ツツジ科の植物である「エリカ」は、別名「ヒース」とも呼ばれており、南アフリカやヨーロッパを原産とする常緑小低木です。
秋から春にかけて、小さな壺のような形をした可愛い花をたくさん咲かせる「エリカ」は、日本には大正初期に渡来しています。
ではアフリカやヨーロッパにたくさんの種類があるこの「エリカ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【エリカ】にまつわるスピリチュアルなお話

「エリカ」のイギリスにおける伝説
かつてキリスト教を布教しようとイギリスを訪れた人々は、スコットランドの先住民であったピクト人が、キリスト教徒に従わなかったため戦いとなり、多くのピクト人が殺害されました。
そのときに飛び散ったピクト人の血が「エリカ(ヒース)」の花になったとされています。
「エリカ」のギリシャ神話における伝説
ギリシャ神話において、「エリカ」は愛と美の女神であるアフロディテに捧げる花とされており、豊穣や美しさの象徴ともされていました。
また赤色の「エリカ」は大地母神であるキュペレに捧げられますが、彼女は山、谷とハチを象徴する女神であり、非常にパワフルで女王バチのようなふるまいをするため、「エリカ」の花も激情のシンボルとも言われています。
「エリカ」に関するおまじない
「エリカ」は、雨乞いに効果のある植物とされ、シダの葉と一緒に「エリカ」を燃やすと、雨が降ると言われています。
また「エリカ」は暴力から身を守るお守りとして、またその逆のお化けを呼び出すツールとしても使われていました。
白い花の「エリカ」は、持っているだけで幸運をもたらすと信じられています。
「エリカ」の民間伝承
ケルト人たちは、「エリカ」で作ったエール・ビールを飲みながら夏を祝いますが、このエールは心を癒し、元気を回復する力があるとされています。
【エリカ】が誕生花の日
【エリカ】が誕生花です。
- 1月5日
- 1月6日
- 1月25日
- 2月6日
- 8月1日
- 3月12日
- 8月5日
- 8月8日
- 9月17日
- 11月25日
- 12月5日
- 12月23日
【エリカ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「エリカ」の花言葉にはネガティブなものも含まれていますが、ヨーロッパでは愛や情熱のシンボルとも考えられているので、風水では恋愛運アップに用いることができます。
恋愛運UP
ピンク色の「エリカ」をバグア・チャート・風水を用いて、恋愛のコーナーにあたる、お部屋の入口を入って右手奥に飾っておくことで、恋愛運を引き寄せることが可能です。
花言葉【エリカ】の意味
「エリカ」は、南アフリカやヨーロッパが原産の常緑小低木で、大きくても2メートル程度の木です。
「エリカ」は枝に小さな壺のような形をした花がたくさん集まって咲くので、とてもかわいくて華やかなイメージです。
その葉は細長くて針葉樹を思わせる形をしています。
花の色や種類によってその開花時期は異なり、秋から初夏まで様々な表情を見せてくれます。
全部で700種以上の種類がありますが、そのほとんどが南アフリカ原産で、70種程度がそのほかのアフリカやヨーロッパの原産です。
現在では野生品種のみならず、園芸用に改良されたものも多くでまわっています。
これだけ多くの品種がありますが、日本の気候や風土にあったものは「ジャノメエリカ」と呼ばれる品種になります。
「エリカ」は古くから箒や、屋根の材料、ハーブとしてなど、色々な使われ方をしている、ヨーロッパでは大切な植物です。
「エリカ」は英語では「ヒース」と呼ばれています。
理由はヨーロッパで「エリカ」は荒野で多く生息しているため、荒野を意味する「ヒース」と呼ばれているのです。
「エリカ」という名前は、ラテン語で箒を意味する「エリック」が語源で、それは同じ種のカルーナと呼ばれる植物を集めて箒を作っていたことに由来すると言われています。
花の色はピンク、白、赤、紫、オレンジ、黄色などがあります。
「エリカ」の花言葉には、ネガティブなものも含まれるので、プレゼントなどにする場合は気を付けて選びましょう。
「エリカ」の花言葉①
- 孤独・寂しさ
この花言葉は、「エリカ」がヨーロッパでは農耕などに向かない荒地に生え、何もない土地にひっそりと花を咲かせているので、孤独や寂しいという言葉が付けられています。
白い「エリカ」の花言葉②
- 幸せな愛
この花言葉は、ヨーロッパでは自分が好きな人に純白の「エリカ」の花を贈ると幸せになるという言い伝えがあることから付けられた花言葉です。
好きな人への告白には、この花言葉が最適ですね。
紫色の「エリカ」の花言葉③
- 閑静
- 静寂
この花言葉は、紫色の「エリカ」の花が高貴な色をまとって気品を感じさせ、落ち着いた静けさを醸し出していることから付けられた花言葉です。
ピンク色の「エリカ」の花言葉④
- 博愛
この花言葉はピンク色の「エリカ」の花が、細い枝に寄り添うようにたくさん咲き誇り、仲良くしている様子から付けられた花言葉です。
花言葉【エリカ】の基本情報
科 属 | ツツジ科 エリカ属 |
原産地 | 南アフリカ、地中海沿岸、ヨーロッパ |
品種 | 園芸種を含む約1000種以上 |
開花時期 | 6月~7月、10~11月、1~3月 |
英語和名 | ・Erica(エリカ)、Heath(ヒース)、Heide(ハイデ) ・エリカ、ヒース、えいじゅ(栄寿)、じゃのめ(蛇の目)、ハイデ |
まとめ
「エリカ」は、古くからヨーロッパやアフリカに生息する植物で、荒野にも生息することから英語で荒野を意味するヒースとも呼ばれています。その花言葉は、荒野に生息する花であることから孤独を表すものや、神話や伝説に基づくものなどがあります。
