ギリシャ神話の太陽神アポロンが残念なイケメンな理由とは

Apollon
Apollon / Nicolas Oliveri

ギリシャ神話で語られるアポロンと言えば太陽神として知られていますが、アポロンは元々詩歌や音楽などの芸能・芸術の神です。また古典期のギリシャにおいては理想の青年像として扱われる所謂「イケメン」的な印象が強く日本では知られていますが、神話の内容を考えてみると実際の所どちらかと言うと「残念なイケメン」であるという所の方が目立ちます。

こうして聞くと意外とアポロンと言うメジャーな神様の事なのに、あまり知らない人って多かったのではないかと思います。

そこで今回はそんなアポロンについての日本人があまり知らないような彼にまつわることを御紹介させていただきます。


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ギリシャ神話の神様アポロンについて

①アポロンと言う神様の神様としての特徴

アポロンと言う神様はギリシャ神話においてどういう神様なのかという事についてまず詳しいことを知って欲しいと思います。

ギリシャ神話の最高神「ゼウス」とギリシャ神話の神々の中で最も柔和な女神「レト」の子供でして、双子の妹である「アルテミス」と共にギリシャ神話に出てくる最も偉い神様たちである『オリュンポス十二神』の一人とされています。

またアポロンは詩歌や音楽などの芸能・芸術の神、羊飼いの守護神にして光明の神、治療の神、未来を予知する予言の神、そしてどんな遠くの的も射る事ができたと言うとても多芸な神様です。

さて、今のアポロンについてどんな神様なのかの部分を読んで「あれ?太陽神ではないの?」と思った方もいるかと思いますが、実はアポロン元々太陽神ではありません。

ではどうして太陽神として広く知られているのかと言うと、あまりの信仰する人の多さと、先程触れた「羊飼いを導く光明の神」としての面が合わさり、元々のギリシャ神話の太陽神であった「ヘリオス」と同一視されるようになり、いつの間にやら彼こそが太陽神として広く知られたと言う裏話があります。

そして他にもアポロンがあまりにも多芸とされている事から、他の神様の存在もかなり彼に統合されてしまっているのではないかとも言われています。

恐らく世界最古の皆が推すイケメンは何でも出来て、大抵何をやっても許されることを体現した存在であると言える神様が彼、アポロンです。

②アポロンの魅力的なところ

ギリシャ神話の中でもアポロンは非常に信仰が厚い神様であるのですがその大きな理由は主に4つあります。

一つはあらゆる知的文化的活動の守護神とされ、歌と詩や音楽、絵画や彫刻の腕前もダントツ高いと言われておりますし、文芸を司る女神たちである詩神ムーサ(英語ではミューゼス)を取りまとめる立場でもあり、オルペウス教の開祖である英雄でもあり、伝説の詩人でもあるオルペウスの父親でもありますから、お金がある文化を重んじた人から信仰されていた所。

他にも妹神アルテミスとともに「遠矢射るアポロン」として逃れられない死を齎せる疫病神でもあり、その逆に病を操れることから転じて医術の神としても信仰された所。

またとても強い神様という所も大事なポイント。

人間に当たれば苦痛なく一瞬で即死する金の矢を武器としていますし、その矢を地上に向かって放つことで広がる疫病で虐殺を行ったり、腕力も強く頑強な城壁を素手で軽々と打ち砕いて崩壊させたボクシングを創始した神としても知られています。

そして更には音楽の腕を競う賭けでサテュロスの1人マルシュアースを生きたまま全身の皮膚を剥いで殺すなどの冷酷さ、残忍さをも併せ持っている神様ですから

「どうか私にはその怒りを向けないで下さい」

と信仰されているという所もあったのでしょう。

そして最後の信仰された面として考えられるのがギリシャ人にとても好まれるような規律にとらわれない人間らしさにあると言えます。

例えば中道や節度を重んじる神のはずなのに、その言動は節度を守っているとは言いがたい点が多く、妹神アルテミスにその点を指摘された時アポロンは

「私は万事に節度を守って控えるようにしている。「節度を守って控えること」という事それ自体も節度を守って控えるようにしている」

と機転というより詭弁で返すエピソードがありますし、父親であるゼウスに似たのか感情の赴くままに行動したり、自分のお気に入りの人間に何かあると激しく一喜一憂するとても人間らしいところがあります。

言ってしまうとセンスがあって、頭が良くて、力もある気さくなイケメン。

こうして聞くとまるで万能の超人のようにも聞こえますが、しかしそれらの高いスペックと引き換えたのかアポロンは恋愛運がかなり悪い所も実はあり、万能の神である父には一歩及ばなかった神、それがアポロンであると言えます。


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③何故かモテ無い残念なアポロン

アポロンと言う神様はギリシャ神話において理想の男性像として語られているのに何故か恋愛において残念な結果になることが非常に多いです。

今回はそのことを説明するに当たり、3つの女性との神話をここにお話しします。

まず1つ目はアポロンの頭につけているトレードマークの月桂樹の冠に関るダフネとの神話。

ある時アポロンは自分よりも先輩に当たる神様、愛を司る「エロース(英語ではキューピッド)」の弓矢を自分の弓矢と比べ馬鹿にしたため、怒ったエロースは、アポロンに一目惚れを引き起こす「金の矢」を放ち、さら近くにいたダフネに最初に見た相手を嫌うようになる「鉛の矢」を放ちます。

その効果でアポロンは一目惚れして告白しますが、ダフネはアポロンの事を断固拒否、それは最早生理的なレベルで嫌いになってしまうもので逆らいようも無いもの。

しかしアポロンの方もどうしても諦められないほどに彼女の事を愛してしまっており、ひたすら追い回し続け告白、相手はそれから必死に逃げると言う構図が出来上がります。

しかしついに河辺の近くでとうとう彼女の体力は尽き、逃げ切れなくなってしまうと自分の父である「ペネイオス」に頼んで体を捨てて月桂樹に変えて貰う決断をします。

こうして恋が実ることなく終わったアポロンは、ダプネだった月桂樹から月桂冠を作って自分の持物として身につけているのです。

続いての神話はカサンドラ。

ある時アポロンはカサンドラと言う女性に一目惚れして、自分の愛を受け入れれば「百発百中の予知能力」を授けると彼女に持ちかけ、彼女はその話を受け入れます。

しかしその絶対に当たる「予知能力」で「アポロンに弄ばれたあげく、捨てられる自分の運命」を知ってしまうこととなり、カサンドラはすぐアポロンの許を去ることになってしまいます。

当然アポロンは怒り、「カサンドラの予言は誰も信じない」という呪いを掛けました。

しかしこの事が実は後にアポロンの首を絞めてしまうことにもなります。

なぜかと言うとギリシア諸ポリスとトロイアとの間でトロイア戦争が起き、カサンドラはトロイアの悲劇的滅亡を予言し、父王プリアモスに警告するのですが、誰もそれを信じず、アポロンが最後まで応援し続けたトロイアは予言通り滅亡してしまうのです。

女性に逃げられた挙句、応援している国までなくなる悲劇です。

最後の一つはコロニス。

アポロンはある時ついに自分を愛してくれる女性「コロニス」に出会うことが出来、無事に子供まで出来たのですが、アポロンとコロニスの伝令役を務めていた白い烏がコロニスが別の男と浮気していると報告し、その事実を知る事になります。

当然コレにアポロンは激怒、まず浮気するまでに報告を挙げなかった白い烏を黒く染めた上に、言葉を取り上げて「カーカー」としか鳴けない様にし、更に浮気をした妻と浮気相手に自慢の必殺の矢をすかさず打ち込んで殺してやります。

しかしコロニスと自分の子供はしっかりと命を救い、ケンタウロス族の賢者であるケイローンに預けて育ててもらうことにします。

ちなみにこの子供こそが死者すらも蘇らせる事が出来る天才名医アスクレビオスとなります。

実はこの他にも人間の美女「マルペッサ」、ニンフの「アカントス」にはフられており、愛したスパルタの美少年王子「ヒュアキントス」は西風の神「ゼピュロス」の妨害工作で自ら殺める事になります。

以上のように他の能力は全て高いのに、とにかく何故か恋愛運がマイナスに大きく落ち込んでいると思われるのがアポロンです。

ギリシャ男子の理想像と言われているのにきっと誰もが、この恋愛運のなさだけはとても同じになりたくないと思ったでしょう。

昔から男性はイケメンには辛く当たるところがあったのかもしれません。

④アポロンの本来あった姿とは

今でこそギリシャ神話の中枢の神様の一人として扱われているアポロンですが、信仰が高まっていくと共に色んな神様と同一視され、恐らく元々あった姿とはかなり変わっていると考えるのが妥当です。

ではアポロンの元あった姿とはどんな神様だったのかと言いますと、最も古くから言われていた所を見ると牧畜と予言の神であったと言われています。

そしてそれとほぼ同時期に言われているのが竪琴を手に執る音楽と詩歌文芸の神の姿。

しかしコレ前者はどう考えてもギリシャの土地を支配していたポリス都市国家群とはあんまり縁のないことであり、最高神の子供として扱われている意味が全く分かりません。

その為恐らく牧畜が重要な役割を占めた土地の神様だった可能性が高いです。

そうなるとギリシャの土地とは敵対していたような西アジアの一部をなす地域、現在のトルコ共和国のアジア部分にあたる所謂「小アジア」、もしくはもっと北方の遊牧民に信仰されていた牧畜を司るとされた植物の精霊神が原型なのではないかと考える事ができます。

その証拠にギリシャ神話のトロイア戦争を描いた物である『イーリアス』では常に敵方トロイア側に加担していますし、「Apollon」と言うその名前もギリシア語にはアポロンの名前を意味するもの意外には存在せず、ギリシャ語の何かに由来するものではないというのが一般的な見解です。

ギリシャ神話の神様の中には支配した地域の特定の神様を自らの神話に取り込んでいくという事が積極的になされていましたし、そうすることで同じ国の仲間と言う意識を持たせることで支配を安定化し、宗教思想に端を発する軽い洗脳教育のようなことをしていたと考えられる所があり、「牧畜と予言、そして竪琴を手に執る音楽と詩歌文芸の神」となったのではないかと考える事ができます。

実際に遊牧民の弓矢に苦戦させられた歴史があったりもしますし、未開の地から齎される風土病だとか免疫の無いウイルス感染があったりもしたでしょうし、彼が強い怖い神様だとなったのもこの辺が関係してくるのかもしれません。


アポロンと言うギリシャ神話の神様についてを色々ご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?

ギリシャ神話の中の日本でもメジャーな神様であるアポロンですがきっと思ったような神様とは違った所も沢山あったという人も多いかと思います。

案外古代ギリシャの神様への対応と言うか扱いは日本と似たような所もあったりして裏事情を知らべてみたり、考えたりするのも楽しいので是非一度読んでみることをおすすめします。

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