斑入りのきれいな葉の間から、夏の終わりごろに青色や紫色の漏斗状の花を咲かせるのが「ギボウシ(擬宝珠)」です。
その花の名前は、花の蕾の形が橋の欄干にある擬宝珠(ぎぼうしゅ)に似ていたことから付けられたとされていますが、英語名はオーストリアの植物学者、ニコラス・トーマス・ホストの名前に由来し、「ホスタ」と名付けられています。
では少し不思議な名前を持つ「ギボウシ」の、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ギボウシ】にまつわるスピリチュアルなお話
「ギボウシ」に関する伝説
東南アジアが原産の「ギボウシ」には、中国にこの花にまつわる伝説が残されています。
そのひとつは、笛の名人であった男性が、天女に頼まれて一曲奏でたところ、天女はそのお礼にと、自分が髪に挿していた簪(カンザシ)を抜き取ると、それを地上に投げ落としました。
するとその簪が落下した場所から、見たこともないような美しい花が咲いたことから、その花を「玉簪(タマカンザシ)」と名付けられたのでした。
中国では「ギボウシ」のことを「玉簪」と呼んでいるのです。
またこの「玉簪」を漢の時代には、簪のように髪に挿していたことから、この名前が付いたとも言われています。
【ギボウシ】が誕生花の日
【ギボウシ】が誕生花です。
- 4月22日
- 5月10日
- 6月10日
- 7月7日
- 7月9日
- 7月17日
- 7月23日
【ギボウシ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ギボウシ」は、日陰でも育ち、グランドカバーにもなるので園芸用としても人気ですが、風水においては、クリーム色に近い黄色い「ギボウシ」が金運アップによく用いられます。
金運UP
黄色い「ギボウシ」の花を西の方角に植えておくと金運がアップします。切り花として用いるときは、元気のよいものをお部屋の西の方角に飾っておきます。
また紫色の「ギボウシ」の花なら、バグア・チャート風水を利用して、お部屋の入口を入って左手奥の金運のコーナーに飾りましょう。
花言葉【ギボウシ】の意味
実は「ギボウシ」は斑入りの葉(カラーリーフ)が、その花よりもクローズアップされている植物です。
お花屋さんでは、「ギボウシ」を花として売っているのではなく、観葉植物のように鉢植えで売っているものが多いようです。
その葉は根本から出ているのが特徴で、葉の色は様々です。
初心者でも育てやすく、日陰でも育ち、グランドカバーになることから、人気の高い園芸植物です。
特にアメリカでは園芸用植物として人気が高く、品種改良も進み、すぐれた品種には「ホスタ・オブ・ザ・イヤー」という賞が贈られるほどです。
「ギボウシ」は、生い茂った葉の間からまっすぐに伸びた茎に夏から秋にかけて黄色や紫色の花を咲かせます。
「ギボウシ」は湿地や山林に主に生息し、その花はよい香りがするものの、たった一日しか咲いていません。
しかしどんどんと次の花が咲き続けるので、比較的長く花を楽しめます。
種類も大型種、中型種、小型種とたくさんあり、その背丈も15センチほどから、1メートル50センチを超えるものまで色々です。
「ギボウシ」は、日本では古くから存在し、江戸時代にはすでに園芸種が作られていたのです。
そしてドイツ人の博物学者、シーボルトによって欧米に紹介され、その後世界中で交配が進み、多くの品種が作られたのです。
和名は「ギボウシ」のほか、地方によっては「ウルイ」「ギンボ」「タキナ」などとも呼ばれています。
日本で野生として生えている「ギボウシ」は、山形県など東北地方では、その若芽や若葉をサラダ、天ぷらや、炒め物、味噌汁の具などとして食する文化もあります。
しかし「ギボウシ」によく似た毒草の「バイケソウ」と見間違えることもあるので、野生のものを採取するときには、十分に気をつけましょう。
「ギボウシ」の花の見ごろは7月から9月ごろですが、葉は5月ごろから11月ごろまで楽しめます。
「ギボウシ」の花には、白色、黄色、紫色などがありますが、色別の花言葉はありません。
「ギボウシ」の花言葉①
- 冷静
- 沈静
これらの花言葉は、上品な色をした「ギボウシ」の花が、まっすぐに伸びた茎の上にたくさん涼し気に、そしてきれいに並んでいるその様子から、付けられたものです。
「ギボウシ」の花言葉②
- 静かな人
この花言葉は「ギボウシ」の花の咲き方が、ややうつむき加減で寂しさを感じさせるところもあることから、付けられた花言葉です。
「ギボウシ」の花言葉③
- 変わらない思い
この花言葉は、「ギボウシ」の花が、美しい斑入りの葉の間から顔をのぞかせ、その葉と調和しながら咲いているそんな姿から付けられた花言葉です。
自分の気持ちがこの花の美しさのように、変わらないということを伝えたいなら、この花言葉を選んで贈るとよいでしょう。
「ギボウシ」の花言葉④
- 献身
この花言葉は、西洋の花言葉ですが、日陰でもけなげに美しい葉や花を見せていることから、付けられた花言葉です。
職場などで、いつも陰ながら支えてくれる人に、この花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか。
花言葉【ギボウシ】の基本情報
科 属 | ユリ科 ギボウシ属 |
原産地 | 東南アジア |
品種 | 約40種 |
開花時期 | 7月~9月 |
英語和名 | ・Hosta(ホスタ)、 Plantain Lilly(プランテイン・リリー) ・ギボウシ(擬宝珠)、ホスタ、ウルイ、ギンボ、タキナ |
まとめ
「ギボウシ」は、花よりも美しい斑入りの葉のほうが有名ではありますが、香りのよい上品な花の姿は、色々な花言葉を生み出しています。花の命がたったの一日なので、切り花では売っていませんが、鉢植えを買って、お好きな花言葉を添えてプレゼントしてみるとよいでしょう。