春になると上品な香りを漂わせる「モクレン」は、シモクレン(紫モクレン)とハクモクレン(白モクレン)の2種に大きく分かれています。
花が蓮に似ていることから「モクレン(木蓮)」と名付けられましたが、ランにも似ていることから「モクラン(木蘭)」と呼ばれていたこともありました。
一億年以上も前から地球上に存在し、香水としても用いられているこのお花が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【モクレン】にまつわるスピリチュアルなお話
中国の伝説
昔、中国に秦(チン)という名前の挙人(官吏登用試験の科挙に合格した人)がいました。
彼は鼻の病気にかかり、鼻から流れる膿のようなものの臭いがきつく、妻子すらも近づかなくなりました。
医者の薬も効かず困り果てた秦は、友人に勧められて旅にでます。
旅先で鼻の病気を治せる医者がいると知り、その医者を訪ねたところ、医師は山に咲くある鼻のガクを煎じて秦に飲ませました。
すると秦の鼻の病は、半月ほどで治ったのです。再発を恐れた秦は、その薬を持って帰りたいと医者に告げたところ、医者は庭に植えるための種をくれたのでした。
秦は帰宅するとその種を庭にまき、数年後には大きな木となったので、秦は鼻の病気を患う人に、その鼻のガクを煎じて飲ませてあげました。
秦はこの花の名前を医者から教えてもらっていなかったので、1911年、辛亥(かのとい)の年に異民族である夷族(イーヅー)の医者からもらった種ということで、辛亥の年+医者の出身民族=「辛夷」と名付けたのでした(辛夷はモクレンの漢方薬の名前)。
白モクレンと紫モクレンの伝説
かつて、中国の玉皇上帝の娘が北の国の王を愛していました。
しかし北の国の王は、すでにほかの女性と結婚してしまい、父である玉皇上帝の政略的な結婚話に嫌気がさした娘は家出をしてしまいます。
娘は北の国の王を探し出したものの、彼がすでに結婚していたと知り、自殺をしてしまいます。
北の国の王は、娘が自分を愛して死んだことを知りショックを受けて、娘の葬儀を出してあげたあと、自分の妻である王妃を毒殺してしまいます。
これを伝え聞いた玉皇上帝は、娘と北の国の王のことを不憫に思い悲しみました。
やがて娘の墓からは白モクレンの花が、そして王妃の墓からは紫モクレンの花が咲きました。
その後、この二種類のモクレンは、どちらも北の国の王がいる北を向いて蕾をつけるものの、同じ場所で咲くことは決してなかったのだそうです。
九龍戯水伝説
中国の桂林には「九龍戯水」という観光地があります。
そこの岩肌からは、龍の頭や爪のように見える岩がせり出ており、まるで龍が水と戯れているように見えるというのです。
実はその龍は、玉帝に派遣されて「モクレン」の花をとりにきた神龍だという伝説があります。
【モクレン】が誕生花の日
【モクレン】の誕生花です。
- 1月8日
- 2月19日
- 3月17日
- 4月3日
- 5月7日
- 7月4日
紫色の「モクレン」の誕生花
- 3月21日
- 7月4日
- 7月20日
白色の「モクレン」の誕生花
- 3月1日
- 3月24日
- 4月15日
【モクレン】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著、太玄社
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
金運UP
「モクレン」は昔から、財運を高める木として知られています。特に白モクレンを庭に植えておくと、風水ではお金に困らないと言われています。
また植える方角も気にする必要なく植えられます。
盆栽のようにして家の中に飾るのであれば、バグアチャート風水の金運のコーナーにあたる、お部屋を入って左手奥のコーナーに飾りましょう。
運気UP
全体的に運気が落ちているなと感じたら、白い「モクレン」をぜひ飾ってみましょう。
白い「モクレン」には逆境に強いパワーが備わっており、元気を与えてくれます。
リビングの中央に飾るのがおすすめです。
恋愛運UP
もし現在、恋愛がうまくいっていて、それをずっと持続したいと願うなら、バグアチャート風水の恋愛のコーナーである、お部屋を入って右手奥のコーナーに白い「モクレン」を飾っておきましょう。
お庭であれば、南西か西に植えておくとよいでしょう。
花言葉【モクレン】の意味
春になると爽やかな香りを漂わせる「モクレン」は、別名を「マグノリア」と呼び、その精油や香水も人気があります。
通常「モクレン」と言えば、紫モクレンを指しています。
かつては「モクレン」の木の皮を染料として使い、黄色、紅色、赤色が混ざった「木蘭色」という独特の色を醸し出していました。
- 自然への愛
- 崇高
- 持続性
「自然への愛」という花言葉は、春になると一斉に咲き乱れる「モクレン」が、春の到来を喜び咲き誇るように見えることから付けられています。
「崇高」は、まだ少し肌寒い春先にでも、真っ白な花をつけて誇り高く咲いている「モクレン」の姿の気高さから付けられています。
「持続性」という花言葉は、「モクレン」が恐竜時代から現在まで生き延びている植物であることから付けられている花言葉です。
白色の「モクレン」の花言葉
- 気高さ
- 高潔な心
- 自然への愛
- 慈悲
この花言葉は、「モクレン」の全体の花言葉とほぼ同じです。
また白のイメージでもある純白さや、やさしいその花の姿などから「慈悲」という花言葉も付けられています。
紫色の「モクレン」の花言葉
- 自然への愛
紫色の「モクレン」は、春先のまだ寒い時期にも天高く元気に咲く様子から、この花言葉が選ばれています。
花言葉【モクレン】の基本情報
科 属 | モクレン科 モクレン属 |
原産地 | 中国、アジア大陸、南米、北米 |
品種 | 約90種 |
開花時期 | 3~5月 |
英語和名 | ・Magnolia(マグノリア)・モクレン、モクレンゲ、シモクレン |
まとめ
春を告げる花のひとつである「モクレン」は、主に白と紫色があり、それぞれその気高く咲き誇る姿から付けられた花言葉を持っています。
また風水的にも縁起のよい樹木であり、昔からお庭などによく植えられている人気の植物でもあります。