鮮やかな黄色い蝶々のような花を咲かせる「エニシダ」は、スパイシーで甘い柑橘系のような香りを放ち、庭木としても人気のある植物です。
実は西洋の魔女の物語で、魔女が箒に乗って空を飛ぶ姿がよく描かれていますが、あの箒は「エニシダ」製なのです。
気持ちを明るくしてくれるような香りと色を持つ「エニシダ」ですが、このお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【エニシダ】にまつわるスピリチュアルなお話
「エニシダ」の失敗にまつわる逸話
聖母マリアが、かつてナザレ王の追手からまだ幼かったイエスを抱いて逃げているとき、身を隠した藪で「エニシダ」がカサカサと音をたてたため、もう少しで見つかりそうになったのだとか。
そんなわけで「エニシダ」は、以後箒にされてしまったのだそうです。
また、イエスがユダヤの裏切りにあったときも、「エニシダ」がやはりカサカサと音を立てたために、イエスの居場所が知られてしまうことになったという…、「エニシダ」にとっては残念な失敗談が伝わっています。
フランス王子の逸話
フランスの王子が兄であった王を殺して、その王位を奪いました。しかしその後彼は兄を殺したことを後悔し、王位を捨てて「エニシダ」の小枝を持ってエルサレムに巡礼に出たのです。
そして彼は毎晩「エニシダ」の小枝を手にしながら、兄への懺悔を繰り返していたのだそうです。
「エニシダ」にまつわるヨーロッパの言い伝え
ヨーロッパでは、「エニシダ」は束ねて箒として用いられるため、「エニシダ」が多く茂る地域は『かかあ天下』であるという言い伝えが存在しています。
一方、魔女も使うという「エニシダ」の箒は、5月に買うと親しい友人を失ったり、夫を掃き捨てることになると言われています。
またヨーロッパでは、結婚前の女性が「エニシダ」の箒をまたぐと私生児を生むと恐れられていました。
【エニシダ】が誕生花の日
【エニシダ】の誕生花です。
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- 3月11日
- 3月12日
- 3月13日
- 3月26日
- 3月30日
- 4月1日
- 4月8日
- 4月14日
- 4月28日
- 9月20日
【エニシダ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水において「エニシダ」の木は、その色から『富の木』と考えられて、人気のある植物です。
また『太陽の木』とも考えられ、西に玄関がある場合はそこに植えておくと魔除けにもなります。
お守りで運気UP
「エニシダ」を束ねて箒を造り、それを最初に使うときには幸運を掃き入れるしぐさをすることで「福を招く」と言われています。
またこの箒で掃くと、俗世の穢れを祓い清めるという意味があります。ヨーロッパでは「エニシダ」を家の中に吊るしておくことで、浄化と魔除けの役割を果たすと考えられています。
金運UP
「エニシダ」は、その黄色い色から、富を招くと考えられています。
イギリスでは『「エニシダ」の下には金銀財宝がある』ということわざも存在しているほど、富とかかわりの深いお花です。
したがって「エニシダ」を家の西側に植えておくことで、金運を呼び込むことができます。
「ヒメエニシダ」という種類のものは、鉢植えでも手に入るので、その場合はバグア・チャート風水を利用し、金運のコーナーであるお部屋を入って左手奥のコーナーに飾っておくことで、金運を引き寄せられます。
花言葉【エニシダ】の意味
「エニシダ」は、春から夏にかけてよく見かけるお花で、長く放射線状に伸びた枝が特徴的です。
「エニシダ」の葉は、無駄に水分が奪われないようにとても小さいので、葉の代わりに枝が光合成をするという、少し変わった植物です。
「エニシダ」は、木全体に有毒成分があり、誤って口にすると嘔吐、呼吸困難、頭痛などになりますが、薬効もあり、ワインと一緒に煮たものでうがいをすると、潰瘍に効くと言われています。
ヨーロッパでは、花嫁が歩く道にこの「エニシダ」の花を撒くことで、実りをもたらすという願いが込められるという、結婚式のお花でもあります。
園芸種に改良された「エニシダ」には、黄色以外にも白、ピンク、赤、オレンジなども存在しますが、花言葉は色別にはありません。
「エニシダ」の花言葉①
- 謙遜
- 卑下
あまりポジティブではないこの花言葉は、前述のフランスの逸話に基づいています。王子が兄を暗殺したという、悲しい物語から付けられた花言葉なのです。
「エニシダ」の花言葉②
- 清潔
- 清楚
この花言葉は、「エニシダ」が箒の材料となることから、付けられた花言葉です。
「エニシダ」の花言葉③
- 豊穣
これらの花言葉は、「エニシダ」が、ひとつの枝にたくさんのお花を咲かせることから付けられた花言葉です。
新しく事業を始めた人などに、ほかのお花とアレンジをしてこの花言葉を添えて贈ってみてはどうでしょうか?
花言葉【エニシダ】の基本情報
科 属 | マメ科 エニシダ属 |
原産地 | 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア |
品種 | 約200種 |
開花時期 | 5月~6月 |
英語和名 | ・Scotch Broom(スコッチ・ブルーム)・エニシダ(金雀枝)、蝶形花(チョウケイカ) |
まとめ
「エニシダ」は、寒さや乾燥に強いので、比較的育てやすい植物です。枝に咲かせるたくさんの艶やかな黄色の花が幸運をもたらしてくれそうです。花言葉には、「エニシダ」にまつわる逸話から付いたものや、花の咲き方にまつわるものなどが存在しています。