では、もともとは花の托生が蜂の巣に似ていたことから『はちす』と呼ばれ、それがやがて「蓮」となったこのお花が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【蓮】にまつわるスピリチュアルなお話
仏教の伝説
仏教のシンボルでもある「蓮」には、世界中の霊薬が蜜として納められており、非常に特別なお花であると考えられています。
「蓮」は、観音菩薩が衆生を救い尽くせないことに嘆き、流した涙が「蓮」となり、その「蓮」の花から生まれたのがターラ(多羅菩薩)と呼ばれる密教系の地域で信仰を集めた菩薩なのです。
また、釈迦が母であるマーヤ夫人の胎内に宿るとき、地面より一本の「蓮」が咲き始めました。
やがて、釈迦はこの世に生まれ、生まれたばかりでありながらも釈迦が大地を歩くと地面が割れ、大きな「蓮」の花が咲き始めたのでした。
そして、釈迦はこの「蓮」の花の中に立つと、生まれたばかりであるにもかかわらず、「天上天下唯我独尊(私は世界の第一人者であり、私は生と死による苦を打ち砕こう)」と発したのです。
ギリシャ神話における伝説①
トロイア戦争からの帰還途中、ギリシャ神話における英雄のオデュッセウス達を乗せた船が、風の影響を受けて、十日もかかってやっとある島に漂着したのでした。
その島には「蓮喰人」という、「蓮」の実を食べて暮らす人々が住んでいました。
オデュッセウス達は、見知らぬ島に突然上陸するのも危険だと思い、まず三名だけ部下を下船させて島の様子を偵察するように命じました。
しかしその部下たちは、いつまで待っても戻ってきません。
実は、部下たちはその島の人々に「蓮」の実をすすめられて食べてみたところ、とても甘くておいしいばかりか、食べるととても楽しくなり、自分の使命や何もかも忘れてしまって、ひたすら「蓮」の実を食べたくなり、帰れなくなっていたのです。
それに気づいたオデュッセウスは、早速島に出かけて、嫌がる三人を無理やり船に連れ帰ったのだそうです。
ギリシャ神話における伝説②
豊穣・多産の神であるプリアポリスは、美しい妖精のロティスを追いかけまわしていました。
そしてロティスはプリアポリスから逃げるために、深紅の「蓮」に姿を変えていたのです。
そんなこととは知らずに「蓮」の咲く池にやってきた、ドリュオペとイオレという姉妹。
姉のドリュオペは、その時一歳になる子供を抱いていたので、子供にその「蓮」を摘んであげようと一輪摘み取ったところ、茎からはポタポタと血が流れはじめたのです。
驚いて逃げようとした姉妹でしたが、すでにドリュオペの足には根が生えて、摘んでしまった「蓮」の変わりに、自分が「蓮」と化してしまったのでした。
【蓮】が誕生花の日
【蓮】の誕生花です。「蓮」の色別の誕生花はありません。
- 4月8日
- 7月3
- 7月8日
- 7月16日
- 8月15日
- 9月26日
【蓮】を使って運気をアップする方
健康運UP
「蓮」の花が咲いたあとに蜂の巣のように見える部分にできるのが「蓮」の実です。
ギリシャ神話では、この「蓮」の実を食べるとおいしくて、イヤなこともすべて忘れてしまうとありましたが、そうではなさそうです。
ただ、非常に栄養価が高く、ビタミンB1、カルシウム、でんぷん、カリウム、植物繊維が豊富で、ホクホクとした感じのおいしさです。
デトックス効果、精神安定、自律神経緩和や婦人科系疾患、免疫力アップ、疲労回復にも効果があり、かつてはインド皇帝に献上されていた貴重なものだったそうです。
開運効果
「蓮」は非常に神聖で、幸運を呼び込むパワーのあるお花です。
もし家の前に水のきれいな池がるなら、そこに「蓮」の花を栽培すれば幸運を呼び込めます。
ただ、栽培しにくい花でもあるので、そんな場合には玄関に「蓮」の写真や絵を飾っておくことでよい気を呼び込んで、開運へとつなげることができます。
恋愛運UP
「蓮」の花や写真、絵などを南、南西に飾ると恋愛運アップとなります。
もし「蓮」の花のオブジェなどの置物や造花を飾るのであれば、必ずふたつ、あるいは二本以上の「蓮」の花を、バグアチャート風水の恋愛のコーナーにあたる、お部屋の入口を入って右手奥に飾りましょう。
花言葉【蓮】の意味
神秘的で宗教的な意味合いも多い「蓮」ですが、「抽水植物」と呼ばれ、葉と花は空中に、根は水中にあります。
泥水の中で美しい大輪を咲かせることから、苦境を乗り越えてやがて大きな大輪を咲かせるという、人間の人生の象徴のようなお花です。
「蓮」には主に白、ピンク、青、紫、黄色などが存在していますが、色別で花言葉が存在するのは、白とピンクです。
- 雄弁
- 清らかな心
- 離れ行く愛
- 神聖
- 菩薩の心
「雄弁」という花言葉は、エジプトの神話の中で雄弁であったオシリスに捧げた花が「蓮」であったことから付けられた花言葉です。
「清らかな心」という花言葉は、泥水の中から美しい大輪を咲かせるその姿から付けられた花言葉です。
そして、ややネガティブな花言葉の「離れ行く愛」は、「蓮」が早朝に咲き、すぐに閉じてしまう短命であることから。
「神聖」という花言葉は、「蓮」が極楽浄土を表す姿をしていることから付けられています。
「菩薩の心」は、「蓮」が極楽浄土に生まれ変わることができる人の心を表していると、仏教で考えられていることからつけられた花言葉です。
白色の「蓮」の花言葉
- 純粋
- 純白
これは白色のイメージから付けられた花言葉です。神聖で清楚に咲く「蓮」にピッタリですね。
ピンク色の「蓮」の花言葉
- 信頼
これはピンク色のイメージから愛情や母性愛などを連想させるために、付けられた花言葉です。
花言葉【蓮】の基本情報
科 属 | ハス科 ハス属 |
原産地 | インド、中国、オーストラリア、日本 |
品種 | 約900種程度 |
開花時期 | 7月~9月 |
英語和名 |
・Lotus (ロータス)
・蓮、水芙蓉(すいふよう)、池見草(いけみぐさ)、蓮華(れんげ)、水の花、ハチス |
まとめ
神秘的で見ているだけでも心が鎮まるような「蓮」の花は、仏教や世界の宗教に深くかかわるお花です。
その花言葉も宗教的なものや、神聖なものが多く含まれています。また「蓮」は開運効果も高いことから、開運絵画やグッズとしても人気があります。
こんにちは
ブログを運営しているはなさかといいます。
今回、私のブログで蓮をテーマにした写真を掲載したのですが、SPIBRE様の蓮に関する花言葉の記事が大変優れていましたのでお断りせずリンクを張らさせて頂きました。誠にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。