「ダチュラ」は、別名『チョウセンアサガオ』や『エンジェルズトランペット』という名前でも知られており、日本には江戸時代に渡来しています。
「ダチュラ」は、甘い香りもありエキゾチックな雰囲気の花ですが、薬草として用いられると同時に有毒でもあるので、気を付けたいところです。
では世界中に色々な伝説が残る「ダチュラ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ダチュラ】にまつわるスピリチュアルなお話
北アメリカのネイティブ・アメリカンに伝わる「ダチュラ」のお話
これはアメリカ・インディアンのズーニー族に伝わる話です。
その昔、男の子と女の子がいっしょに遊びにでかけたときに、たまたま神様たちが会議しているところに出くわしたのです。
なんの話をしているのだろうと思ったふたりは、その様子を近くからそっと観察していました。
そして家に帰ると、母親にその神様たちの会議のことをことこまかに報告したのでした。
すると神々は怒り、なんとふたりを「ダチュラ」の花に変えてしまったのでした。
それ以来、人々は「ダチュラ」を食べると、自分達が見たことについて、ずっとしゃべり続けることになったということです。
「ダチュラ」に関する日本の逸話
「ダチュラ」は中国では『曼陀羅華(まんだらけ)』と呼ばれています。それは仏様が説法をするときに、天から降ってくる花のひとつとされているところからつけられています。
日本の和歌山に住んでいた医師、華岡青洲はこの『曼陀羅華』を使って、世界で初めて全身麻酔で手術をした医師とされています。
研究に研究を重ねて作った漢方の麻酔薬が『通仙散』と呼ばれるもので、これを開発するために自分の母や妻を実験台にし、母はなくなり、妻は失明してしまいました。
最後には、彼は自分自身を実験台にして、この薬を創り上げたのでした。
そして世界で初めてこの麻酔薬を使って全身麻酔をし、乳がんの摘出手術をした医師なのです。
【ダチュラ】が誕生花の日
【ダチュラ】が誕生花です。
- 8月9日
- 8月16日
- 8月17日
- 9月4日
- 9月24日
- 10月5日
- 10月23日
【ダチュラ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ダチュラ」は毒があるため、風水に用いるのを嫌う人もいますが、一般的には庭に植える場合は西側に植えることで、エネルギーのバランスを整えるとされています。
花言葉【ダチュラ】の意味
「ダチュラ」は、南北アメリカ、中東、インドなどを原産とする植物です。
一般的には『チョウセンアサガオ』と呼ばれることが多いようです。しかしこの「チョウセン」は、朝鮮半島を意味しているのではなく、海外から来たことを示していたようです。
「ダチュラ」はナス科の1年草で寒さには弱いため、日本ではおもに西日本で見かけることができます。
ラッパのような形をし、直径が約30センチほどもある花が、下向きに垂れ下がるように咲かせるその姿から、英語名は「エンジェルズトランペット」と呼ばれています。
その開花時期は6月から11月で、一重咲や八重咲もあり、とてもよい香りを持っています。
そのためその甘くてエキゾチックな香りを用いたブランド品の香水や化粧品なども多く出回っています。
「ダチュラ」は開花が終わると、ハリネズミのようにも見えるトゲトゲしい実をつけますが、熟すと破裂して種が四方八方に飛び散ることで、どんどんと増えてゆきます。
「ダチュラ」は有毒性で、アルカロイドを草全体に含み、特に種には有毒成分が多く含まれています。
口に入ると麻酔がかかったような症状が出たり、吐き気や呼吸困難、錯乱状態などに襲われ、ひどいときは命にかかわることもあるので、十分に気をつけましょう。
また肌に触れただけでも炎症が起こるので、ペットなどが近づかないようにしておくことです。
「ダチュラ」には、白、紫、黄色などがあります。
「ダチュラ」の花を切り花にしてプレゼントするのは難しいため、写真や絵の贈り物で、花言葉を添えてみるとよいでしょう。
白色の「ダチュラ」の花言葉①
- 愛嬌
この花言葉は、「ダチュラ」の花がトランペットのような形をしていて、かわいらしいことから付けられています。
白色の「ダチュラ」の花言葉②
- 夢の中
- 陶酔
- あなたを酔わせる
これらの花言葉は、「ダチュラ」に麻酔の効果があることから付けられた花言葉です。
黄色の「ダチュラ」の花言葉③
- 偽りの魅力
この花言葉は、「ダチュラ」は一見美しい花に見えますが、実をつけるとトゲトゲの実であることから、その美しさは偽りであるという解釈で付けられています。
紫色の「ダチュラ」の花言葉④
- 変装
この花言葉は「ダチュラ」の毒による幻覚作用で、人を変えてしまうという意味から付けられた花言葉です。
花言葉【ダチュラ】の基本情報
科 属 | ナス科 チョウセンアサガオ属 |
原産地 | 南北アメリカ、中東、インド |
品種 | 約8種 |
開花時期 | 6月~11月 |
英語和名 | ・Datura(ダチュラ)、Thorn apple(ソウンアップル)、Angel’s Trumpet(エンジェルズトランペット) ・ダチュラ、朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)、曼陀羅華(まんだらげ)、キチガイナスビ、イガナス |
まとめ
「ダチュラ」は、『チョウセンアサガオ』という名前でも知られています。草全体に毒があるため、花言葉もその毒に由来しているものが中心となっています。しかしそのエキゾチックな花の姿や甘い香りは、人を魅了し、ゆらゆらと揺れる花姿は心を癒してくれるので、人気があります。