真夏になると真っ赤な花を咲かせ、まさに夏の花の代表的な存在の「カンナ」は、主に熱帯アメリカが原産の多年性の植物です。
「カンナ」は、江戸時代前期に日本に渡来し、和名は「曇華(はなかんな)」や「壇特(だんとく)」と呼ばれています。
では現在では観賞用に多くの品種がある「カンナ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【カンナ】にまつわるスピリチュアルなお話

「カンナ」にまつわる釈迦伝説
釈迦の弟子で提婆達多(ダイバダッタ)は、のちに反逆して釈迦を殺そうとしました。
ある日釈迦が旅に出ると知った提婆達多は、山の上で釈迦を待ち伏せし、下の道を釈迦が通りかかったときに、大岩を投げて落としたのです。
しかし岩は釈迦の足元に落下し、粉々になって砕け散りました。
そのうちのひとつの破片が、釈迦の足の指に当たって血が流れだしたのです。
その地が大地に染みこんで、そこから芽が出て真っ赤な花が咲き、この花が「カンナ」であると言われています。
提婆達多は、大地の怒りに触れ、大地が裂けて地獄へ落ちて行ったのでした。
この話から「壇特(だんとく):インドの山の名前で釈迦の前身である須太拏太子(しゅたぬたいし)が菩薩になる修行をした山の名前」という「カンナ」の別名が生まれたとされており、釈迦にまつわる花であることから「カンナ」は高貴で神聖な花となっているのです。
【カンナ】が誕生花の日
【カンナ】が誕生花です。
- 6月30日
- 8月2日
- 8月3日
- 8月13日
- 8月19日
- 8月30日
- 9月13日
- 9月21日
【カンナ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「カンナ」は、仏教では釈迦から生まれた花として、最高位の花とされています。そんな花なので、運気をアップさせるには効果の高い花とされています。
停滞した運気を改善
オレンジ色の「カンナ」の花は、昔からイヤな空気や環境を変える効果があると言われ、庭に植えるのであれば、北、南東、南に植えるとよいとされています。
元気のないときは、特に赤い「カンナ」をお部屋に飾ることで、気力が増してくるでしょう。
また「カンナ」の写真をスマホの待ち受け画面にしておくのもよいでしょう。
花言葉【カンナ】の意味
「カンナ」は、その茎が管のようになっており、葦のようであることから、ギリシャ語の葦である「Kanna」が名前の語源とされています。
現在は英語名では「Canna」と呼ばれていますが、種が弾丸のように見えることから「Indian Shot」と呼んでいる地域もあります。
「カンナ」はその高さが1メートルから2メートルほどに成長する球根花で、まっすぐに伸びた茎の先に花を咲かせます。
しかしその花は少し変わっていて、6本ある雄しべのうちの5本が花びらになり、雌しべはヘラのような形をした1本のみです。
「カンナ」の原種は20種ほどですが、主に南米産のものが北アメリカやヨーロッパに19世紀頃に伝わり、そこで品種改良が進み、現在では約1000種あると言われています。
「カンナ」の花が咲いたあとにできる種は、とても固く、おもちゃのガラガラやマラカスの中に入れて利用されます。
「カンナ」は種ができるものの球根植物で、球根を植えて育てます。
花の色は赤、オレンジ、黄、ピンク、白などがあります。
「カンナ」の花言葉①
- 情熱
この花言葉は、「カンナ」が真夏の暑い時期に咲くことから付けられていますが、「カンナ」はコロンブスによりヨーロッパに持ち込まれた花であることから、コロンブスがアメリカ大陸を発見した野心に基づいているという説もあります。
あなたの情熱的な気持ちをそっと恋人に伝えたいとき、この花言葉を添えて「カンナ」をプレゼントしてみましょう。
また何かに情熱を傾けている人に、この花言葉を贈るのもよいでしょう。
「カンナ」の花言葉②
- 快活
この花言葉は、「カンナ」の大きな花の姿が、真夏の空の下で元気に咲く様子から付けられたものです。
「カンナ」の花言葉③
- 笑顔
この花言葉は、「カンナ」の種が、赤ちゃんのおもちゃのガラガラに使われ、赤ちゃんに笑顔をもたらすことから付けられています。
笑顔の素敵な可愛い人に、この花言葉を添えて「カンナ」をプレゼントしてみませんか?
「カンナ」の花言葉④
- 命の再生
この花言葉は、広島で原爆が落とされたときに、その焼け野原でも翌月には元気に「カンナ」が花を咲かせていたことから、人々に生きる勇気を与えたとしてつけられました。
快気祝いや何かを乗り越えた人に、励ましの意味をこめて、この花言葉を贈ってみてはいかがでしょうか?
「カンナ」の花言葉⑤
- 妄想
この花言葉も「カンナ」の花が真夏の暑い中、現実ではありえないくらいの鮮やかさで咲いていることから、付けられたものです。
赤色の「カンナ」の花言葉⑥
- 堅実な最期
この花言葉は「カンナ」が夏の太陽にも負けることなく、きれいに咲き続けていることから付けられたものです。
黄色の「カンナ」の花言葉⑦
- 永遠
この花言葉も「カンナ」が暑い夏の太陽に負けることなく、元気に明るく長く咲いていることから付けられたものです。
結婚式の贈り物として、この花言葉を添えてプレゼントしてみるとよいでしょう。
花言葉【カンナ】の基本情報
科 属 | カンナ科 カンナ属 |
原産地 | 南アメリカ |
品種 | 原種は約20種、園芸種は1000種以上 |
開花時期 | 6月~11月 |
英語和名 | ・Canna(カンナ)、Indian Shot(インディアン・ショット) ・カンナ、曇華(はなかんな)、壇特(だんとく) |
まとめ
「カンナ」は、南米原産の球根植物で、真夏の暑い太陽のもと鮮やかな色の花を咲かせます。そんな元気な姿から、付けられた花言葉が中心となっています。また釈迦にまつわる伝説が残されており、そのため「カンナ」は仏教では最高位の花とされています。
