるスピリチュアルなお話

ヨーロッパに伝わる民間伝承①
イギリスのウェールズ地方では、「ツルニチニチソウ」は墓地に咲く花なので、この花を引き抜くのは不吉とされています。
「ツルニチニチソウ」はウェールズ地方では、葬儀の花輪や絞首台にかけられる罪人が頭にかぶる花冠でもあったのです。
また古代ローマでは生贄を捧げる儀式の際、「ツルニチニチソウ」の茎で花輪を作っていたため、「ツルニチニチソウ」は死の象徴とも考えられていました。
ヨーロッパに伝わる民間伝承②
「ツルニチニチソウ」には、いくつかの伝承がヨーロッパには残っています
【邪眼除け】「ツルニチニチソウ」は嫉妬や邪眼から身を守る効果があるとされ、この花を持つと繁栄すると信じられています。
【縁結び】「ツルニチニチソウ」は蔓を伸ばして巻きつきながら成長することから、縁結びの植物と考えられています。
【生命力】「ツルニチニチソウ」は繁殖力が高く、また常緑なので生命力が強く、永遠性を象徴する植物と考えられています。
【魔除け】「ツルニチニチソウ」は花びらが五枚あり、ヨーロッパの中世時代には、これが魔除けになる魔力を持つと信じられていました。
【幸せな結婚】イギリスのハーブ療法の大家であったカルペパーは、「ツルニチニチソウ」の茎を一緒に食べた男女は、幸せな結婚ができる」と語っていました。
そこでイギリスでは、結婚式ではカップルが歩く道に「ツルニチニチソウ」を撒く習慣があったのだそうです。
【ツルニチニチソウ】が誕生花の日
【ツルニチニチソウ】が誕生花です。
- 2月24日
- 4月10日
- 11月16日
【ツルニチニチソウ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水においては、「ツルニチニチソウ」のように地面を這うように生息している植物のことを、「土」の要素を持っていると考えています。
そのため自然や四季の移り変わりを表すと共に、安定を象徴する植物として、風水ではよく用いられています。
「安定」の象徴でもある「ツルニチニチソウ」は、どこに植えてもよいのですが、玄関前などの花壇にグランドカバーとして植えておくと、家の運気も安定することでしょう。
花言葉【ツルニチニチソウ】の意味
「ツルニチニチソウ」は、ヨーロッパ原産のツル性の植物で、地面を這うように成長することから、花壇のグランドカバーとしてよく用いられます。
もともとは園芸種としてヨーロッパで広まりましたが、明治の初め頃に日本に渡来してから、日本で野生化した帰化植物です。
「ツルニチニチソウ」の学名は、ラテン語の「結ぶ」や「紐」を意味する「Vinca(ヴィンカ)」と呼ばれ、そのツルを使って花輪をよく作っていたことから付けられているようです。
和名の「ツルニチニチソウ」は、ツル性の植物で毎日新しい花を咲かせることから付けられています。
「ツルニチニチソウ」は春から初夏にかけて、青や紫、白い花を咲かせ、その葉は常緑で、ツヤのある明るいグリーン色をしており、種類によっては斑入りのものもあります。
「ツルニチニチソウ」は、全体に猛毒である「アルカロイド」が含まれる有毒植物ではありますが、日本でも漢方薬の登録がなされており、利尿剤や傷薬、血糖降下薬としてヨーロッパでは用いられてきました。
思想家のジャン・ジャック・ルソーが、自叙伝の中で「ツルニチニチソウ」について書いている有名なお話があります。
ジャン・ジャック・ルソーが、恋人だった女性と散歩してきたおりに彼女が「ツルニチニチソウ」を見つけ、その三十年後に再び彼が「ツルニチニチソウ」を同じ場所で見つけることができたとき、「まだここに咲いている」と喜んだというお話が、花言葉にも引用されるようになっています。
「ツルニチニチソウ」の主な花言葉は
- 楽しき思い出
- 幼なじみ
これらの花言葉は、上記に述べたジャン・ジャック・ルソーの思い出のお話から付けられている花言葉です。
「ツルニチニチソウ」の花言葉①
- 生涯の友情
これは「ツルニチニチソウ」が多年草で、長年にわたってずっとその場でかわいい花を咲かせ続けることから付けられた花言葉です。
親友のお誕生日のプレゼントには、ぜひこの言葉を添えてプレゼントしてみたいですね。
白色の「ツルニチニチソウ」の花言葉②
- 優しい追憶
白い「ツルニチニチソウ」の花姿が上品さを感じさせるところから、一般的な「ツルニチニチソウ」の花言葉よりも、温かくて優しい思い出を思い起こさせることから付けられた花言葉なのでしょう。
花言葉【ツルニチニチソウ】の基本情報
科 属 | キョウチクトウ科 ツルニチニチソウ属 |
原産地 | 南ヨーロッパ~北アメリカ |
品種 | よく見かけるのは二種、園芸種など多数あり。 |
開花時期 | 4月~7月 |
英語和名 | ・Periwinkle(ペリウィンクル) 、Vinca Major(ヴィンカメジャー)・ツルニチニチソウ(蔓日々草)、ツルギキョウ、ツルビンカ |
まとめ
「ツルニチニチソウ」は、ツル性の多年生植物で、毎日新しい花を咲かせます。ヨーロッパでは、「死」を表すとされる伝承もある中、ほとんどが幸せや魔除けにまつわる伝承で、それが「ツルニチニチソウ」の花言葉にも生かされています。
