七福神の一人、福禄寿さま。もしかしたら、七福神を順にあげていった場合、どうしても最後のほうになってしまうという人もいるのではないでしょうか。それほど知名度は高くない福禄寿さまですが、福を招いてくれる神さまですからとても強いパワーをおもちです。今回は、そんな福禄寿さまについて、ご利益などいろいろなことをご紹介していきますね。
福禄寿とは?
福禄寿さまは、幸福・俸禄<ホウロク>・長寿を与えてくれる神さまです。だから、それぞれ一文字ずつとって福禄寿。これらは、中国の道教で理想とされる三願です。ちなみに、このうちの幸福というのは、子宝のことを意味します。いかにも血のつながりを大事にする中国らしいですよね。
また、俸禄は財産のこと。すなわち、子どもと財産に恵まれ、長生きすることこそ幸せだと説いているのでしょう。とはいえ、一般的には福禄寿さまは長寿の神さまとしてとらえられることが多いです。
福禄寿のご利益
福禄寿さまは、とくに長寿の神さまとして知られています。ただし、ご利益は長寿だけではありません。
【招徳人望】
福禄寿さまは、人望も与えてくれる神さまです。これは、幸福や財産をもつ人間は満たされ、おだやかになれるから。金持ちケンカせずという言葉もありますが、争うことをしないため、人間関係にも波が立たないのです。
【立身出世】
福禄寿さまは、出世運も上げてくれます。これも、昔の中国では出世をすることこそが人生を安定させるための秘訣だ、といわれていたところからなのかもしれませんね。
福禄寿のスピリチュアルな意味
福禄寿さまには、大事なものを見失わずにいられるという意味があります。ほしいものやしたいことなどは、どうしても次から次へと出てくるのが人情ですよね。ですが、ちょっと気になったていどのものを追いかけるのに夢中になって、本当に大事なものが見えなくなってしまっては元も子もありません。心から幸せになるためには、自分にとってなにが一番大事なのか、見失わないようにしたいものです。
福禄寿の置物の効果
福禄寿さまの置物は、小さな幸福を招いてくれるといわれています。小さな、といっても、それはとてもとても大事な幸福。いわば、派手な幸福ではなく、心が安定したり、満たされたりするような日々を授けてくれるのです。福禄寿さまの置物は、家のできるだけ中央に、西を向けて飾るようにしましょう。
福禄寿の待ち受けの効果
福禄寿さまを待ち受けに設定すると、心穏やかに暮らせるといわれています。これは、福禄寿さまが長寿の神さまだからこそのこと。福禄寿さまは頭が長い御姿で描かれることが多いのですが、これは、長生きする中で多くを学んだため。そこから、謙虚でおだやかに暮らすことこそがなによりも大事だと知り、そのご利益を待ち受けを通して授けてくれるのです。
寿老人と福禄寿の見分け方
寿老人さまと福禄寿さまは、どちらも長寿の神さまです。しかも、どちらも仙人の姿をしているので、なかなか見分けがつかないかもしれませんね。このニ柱を簡単に見分ける方法としては、持ち物、そして従えている動物があります。
持ち物としては、宝珠を持っているのが福禄寿さま、うちわや桃を持っているのが寿老人さまです。動物では、ツルを従えているのが福禄寿さま、シカを従えているのが寿老人さま。もしもなにも持っておらず、容姿だけで見分けるとしたら……頭が長いのが福禄寿さまでしょうか。
ただ、福禄寿さまと寿老人さまは、実は同一視されることも少なくありません。これは、双方とも名前に“寿”がつくように、長寿をつかさどる部分の由来が同じだからだったり、ともに南極老人の化身だとされていたりと、さまざまな説があります。そのためか、七福神のご紹介なども、福禄寿さまと寿老人さまの内容が重なっていたり、入れかわっていたりすることも珍しくないのです。
まとめ
それほど知名度の高くない福禄寿さまですが、長寿はやはりだれもが願う幸福と理想の一つですよね。元気で、のんびりと満たされた老後をおくりたい……そんな夢を叶えるために、ぜひ若いうちから福禄寿さまをお参りしませんか。
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