
アサガオと似た花ではありますが、もう少し小ぶりでお昼ごろから夕方にかけて花を咲かせる「ヒルガオ」は、よく道端でフェンスやほかの植物に巻き付いている姿を見かけます。
「ヒルガオ」の原産は、もともとは日本ですが、現在ではアジア諸国や世界中に広く分布しています。
では日本や世界中でも薬草としても利用されてきた「ヒルガオ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ヒルガオ】にまつわるスピリチュアルなお話
「ヒルガオ」の日本での言い伝え
「ヒルガオ」は、梅雨の頃によく咲く花なので、「雨降り花」とも呼ばれ、『「ヒルガオ」を摘むと雨が降る』という言い伝えが残されています。
「ヒルガオ」のハワイの伝説
昔、ハワイ島にヒクという男神が住んでいました。
彼はお守りでもあった矢を持って山の上に出かけては、矢を放ち遊んでいたのですが、ある日その矢が誤って美しい女神カウェルの近くに落ちてしまいました。
カウェルはハンサムなヒクを見て、悪戯心からその矢を隠してしまいます。
彼女は狡猾な策を練って、ヒクを自分の家に招き入れたのち、閉じ込めてしまいました。
怒ったヒクはかやぶきの屋根の一部を取り除いて、そこから逃げてしまいました。
実はカウェルはヒクに恋心を抱き、ほんの悪戯のつもりで閉じ込めたものの、あとの祭りでした。
彼のあとを追って謝ったものの、ヒクは聞き入れず、カウェルは悲しみのあまり自殺してしまいました。
それを知ったヒクは後悔し、神官にどうすればよいか相談したのです。
神官のアドバイスに従うことにしたヒクは、山から多量の「ヒルガオ」のツルを集め、そのツルに非常にひどい臭いのするココナッツ油とククイナッツ油を塗ったものを、黄泉の国までおろすために、カヌーで出かけて行ったのです。
カウェルがやがてそのツルに気づき、そのツルを掴むと彼女の魂が肉体の中に戻り、ふたりは再会することができたのでした。
「ヒルガオ」と聖母マリアの伝説
ある男が車でワインを運んでいたときに、その車をぬかるみにはめてしまい困っていました。
すると聖母マリアが現れて、その男にワインを分けてほしいと頼んだのです。
男は「お分けしたいのですが、グラスがありません」というと、聖母マリアは白い「ヒルガオ」の花を道端から取り、そこにワインを注がせたのです。
大変喜んだ聖母マリアは、そのぬかるみにはまった車を不思議な力で助け出してくれたのでした。
このお話から、白い「ヒルガオ」のことを、ヨーロッパでは「聖母マリアのワイングラス」と呼ぶようになったのです。
【ヒルガオ】が誕生花の日
【ヒルガオ】が誕生花です。
- 6月25日
- 7月8日
- 7月17日
【ヒルガオ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。

風水で運気UP
「ヒルガオ」そのものは、根がはびこって伸び続ける雑草なので、実際に庭に植えると邪魔になってしまうこともあります。
しかしツル性の植物は、ツルを伸ばして「縁を結ぶ」と考えられて、そういう意味では縁起がよいので、写真や絵を東、東北、北西、南東の方角に飾っておくと、吉をもたらすとされています。
花言葉【ヒルガオ】の意味
「ヒルガオ」は、日本の在来種である「ヒルガオ」、東南アジアから渡ってきた「コヒルガオ」、そして欧米からの帰化植物である「西洋ヒルガオ」に分かれています。
「ヒルガオ」は、朝顔を小さくしたような花で、朝に咲く朝顔に対して、昼から咲くので「ヒルガオ」と名付けられたようですが、朝顔との決定的な違いは、「ヒルガオ」には種ができないことです。
「ヒルガオ」は、地下茎を伸ばすことで増えていく植物なのです。
また色々な花の色がある朝顔と違い、「ヒルガオ」は白とピンクのみです。
「ヒルガオ」は、5月頃から8月頃まで直径5センチ程度の花を咲かせます。
夏の暑さにも強く、長期間花を咲かせることが特徴です。
「ヒルガオ」には薬効もあり、乾燥させた全草を煎じて飲むことで、利尿、疲労回復、糖尿病、膀胱炎などに効果があるとされています。
また若葉と若い茎は、おひたしや和え物、炒め物に、花は生でサラダ、または天ぷら、酢の物としていただくこともできます。
「ヒルガオ」の花言葉の中には、プレゼントするのにふさわしくないものもあるので、気をつけましょう。
「ヒルガオ」の花言葉①
- 絆
- 友達のよしみ
- 縁
これらの花言葉は、「ヒルガオ」がツル性の植物であり、また地下茎で増えることから、どの花も地下茎で繋がり、絡みあいながら咲いているという姿から付けられている花言葉です。
仲の良いお友達に、この花言葉を添えて「ヒルガオ」を贈ってみるのもよいでしょう。
「ヒルガオ」の花言葉②
- 昼の美人
- 危険な幸福
これらの花言葉は、海外のもので、フランスで作られた「ヒルガオ」という映画が由来となっています。
「ヒルガオ」の花言葉③
- 情事
この花言葉は「ヒルガオ」のツルが絡みつく様子から付けられた花言葉です。
「ヒルガオ」の花言葉④
- やさしい愛情
この花言葉は、ピンク色の「ヒルガオ」の花が醸し出す雰囲気から付けられた花言葉です。
花言葉【ヒルガオ】の基本情報
| 科 属 | ヒルガオ科 ヒルガオ属 |
| 原産地 | 日本、朝鮮、中国、ヨーロッパ |
| 品種 | 日本には約10種、西洋ヒルガオは約250種 |
| 開花時期 | 5月~8月 |
| 英語和名 | ・Bindweed(バインドウィード) ・ヒルガオ(昼顔)、雨降り花、アオイカズラ(葵葛) |
まとめ
「ヒルガオ」は、朝顔と違って種がなく、地下茎で増えるツル植物です。昼から夕方まで咲くことから付けられた名前ですが、その花言葉も地下茎やツルに由来するものが多いほか、海外では映画「ヒルガオ」の登場人物にちなんだものが付けられています。



