「オリーブ」と聞けば、まずその実や実から摂れる、オイルを使ったいろいろな地中海地方のお料理を思い浮かべる人が多いかと思いますが、一年を通して緑の葉を付けていることから観葉植物としても人気です。
「オリーブ」は小さい白い花を5月から6月頃にたくさん咲かせるのですが、この花を見たことがない人のほうが多いのかもしれません。
ではオリンピックのシンボルにもなっている「オリーブ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【オリーブ】にまつわるスピリチュアルなお話

「オリーブ」に関するギリシャ神話
学芸や技術、戦いの女神であるアテナと、馬、地震、海の神であるポセイドンが、ある地域の支配を巡って争っていました。
すると全能の神ゼウスは「本当に役に立つものを人々に贈ったほうに、この都市の支配権を与えよう」と告げました。
そこでふたりは知恵比べを始め、ポセイドンは戦争の役に立つ「馬」を選び、アテナは食べることもでき、実は薬にもなる「オリーブ」を選んだのです。
そして人々は、使い方が豊富である「オリーブ」を選択したのでした。
「オリーブ」と旧約聖書
みなさんもよくご存知の「ノアの方舟」にまつわる「オリーブ」のお話です。
地上の人間の堕落を見て嘆いた神々は、人間を滅ぼそうと大洪水を起こします。
しかし神々は、いつも正しく生きていたノアにだけ、その洪水のことを事前に告げ、彼に方舟を作るように命令したのです。
方舟が完成すると、その洪水から逃れるために、ノアは家族や動物と共に方舟に乗って40日間を過ごすというお話です。
主人公のノアは、大洪水が起こってしばらくすると、ハトを使ってその様子を探っていました。
ハトは洪水が起こっていると、自分が留まれる場所がないので、ノアのもとに戻ってくることになっており、最初にハトを放したときは、ハトはやはりノアのもとに何の植物も持たずに戻ってきました。
そして2度目にハトを放したときは、ハトは「オリーブ」の枝を加えて戻りました。
これによってノアは、洪水が収まったため、ハトは「オリーブ」を持ち帰れたと判断したのです。
3度目にハトを放したときにはハトは戻ってくることはなく、洪水が完全に収まって平和が戻ったことを知ったのでした。
【オリーブ】が誕生花の日
【オリーブ】が誕生花です。
- 5月22日
- 5月26日
- 5月30日
- 10月27日
- 12月23日
- 12月31日
【オリーブ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水において「オリーブ」は、どんどんと成長し、新芽が次々に出ることから、幸せのシンボルツリーと考えられています。
またその力強さは「再生」や「人生の道しるべ」のシンボルとも考えられるので、その効果を期待してお庭などによく植えられています。
浄化運UP
勢いのある「オリーブ」の木を玄関先に植えておくと、浄化作用があります。またオリーブの葉には殺菌作用もあるので、きっと悪い気も追い払ってくれるでしょう。
上向きに生える「オリーブ」の葉は、陽のエネルギーを出してくれるので玄関から幸運を招き入れてくれる効果もあります。
家族運UP
「オリーブ」の鉢植えを観葉植物としてリビングに飾っておくことで、家族の心を平和に保ち、絆を深めてくれます。
花言葉【オリーブ】の意味
「オリーブ」は、地中海地方を原産とし、温暖な気候でよく育つ植物です。
しかしあまり根を深く張らないので、強風にはやや弱いという性格を持っています。
「オリーブ」は、庭におけるシンボルツリーや鉢植えでの観賞用として育てるだけでなく、小さな白い花を咲かせた後は、実を食べたり、油を抽出したりでき、用途の多い植物です。
「オリーブ」は5月から6月頃に、小さな白い花をまとまって咲かせます。
しかし、開花している期間が短く、すぐに散ってしまいます。
「オリーブ」は雄株と雌株がある木なので、「夫婦の木」とも呼ばれ、結婚式の贈り物などにもされることがあります。
また実を付けることからも「幸せを呼ぶ木」とされ、贈り物には喜ばれる植物です。
「オリーブ」の実はオレイン酸が豊富で、実そのものやオイルとして摂取することで、健康にも役立ちます。
よく知られている「オリーブ」の効能は、免疫力アップや悪玉コレステロールの減少です。
「オリーブ」を国花としている国も多く、ポルトガル、イスラレル、ギリシャ、キプロス、パレスチナなどです。
「オリーブ」の花言葉①
- 平和
こちらの花言葉は、「ノアの方舟」の物語に由来していると言われています。洪水が収まったことを知らせるかのごとく、ハトが「オリーブ」の枝を持ち帰ったことからです。
「オリーブ」の花言葉②
- 知恵
- 勝利
「知恵」という花言葉は、ギリシャ神話のアテナとポセイドンの物語から付けられた花言葉です。
また「勝利」という花言葉は、古代オリンピックではオリーブで作られた冠が勝者に贈られていたことから付けられた花言葉です。
スポーツ選手などには、この「勝利」という花言葉を添えてプレゼントしてみると、喜ばれることでしょう。
花言葉【オリーブ】の基本情報
科 属 | モクセイ科 オリーブ属 |
原産地 | 北アフリカ・地中海沿岸・中近東 |
品種 | 約2000種 |
開花時期 | 5月~6月 |
英語和名 | ・Olive(オリーブ) ・オリーブ、オリバ、オレイフ |
まとめ
「オリーブ」は、育つのが早く、小さな花を咲かせたあとの実は、食用や薬効もあることから、幸運のシンボルツリーのように考えられています。「オリーブ」の花言葉は、ギリシャ神話に基づいたものや、有名な「ノアの方舟」の物語から名付けられたもので、どちらもポジティブなものとなっています。
