日本では山野のみならず庭などでもよく見かけることができる「もみじ」ですが、「もみじ」が持つスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【もみじ】にまつわるスピリチュアルなお話
鬼女「もみじ」の伝説
937年、子宝に恵まれなかった会津の夫婦に呉葉という美しい女の子が生まれ、やがて豪農の息子に強引に結婚を迫られてしまいます。
呉葉は秘術を使って、自分そっくりの偽物を生みだし、これを豪農の息子と結婚させたのです。
しばらくすると偽の呉葉は糸の雲に乗って消えてしまいます。そのころには本物の呉葉一家は京都で暮らすようになっていたのです。
そして、呉葉は「もみじ」という名前に変えて、琴を教えたり、占いをしたり、加持祈祷(かじきとう)も行い人々を癒したりして生計を立てていました。
やがて「もみじ」は源経基の目に留まり、腰元となったのちに局にまで地位を上げたのです。
「もみじ」は源経基の子供を身ごもったものの、その頃経基の奥方が患っていた病の原因が「もみじ」の呪いのせいであると、比叡山の高層に見破られ、「もみじ」は長野の戸隠に追放されることになってしまいました。
956年の「もみじ」の季節に、彼女は水無瀬という村にたどり着き、そこで暮らし始めると美しい「もみじ」は村人たちにも愛されるようになります。
しかしかつての京での暮らしが恋しい「もみじ」の心は次第に荒んでしまい、ふたたび京に上るための軍資金を集めるために、戸隠山に一党を率いて籠り、夜になるといろいろな村を襲ってまわるようになったのです。
この「もみじ」の鬼女の話は京にまで伝わり、鬼女征伐を命ぜられた平維茂が出撃するも「もみじ」の妖術にやられてしまいます。
そこで平維茂は、別所温泉の北向観音様に17日間詣でて、夢枕にたった老僧から授かった降魔の剣を使って、鬼女と化した「もみじ」の首を打ち取ったのでした。
西洋における「もみじ」の伝説
西洋では、「もみじ」の枝は魔法の杖として用いられ、恋愛や金運、長寿に関するおまじないに用いられてきました。
また、子供たちが「もみじ」の木々の枝の下をくぐり抜けると、その子供たちは長生きをすると信じられています。
また北米においては、「もみじ」は悪霊を追い払う効果があり、ベッドの近くに置いて寝る風習がかつてはありました。
【もみじ】が誕生花の日
【もみじ】の誕生花です。
- 10月3日
- 10月25
- 11月10
- 11月18
【もみじ】を使って運気をアップする方
風水で運気UP
風水を使ったときに、一軒家で家の形が正方形や長方形でなく、凹みが東南や南西の方角にある場合、その箇所に「もみじ」を植えることで運気が逃げるのを防ぐことができます。
恋愛運UP
恋愛運をアップしたいなら、お相手と一緒にぜひ真っ赤に色づいた「もみじ」を見に行きましょう。
燃えるような「もみじ」の赤が、ふたりに情熱を授けてくれ、ふたりの関係もよくしてくれることでしょう。
金運UP
「もみじ」は最後には散るため、金運にはよくないされる場合もありますが、実は「もみじ」の葉の形が、手の形をしていることから、金運をつかむとも考えられています。
一番「もみじ」が赤く色づいた時期に、多くの「もみじ」を見ることができる場所に出かけることで、金運アップのエネルギーを授かることができます。
花言葉【もみじ】の意味
日本の秋を代表する「もみじ」であり、古くから和歌などにもよく詠まれてきました。
また「もみじ」の名所と呼ばれる場所も、日本にはたくさん存在しています。
一方着物や小物の柄にも古くから「もみじ」は用いられ、日本人にはとても愛されている植物なのです。
「もみじ」の葉の色別の花言葉は存在せず、全体の花言葉のみになっています。
- 調和
- 大切な思い出
- 美しい変化
- 遠慮
- 節制
「調和」は「もみじ」が周囲の自然と美しく調和して溶け込んでいる様から付けられた花言葉です。
「大切な思い出」は、美しい「もみじ」を見た印象からきている花言葉です。
「美しい変化」は「もみじ」の葉の色が緑色、黄色、赤色に変化する様からきています。
「遠慮」「節制」は、「もみじ」が色づく葉にばかり注目が行き、花はあまり目立たない存在であることから付けられた花言葉です。
花言葉【もみじ】の基本情報
科 属 | ムクロジ科 カエデ属 |
原産地 | アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、北アフリカ |
品種 | 約150種 |
開花時期 | 4月~5月(花)、10月~12月(紅葉) |
英語和名 | ・Maple(メープル)・もみじ、楓(かえで) |
まとめ
日本の秋の象徴でもある「もみじ」は、その葉の色の美しさで人々の心をとりこにします。古くから和歌に詠まれたり、着物の柄にも用いられてきました。そんな「もみじ」には、色の変化の美しさにまつわる花言葉や、葉ばかり注目が行き、花はひっそりと咲くために付けられた花言葉などが存在しています。