古くから伝えられてきた「ことわざ」には、教訓や生きるための知恵などが表現されています。「ことわざ」は短い言葉ですが、大きな気付きを与えてくれるでしょう。疲れた時に心が癒される「花の座右の銘」ことわざ一覧をご紹介します。
目次
【花の座右の銘】ことわざ一覧
花にちなんだ「ことわざ」が多くあります。「花」の表現方法はさまざまで、多くの学びや気付きがあるでしょう。
薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
「薊の花も一盛り」とは、あまり好まれない薊の花も美しく咲く時期があるということから、誰でもお年頃になれば魅力が出るという意味になります。お年頃は、どんな人でもその人にとって一番魅力的に見える年齢です。その時には気付かないことがあるかもしれませんが、振り返ることで気付くこともあるでしょう。
一輪咲いても花は花(いちりんさいてもはなははな)
「一輪咲いても花は花」は、一輪だけで咲いている花でも花は花であることから、小さなものや数が少ないものでも、本質的には変わらないというたとえです。数の多さというよりも質が大切です。
炒り豆に花が咲く(いりまめにはながさく)
「炒り豆に花が咲く」とは、炒った豆から芽が出て花が咲くことなどあり得ないということから、衰えていたものが再び栄えること。また、あり得ないことが実現するという意味です。人生において、あり得ないと思っていても奇跡のようなことが起きる場合があります。
埋もれ木に花咲く(うもれぎにはなさく)
「埋もれ木に花咲く」は、土中に埋もれていた木が芽を出して花を咲かせることから、長い間不運だった人に意外な幸運が訪れることを意味しています。不遇だと思っていても、思いがけないチャンスが巡ってきて、活躍することがあります。
桜は花に顕われる (さくらははなにあらわれる)
「桜は花に顕われる」は、雑木に交って目立たなかった桜の木も、花が咲いて初めて桜の木だと気付かれることがあります。普段は平凡な人々に紛れていた人が、何らかの機会に優れた才能を発揮するたとえです。人にはそれぞれの才能があり、機会があることで才能を発揮することができます。才能が発揮できる場を見つけていくと良いでしょう。
花に嵐(はなにあらし)
「花に嵐」は、美しくきれいに咲いた桜の花が春の強い風に吹かれて散ってしまいます。良いことには、往々にして邪魔が入りやすいことのたとえ。楽しんでいる時などに邪魔が入ってしまうことがありますが、人生では突然何かが起こることもあるでしょう。「水をさす」や「横槍が入る」など、邪魔が入りやすい慣用句があります。楽しんでいる時に邪魔が入ったら、このことわざを思い出してみましょう。
花も折らず実も取らず(はなもおらずみもとらず)
「花も折らず実も取らず」は、欲張って両方を手に入れようとして、結局どちらも得られないことのたとえです。欲張り過ぎるとどちらも失敗に終わってしまうことがあります。欲張っているなと感じた時に、このことわざを思い出してみると良いでしょう。また、欲張ることなく大切なものを選びましょう。
待つ間が花(まつまがはな)
「待つ間が花」は、あれこれ想像して期待しながら待っている間が一番楽しいという意味です。「花」は一番良い時というたとえになります。未来についてポジティブな想像を膨らませている時は幸せな時間ですね。
よい花は後から(よいはなはあとから)
「よい花は後から」は、はじめに咲く花より後から咲く花のほうが美しいという意味から、先走るものはたいしたものではない。優れたものは後から現れるという意味になります。どんなことでも、時間をかけないと優れたものができないことがあります。焦って結果を出すよりも、ゆっくりと時間をかけることでより良いものが出来上がってくるでしょう。「残り物には福がある」という言葉にも近いでしょう。最後まで残ったものの中に、本当に価値のあるものや良いものが残っていることがあるという意味です。
石に花咲く(いしにはなさく)
「石に花咲く」は、石に花が咲くことはないことから、現実には起こり得ないことのたとえになります。「枯れ木に花」「炒り豆に花が咲く」なども類義語になります。
朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
「朝顔の花一時」とは、朝顔は朝咲いて昼を待たないでしぼむところから、物事の盛りがきわめて短期間であって、儚いことのたとえになります。良くも悪くも物事の勢いがある時は短いかもしれませんね。だからこそ、時間を大切に過ごすことを意識してみましょう。類義語に「花一時人一盛り」があります。花が美しく咲き誇るのが僅かな期間であるように、人も盛んな時はごく短期間であるという意味になります。
まとめ
「花」のつくことわざをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。その時々によって気付きも異なるかもしれません。何かのきっかけに「ことわざ」を振り返り、「ことわざ」から学び人生に活かしていきましょう。