
「オダマキ(苧環)」という不思議な名前を持つ花は、日本でもよく見かけることができる山野草で、地植えや鉢植えでも楽しむことができます。
「オダマキ」は、紡いだ麻糸を巻くために使った「苧環(オダマキ)」と呼ばれる糸巻きに似ていることから付けられた名前なのです。
西洋にも生息し、色々な花言葉を持つ「オダマキ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【オダマキ】にまつわるスピリチュアルなお話

「オダマキ」の日本に残る伝説
日本に残っている「オダマキ」にまつわる有名な伝説は、静御前に関するものです。
源義経と恋に落ちた静御前ですが、義経の兄である源頼朝が義経を都から追い出したため、義経とは生き別れになってしまいます。
そんな静御前を呼びつけた頼朝は、源氏の氏神である鶴岡八幡宮の祝いの宴席で、彼女に舞を舞うように命令します。
そこで静御前は、義経への思いを込めた歌と共に舞ったのです。その歌が
「しづやしづ 賊(しず)のをだまき くり返し 昔を今に なすよしもがな」で、
これは「しず布(麻などの布)を織るために糸を巻く「オダマキ」のように、昔のような幸せな日々を繰り返すことができたら、どんなによいか」という意味です。
つまり、義経と暮らした幸せな日々をなつかしんで歌った歌なのですが、それを「オダマキ」に例えたのです。
「オダマキ」のヨーロッパでの逸話
「オダマキ」は有毒物質を含みますが、ヨーロッパでは薬草と考えられていた時期があり、イエス・キリストや聖霊からの贈り物と考えられていました。
また魔法の本には、この薬草を持ち歩くことで、犬に咬まれることはなくなるというふうに示されています。
ヨーロッパでは、ライオンは「オダマキ」の葉を食べることでパワーを得ていると信じられており、そこから紫色の「オダマキ」の葉を自分にこすりつけると勇気がでると考えられていました。
一方、「オダマキ」は、捨てられた恋人を表す花ともヨーロッパでは言われており、独身者が「オダマキ」の花を身につけていると、哀れみを誘うとされています。
【オダマキ】が誕生花の日
【オダマキ】が誕生花です。
- 4月1日
- 4月9日
- 5月2日
- 5月8日
- 5月14日
- 5月15日
- 5月18日
- 5月20日
- 5月29日
- 5月30日
【オダマキ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。

風水で運気UP
「オダマキ」は紫、白、赤、青、黄などの色があり、特に青色の「オダマキ」は、庭の東の方角に植えておくと、精神的な落ち着きをもたらすとされています。
花言葉【オダマキ】の意味
「オダマキ」は、細い茎に大きなお花を多く咲かせ、世界中に分布している山野草です。
日本が原産のもののほか、「西洋オダマキ」と呼ばれる、外国が原産のものなどが存在しています。
よく園芸店で見かけるものは主に「西洋オダマキ」になり、また日本原産のものと西洋のものを交配したものなどもあり、品種も多く存在しています。
寒さにも強く、庭に植えても鉢植えでも比較的簡単に育てられるので、人気のある植物です。
「オダマキ」にはプロトアネモニンという毒が含まれているため、肌に触れると水疱ができたり、かぶれたりするため、直接触れないようにしましょう。
「オダマキ」の英語名は「コランバイン(Columbine)」といい、これはヨーロッパに伝わる道化芝居に出てくる娘の名前で、この娘が手にしている杯が「オダマキ」の花に似ています。ここから付けられている花言葉も存在しています。
「オダマキ」には、白、赤、青、黄、紫、オレンジ、ピンクなどの色があり、いくつかの色に関しては別々の花言葉が存在しています。
「オダマキ」の主な花言葉は
- 愚か
この花言葉は、ヨーロッパの道化芝居に登場する娘がもつ杯が「オダマキ」の花の形に似ていることから付けられています。
「オダマキ」の花言葉①
- 貞節
この花言葉は、静御前の伝説に基づいて付けられています。
離れて暮らしていても恋人の義経への思いを募らせ、それを「オダマキ」の花にことよせて舞を舞ったことから付けられています。
「オダマキ」の花言葉②
- 恋しい思い
この花言葉も静御前の伝説に基づいた花言葉で、恋人義経への思いを表した彼女の歌に「オダマキ」がおりこまれていたことから付けられています。
「オダマキ」の花言葉③
- 失恋
これは「オダマキ」の花の中が空洞の糸巻きのようになっているため、虚しさを表す花として付けられた花言葉です。
白色の「オダマキ」の花言葉④
- あの人が気がかり
これは「オダマキ」の花が下向きに咲いていることから、何か心配しているような姿に見えるために付けられた花言葉です。
赤色の「オダマキ」の花言葉⑤
- 心配して震えている
これは「オダマキ」の花が下を向いて心配している様子であるうえ、花の色が赤いことから、非常に心配している様子が見て取れることから付けられた花言葉です。
紫色の「オダマキ」の花言葉⑥
- 勝利への決意
- 捨てられた恋人
「勝利への決意」という花言葉は、ライオンが「オダマキ」の葉を食べて、パワーを得ていたというヨーロッパの逸話から付けられた花言葉です。
また「捨てられた恋人」という花言葉は、ヨーロッパでは紫色の「オダマキ」の花が「捨てられた恋人」の意味を持つことから付けられた花言葉です。
花言葉【オダマキ】の基本情報
科 属 | キンポウゲ科 オダマキ属 |
原産地 | 北半球 |
品種 | 約70種 |
開花時期 | 5月~8月 |
英語和名 | ・Columbine(コランバイン) ・オダマキ(苧環)、糸繰草(イトクリソウ)、ライオン草、アキレギア、アクイレギア |
まとめ
カラフルで品種の多い「オダマキ」は世界中に生息し、園芸にも人気です。その花言葉には、ヨーロッパの逸話から付けられたものが多く、プレゼントにするにはあまり適さないものも含まれるので気を付けましょう。また「オダマキ」は有毒でもあるため、素手で触らないようにしましょう。
