
お伊勢参りを語るときに、どうしてもはずせない神社があり、そのひとつが「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」です。
この二見興玉神社という名前をあまり聞いたことがないかもしれませんが、あの有名な夫婦岩があるところといえば、誰もが知っているのではないでしょうか?
実はこの二見興玉神社は、パワースポットとしてはもちろん、色々なスピリチュアル体験ができる場所としても知られているのです。
二見興玉神社の歴史

二見興玉神社という名前を聞いても、あまりピンとくる人はいないかもしれません。
しかしこの神社は古くからお伊勢参りをするには、欠かせない場所だったのです。
二見興玉神社は、「夫婦岩」で知られる伊勢の二見浦(ふたみがうら)にあり、別名「浜参宮」とも呼ばれています。
二見浦のあたりは、古代より非常に神聖で浄化された浜辺であると考えられ、そのあたり一帯を「禊浜(みそぎはま)」とし、伊勢神宮にお参りする前にここに立ちより、心身を清めることが習わしとなっていました。
天平年間に、僧侶である行基がまずこの地に「太江寺(たいこうじ)」を建立すると同時に、鎮守の神として興玉神社も祀ったとされています。
その後明治時代の神仏分離により、神社は独立することとなったため、興玉神社は伊勢市にある三宮神社と合祀して、現在の二見興玉神社となったのです。
二見興玉神社の特徴

二見興玉神社は猿田彦命(さるたひこのみこと)と、宇迦御魂大神(うかのみたまのかみ)をご祭神としています。
また夫婦岩の沖700メートルの位置には、猿田彦命の霊石と言われている「興玉神石(おきたましんせき)」があり、二見興玉神社はこれを拝する神社なのです。
そして実は、有名な夫婦岩がこの二見興玉神社の鳥居となって、夫婦岩から「興玉神石」を拝めるようになっています。
この「興玉神石」を臨む夫婦岩は、夫婦円満、縁結びで有名で、この場で結婚式を挙げるという人も非常に多いのです。
また二見興玉神社では、多くのカエルの置物を見かけます。
これは猿田彦命のお使いがカエルであるということと、この神社を参拝した後に願いが叶った人々が、次々と神社にカエルの塑像(そぞう)を献納するため、今では境内のいたるところでカエルを見かけることができるのです。
二見興玉神社のご利益

二見興玉神社のご利益としては、寄り添うように佇んでいる夫婦岩がもたらす縁結び、夫婦円満のご利益があります。
そしてこの夫婦岩に掛けられた注連縄は、「生まれる」「結ぶ」などの意味があるため、新しいものを生み出すというご利益もあるのです。
このほかに、ご祭神のひとりである、猿田彦命が「道開きの神」として知られていることから(天孫降臨のおりに、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を高千穂まで案内した)、交通安全のご利益もあります。
また、心身の浄化にもご利益があることでも有名です。
神社のいたるところにカエルの塑像が置かれているため、このカエルからも「若返る」「無事に帰る」「お金が返る」「貸したものが返る」などのご利益があるとされています。
二見興玉神社の神秘【パワースポット】

二見興玉神社は、強力な浄化力があるため、伊勢神宮へのお参りの前にここを訪ねて心身の浄化をするには欠かせない場所です。
そんな浄化力の高い二見浦の海岸にある夫婦岩にかけられている注連縄は、人間界と神界の結界を意味するとともに、大きな岩の男岩と小さな岩の女岩をつなぐ、夫婦和合の象徴です。
そしてこの夫婦岩のある浜は、「禊の浜」とも呼ばれており、神々のおられる常世の国から最初の波が届くと言われている「聖なる浜」でもあるため、ここに立つだけでも特別な浄化のパワーを授かります。
夫婦岩の前で拝むことで、良縁のご利益があるほか、このふたつの岩の間に見える朝陽や満月を拝むと、非常にパワフルなエネルギーを授かるとされています。
夫婦岩の間から朝陽を美しく臨めるのは、5月から7月の間で、残念ながら初日の出は見えないのです。
そして夫婦岩から満月がきれいに臨めるのは、11月から1月となります。
一方、神社の手水舎には美しい緑色をしたカエルが置かれています。
このカエルは「満願蛙」と呼ばれ、このカエルに水をかけると願いが叶うと言われています。
またこの二見興玉神社から竜宮社に行くために通るのが「禊橋(みそぎばし)」です。
美しい海の景色を見ながらこの橋を渡ると、空気が変わるような、浄化された心地を体験する人も多いようです。
二見興玉神社の輪注連縄と無垢塩草とは

二見興玉神社には少し変わったものが売られています。
ひとつは「輪注連縄」で、夫婦岩の前に置かれてあり、300円ほどで購入し、これで身体の悪いところや全身をさすり、穢れを落とすことができるのです。
汚れを落とすために使った輪注連縄は、購入した場所からほど近い指定場所に納めます。
もうひとつの授与品は「無垢塩草(むくしおくさ)」と呼ばれ、社務所で販売されている身を清めるためのものです。
これには謂れがあり、夫婦岩の沖合700メートルの海中にある神聖な「興玉神石」に生える「アマモ」という海藻を刈り取る神事が毎年5月に行われます。
そのとき刈り取られた「アマモ」を神前に奉納したのち、天日干しをして乾燥させたものが「無垢塩草」なのです。
二見興玉神社では、半紙に包んだ「無垢塩草」を授与しており、中はまさに昆布のようにも見える神聖な「アマモ」のみが入っています。
これをお守りのようにして身につけておくだけでも浄化になりますが、玄関に置いたり、また浴槽に浸して身体を清めることもできます。
まとめ
伊勢にある二見興玉神社は、夫婦岩を鳥居とする不思議でパワフルな神社です。浄化力がすぐれた浜辺から臨む夫婦岩は、良縁をもたらすので結婚式を挙げるカップルも多い場所です。昔から伊勢神宮にお参りする前には、この神社で禊を行ってから出かけるという、大切なスポットでもあります。



