「ベニバナ」は、日本には奈良時代から存在し、「万葉集」の中でも歌われており、日本ではなじみの深い草花です。
きれいな明るい黄色系の花を咲かせる「ベニバナ」は、「ベニバナ油」としてや、染料としても用いられ、日本では山形県がその産地として有名です。
では色鮮やかで、ドライフラワーとしても用いられる「ベニバナ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ベニバナ】にまつわるスピリチュアルなお話
「ベニバナ」にまつわる源氏物語のお話
「ベニバナ」の和名は「末摘花(すえつむはな)」と呼ばれ、この名前が源氏物語にも登場しています。
源氏物語の中では、もっとも美しくない姫君として書かれている『常陸宮姫』という、堅物のお姫様がおりました。
彼女と同い年で18歳であった光源氏は、彼女の鼻の先が赤かったので、「ベニバナ」である「末摘草」というあだ名をつけたのです。
ある日、光源氏が過ちを犯し、須磨に流されてしまいます。
それから月日がたち、光源氏は常陸宮姫と再会しますが、お姫様は昔と変わらず、ずっと光源氏を待っていてくれたことを知り、そんな彼女に心を惹かれるようになり、その後は生涯を共にしたのだそうです。
「ベニバナ」にまつわる関西商人のお話
昔、関西の商人が「ベニバナ」を買い付けるために、日向の国へ向かい、「ベニバナ」をたくさん摘んだ船を港に泊めて、ある宿に宿泊したのです。
するとその宿の主人が商人を「鶏の間」という部屋に通し、「この部屋のふすまに描かれた鶏は、朝になるとふすまから飛び出して、鳴きだします」と告げたのです。
そんなことがあるわけがないと思った商人は、「もしその話が本当であれば、宿の主人に自分の船と「ベニバナ」を与える」と言いました。
ところが朝になると、商人の枕元には鶏が立って鳴いているではありませんか?
仕方なく船と「ベニバナ」を宿の主人に与えて関西に戻った商人は、この話を妻にしました。
すると妻は船と「ベニバナ」を取り返すために、その宿に向かい、商人が泊まった同じ部屋に宿泊したのです。
やはり宿の主が「朝になるとふすまの鶏が鳴く」と告げたので、「もしそれが本当なら、私の船と「ベニバナ」を渡しましょう。しかしそれが嘘であれば、あなたの宿をもらいます」と約束させたのです。
妻は寝ずに、鶏を鳴かさない方法を考え、なんとふすまの鶏の喉に、針を突き刺したのです。
すると鶏は朝になっても鳴くことはありませんでした。宿の主人は困ってしまいましたが、妻は「宿は持って帰れないので、自分の主人が取られた「ベニバナ」と船を返してください」と頼み、見事に取り戻したのでした。
【ベニバナ】が誕生花の日
【ベニバナ】が誕生花です。
- 4月6日
- 5月11日
- 6月1日
- 6月10日
- 6月10日
- 6月13日
- 6月29日
- 8月1日
- 8月11日
- 8月26日
- 10月30日
オレンジ色の「花」が誕生花
- 10月1日
【ベニバナ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ベニバナ」は、鮮やかな黄色から赤い色へと時間と共に変化するという、少し変わった花です。
この「ベニバナ」の色が、運気アップのために風水でよく用いられます。
金運UP
美しい黄色の「ベニバナ」を西の方角に飾ると金運アップに効果が高いとされています。
健康運UP
黄色やオレンジ色など、心を明るくしてくる「ベニバナ」をたくさんリビングの中央に飾ることで、元気なエネルギーをたくさん浴びることができ、開運へと導かれるでしょう。
恋愛運UP
恋愛、なかでも結婚運を上げたい場合は、「ベニバナ」の赤い色のものを、北東の位置に飾りましょう。
花言葉【ベニバナ】の意味
「ベニバナ」は、日本でも古くからなじみのある花で、最初は黄色い花を咲かせますが、その花の色が時間と共にオレンジ色から赤へと変化してゆきます。
中には色が変わらない品種も存在しています。
「ベニバナ」は、アザミの花と特徴が似ていて、トゲのある葉と総苞を持っています。
「ベニバナ」の英語名は、「Sufflower(サフラワー)」で、これはサフランの代わりのお花という意味で付けられています。
サフランが高価なので、サフランの代わりに「ベニバナ」が代用されたためです。
和名の「ベニバナ」は、紅色に変わった「ベニバナ」を染料として用いたことから付けられています。
また別名の「末摘花」は、茎の下から咲く様子から付けられた名前です。
「ベニバナ」の種子の部分は、リノール酸が多く含まれた食用油になり、花は乾燥させて布地を染めたり、口紅の材料となったりします。
「ベニバナ」は生薬としても用いられ、コレステロールの低下や高血圧の予防、血行促進などにも効果があります。
「ベニバナ」の花言葉①
- 包容力
「ベニバナ」はキク科の植物で、その花の咲き方が身を包むように咲くことから、この花言葉が付けられています。
「ベニバナ」の花言葉②
- 特別な人
- 愛する人
こちらの花言葉は「ベニバナ」を染料として用いて、美しい衣類に仕立てあげたり、あるいは化粧の原料として用いたり、漢方として健康に役立てたりと、愛する人や特別な人のために、自分をきれいに健康に飾る様子から付けられた花言葉です。
愛する人に、この花言葉を添えて「ベニバナ」をぜひプレゼントしてみませんか?
「ベニバナ」の花言葉③
- 化粧
- 装い
これはやはり「ベニバナ」が口紅や頬紅の材料として用いられたことから、付けられた花言葉です。
花言葉【ベニバナ】の基本情報
科 属 | キク科 ベニバナ属 |
原産地 | 地中海沿岸、中央アジア |
品種 | 45種類 |
開花時期 | 7月~8月 |
英語和名 | ・Sufflower (サフラワー) ・ベニバナ(紅花)、末摘花(スエツムハナ)、クレノアイ(呉の藍) |
まとめ
「ベニバナ」は、日本でも万葉集に歌われ、奈良時代から愛され続けてきたお花で、時間と共にその花の色が黄色から赤色へと変わるのが特徴です。染料や食用油、生薬などにも用いられたことから付けられた素敵な花言葉が中心です。