すらっと伸びた茎に、穂状に花を咲かせる「ラークスパー」は、和名は「チドリソウ」や「ヒエンソウ」と呼ばれています。
「ラークスパー」は、初夏の頃になると白、紫、青、ピンクなどの可愛い花を咲かせ、ドライフラワーにもよく用いられています。
ではフラワーアレンジメントなどにも人気が高い「ラークスパー」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ラークスパー】にまつわるスピリチュアルなお話
「ラークスパー」とギリシャ神話
ギリシャ神話に登場する英雄のアキレスの死後、同じく英雄とされていたユリシーズとアヤックスは、アキレスが所有していた武器を取り合い、争っていました。
ところがギリシャ人たちは、ユリシーズにその武器を授与したため、アヤックスは激怒したのでした。
その後、アヤックスは自分の剣の上に倒れて自殺し、彼の血が大地にこぼれたときに、「ラークスパー」の花が咲き乱れたという伝説があります。
「ラークスパー」とキリスト教
キリストが処刑された後、彼の追随者たちはキリストの遺体を墓に運び、洞窟の入り口の前に岩を置いてふさぎました。
多くの人は、キリストはきっと死から甦ると信じる一方、それは叶うことが難しいと考えていました。
しかし伝説によると、小さなウサギは、キリストが自分は復活すると約束したことを、みんなに思いださせようとして暗闇の中で庭にじっと座って待っていました。
そしてキリストが死から甦ることができ、墓から出てきたとき、そのウサギはキリストに話しかけ、キリストが約束を守ったことを喜んだのでした。
キリストは「ラークスパー」の花をウサギに向けると、花を小さなウサギの顔のような形へと変えたのです。
「ラークスパー」の花が小さなウサギの顔に見えるのは、キリストへの信頼の象徴であるとしています。
【ラークスパー】が誕生花の日
【ラークスパー】が誕生花です。
- 4月17日
- 4月19日
- 4月23日
- 5月21日
- 12月20日
- 12月28日
【ラークスパー】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ラークスパー」は、その代表的な色でもある青色系のものを東に植える、あるいは飾るとリラックス効果があり、精神的に落ち着けます。
花言葉【ラークスパー】の意味
「ラークスパー」は、ヨーロッパ南部の原産で、品種改良により園芸品種も数多くあります。
「ラークスパー」とは「ひばりの蹴爪」の意味で、これは花の後ろ側にある突起のようなものが、鳥の足にある突起に似ていることから、こう呼ばれるようになりました。
和名の「チドリソウ」は、千鳥が飛んでいるように見えることから付けられています。
一般的には青紫系のものが主流ですが、中には八重咲のものなども存在しています。
「ラークスパー」は「デルフィニウム(大ヒエンソウ)」によく似ていますが、デルフィニウムは宿根草ですが、「ラークスパー」は一年草です。
「ラークスパー」は、背丈が30センチから1メートルほどにも伸び、その茎の先に穂状の花を初夏の頃に咲かせます。
ネイティブ・アメリカンたちは、かつてこの「ラークスパー」の花を染料として使っていたこともあります。
「ラークスパー」の花のついた枝や種子には防虫や除虫効果があるとされています。
「ラークスパー」は、かつては生薬として花を不眠症、鎮静剤、食欲増進などに利用されていたこともありますが、科学的な根拠がないうえ、低血圧や肺不全などの副作用があり、有害でもあるとされているので、薬としては利用しないでください。
切り花やドライフラワー、ポプリとして用いられる「ラークスパー」ですが、このほかアロマセラピーやキャンドル、化粧品の香りとしても使用されています。
ヨーロッパでは昔から「ラークスパー」の花は精霊や幽霊から身を守るとされており、花をちりばめた風呂に入ることで、その効果を得ていたそうです。
「ラークスパー」には、白、紫、青、ピンク、赤などがありますが、色別の花言葉はありません。
「ラークスパー」の花言葉①
- 野原の喜び
- 軽やかさ
- 快活
- 陽気
これらの花言葉は、「ラークスパー」が自由に、楽しそうに野原を飛び交う千鳥のようであることから付けられた花言葉です。
何かうれしいことがあったお友達などに、この花言葉を添えて「ラークスパー」を贈ってみましょう。
「ラークスパー」の花言葉②
- 私の心を読んでください
- 晴れやかな心
こちらの花言葉も「ラークスパー」を、楽しげに空を飛びまわる鳥に見立てて付けられた花言葉です。
恋人や気になる人に添えて贈るとよい花言葉ですね。
「ラークスパー」の花言葉③
- 尊大
こちらは鳥が優雅に大空を飛ぶ姿を「ラークスパー」になぞらえて付けられた花言葉です。青色の「ラークスパー」から感じる威厳や優雅さもこの花言葉の起源となっています。
「ラークスパー」の花言葉④
- 忍耐
この花言葉は、「ラークスパー」は、秋に種を撒き、冬を越して初夏に花を咲かせるため、長く土の中で耐えたあとに花を咲かせることから付けられた花言葉です。
一生懸命努力している人に、励ましの言葉として贈ってみるとよいでしょう。
花言葉【ラークスパー】の基本情報
科 属 | キンポウゲ科 チドリソウ属 |
原産地 | 南ヨーロッパから西アジアの地中海沿岸地域 |
品種 | 約43種類 |
開花時期 | 5月~7月 |
英語和名 | ・Larkspur (ラークスパー) ・ラークスパー、チドリソウ(千鳥草)、ヒエンソウ(飛燕草) |
まとめ
「ラークスパー」は、その花の後ろにある突起がひばりの足の突起に似ていることから付けられています。その花言葉は大空を優雅に、そして元気に舞う鳥の姿を喩えたものが中心です。お友達や恋人に「ラークスパー」の花に添えて贈ってみるとよいでしょう。