「インパチェンス」とは、あまり聞きなれない花名かもしれませんが、日本語では「アフリカホウセンカ」という名前でも呼ばれ、比較的に簡単に育つので、ガーデニングでは人気です。
「インパチェンス」はアフリカ東部の高原地帯が原産で、19世紀にヨーロッパに渡り、オランダやアメリカで品種改良が進み、多くの品種が存在しています。
ではラテン語で「我慢できない」という意味が名前となっている「インパチェンス」には、どのようなスピリチュアル的な意味やエピソードがあるのでしょうか?
目次
【インパチェンス】にまつわるスピリチュアルなお話
「インパチェンス」に関するギリシャ神話の伝説
オリンポス宮殿では、開催される宴会のお土産として、訪れた客人の神々に黄金のリンゴを配っていました。
ある女神がそのリンゴの番を命ぜられた日の宴会に、なぜかリンゴがひとつ足らなくなってしまいました。
当然のことながら、神々はその女神に疑いの目を向け、女神は窃盗の罪で裁かれることになったのです。
実はまったく無実の女神はとても美しく、そんな彼女に嫉妬した何者かが罪をかぶせたのでした。
大神ゼウスはその女神をオリンポスから追放してしまい、女神は無実を証明できぬまま亡くなってしまいました。
ところがしばらくするとそのリンゴは、ほかのところから出てきて、女神の嫌疑は晴れました。
しかし怒りと屈辱で亡くなった女神を不憫に思った花の精が、彼女を真っ赤な花の「インパチェンス」に変えてしまったのでした。
果実が熟すと触れるだけで種を飛ばす「インパチェンス」は、自分の無実を訴える女神の姿であると言い伝えられています。
「インパチェンス」に関する民間伝承
「インパチェンス」に関しては、各国に色々な言い伝えが残っています。
●沖縄:「インパチェンス」の花の汁を爪に塗ることで、悪霊除けになると伝わっています。
●韓国:やはり「インパチェンス」の花の汁を爪に塗り、初雪が降るまでその色が爪に残っていたなら、恋が実ると言われています。
●ネパール:「インパチェンス」の花の汁や葉にウコン、塩、油を混ぜて作った染料を宗教的な儀式でボディ・ペイントを施すために使用されていました。
【インパチェンス】が誕生花の日
【インパチェンス】が誕生花です。
- 5月3日
- 6月29日
- 7月11日
- 7月25日
- 9月1日
- 9月6日
- 9月18日
【インパチェンス】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「インパチェンス」は、丸みを帯びた花で色も華やかなので、陽の気をもたらしてくれます。
玄関付近の気の流れがあまりよくない場合は、玄関周辺に「インパチェンス」を植えておきましょう。
健康運UP
明るい色の「インパチェンス」の花をトイレや洗面所に飾ったり、東南や西の方角に飾っておくことで、健康運を高められます。
生の元気なお花か写真を飾っておきましょう。造花では効果は期待できません。
花言葉【インパチェンス】の意味
「インパチェンス」の和名である「アフリカン・ホウセンカ」は、まさにアフリカからもたらされたホウセンカという意味で付けられています。
原産がアフリカ東部で、「インパチェンス」の語源であるラテン語の意味は「我慢できない」という「impatient」が由来ですが、種が四方八方にはじけ飛ぶ様子が「我慢できない」ように見えるというところから付けられたようです。
「インパチェンス」は初夏から秋にかけて赤、白、オレンジ、ピンクなどの鮮やかな花を咲かせます。
日本では一年草植物として、ガーデニングなどで寄せ植えをするのに人気です。
その種類はとても豊富で、一重咲き、八重咲き、半八重咲き、バラ咲きなどがあります。
「インパチェンス」は、かつては生薬として、魚の骨がノドにささったときに、この花の種子を細かく砕いて水に溶かして飲むと、ささった骨が柔らかくなってとれるとされていました。
「インパチェンス」には花の色別の花言葉はありません。
花言葉の中には、贈り物に適さないものもあるので、贈るときには注意しましょう。
「インパチェンス」の花言葉①
- 鮮やかな人
この花言葉は、「インパチェンス」の花の見た目から付けられたものです。
いつも明るい素敵なお友達のお誕生日に、この花言葉を添えてプレゼントしてみましょう。
「インパチェンス」の花言葉②
- 強い個性
この花言葉は「インパチェンス」の花の色が、非常に鮮やかで強い印象を与えることから付けられた花言葉です。
「インパチェンス」の花言葉③
- 豊かさ
この花言葉は、「インパチェンス」の花には色々な種類や色があることから、お庭を鮮やかで彩り豊かにしてくれることから付けられた花言葉です。
才能が豊かであったり、心が広くて豊かな人などのお誕生日に、この花言葉を添えてみてはいかがでしょうか?
「インパチェンス」の花言葉④
- 短気
- 我慢できない
これらの花言葉は、「インパチェンス」の熟した種がはじけとぶ様子から付けられた花言葉です。
花言葉【インパチェンス】の基本情報
科 属 | ツリフネソウ科 ツリフネソウ属 |
原産地 | アフリカ |
品種 | 約500種 以上 |
開花時期 | 5月~10月 |
英語和名 | ・Busy Lizzie(ビージー・リージー)、 Impatiens(インパチェンス) ・インパチェンス、ベニツリフネ(紅吊舟)、アフリカ・ホウセンカ、ツメクレナイ(爪紅)、ウスベニ(薄紅)、ホネヌキ(骨抜) |
まとめ
「インパチェンス」は、アフリカの高地が原産の花で、ヨーロッパやアメリカで品種改良が進み、その品種数は豊富です。その花言葉は、鮮やかな花の色や、熟れるとはじけ飛ぶ種子の性格から付けられたものが主流となっています。