では、薬としての効能も高い「リンドウ」の、スピリチュアル的な意味やエピソードには、どのようなものがあるのでしょうか?
科・属:リンドウ科 リンドウ属
原産地:日本、中国
品種:日本固有の種類は18種、世界中には400種類
開花時期: 9月〜11月
英語名:Gentiana Scabra(ゲンチアナ・スカブラ)
和名:リンドウ(竜胆)、イヤミグサ(疫病草)、エヤミグサ(笑止草)
目次
花言葉【リンドウ】の意味
古くから漢方薬としても親しまれてきた「リンドウ」ですが、晴れた日にのみ天に向かってお花を咲かせる、健気さを持っています。
「リンドウ」には、『悲しんでいるあなたを愛する』という、ちょっと不思議な花言葉が付けられています。
取りようによっては怖い花言葉のようにも感じますが、「リンドウ」は群生せずに一本ずつ咲くため、そのひたむきな姿から連想して付けられた花言葉です。
また、『正義』『勝利』という花言葉もあり、これは病気に打ち勝つという意味で付けられています。
このほか『誠実』『的確』という花言葉は、太陽が当たっているときにだけ咲くという、「リンドウ」の律義さのようなところから考えられたのです。
「リンドウ」には白、紫、ピンクが存在し、それぞれの花言葉は下記の通りです。
白色の「リンドウ」の花言葉
貞操
白い「リンドウ」の花は、清楚なイメージを与え、また雨や曇りの日には咲かずに、晴れた日だけに花を咲かせるという、そういう誠実な様子から付けられた花言葉です。
紫色の「リンドウ」の花言葉
満ちた自信・勝利・正義
紫色の「リンドウ」の『満ちた自信』という花言葉は、その高貴な色と凛とした姿から、この花言葉が付けられています。
また『勝利』『正義』は病に打ち勝つという意味で付けられた花言葉です。
この色の「リンドウ」は、病に打ち勝って長生きをするという意味から、ご高齢の方によく贈られる花です。
ピンク色の「リンドウ」の花言葉
けなげな愛情
たった一本でありながらもしっかりと咲くピンク色の「リンドウ」は、大好きなあの人に思いを寄せている姿を連想させることから付けられた花言葉です。
【リンドウ】にまつわるスピリチュアルなお話
「リンドウ」の花は、枕草子にも歌われ、日本古来から愛されてきたお花です。
日本には「リンドウ」にまつわるひとつの伝説が残されています。
その昔、修験者の役小角(えんのおづの)が日光の奥山を歩いていたところ、一匹のウサギが現れて、雪の中から「リンドウ」を掘り出しては舐めていたそうです。
不思議に思った役小角が、そのウサギに何をしているのか尋ねたところ、自分の主人が病気なので、この薬草を探していたのだと告げると去っていきました。
役小角もウサギの真似をして、「リンドウ」の根を掘り起こし、それを煎じて病人に飲ませてみたところ、非常に優れた効き目があり、あのウサギに出会ったのは神様のお導きであったのだと思ったそうです。
それ以来、日光では「リンドウ」が霊草とあがめられるようになったということです。
もうひとつは、ハンガリーに伝わる伝説です。
昔、ハンガリーでペストが流行していた時、多くの人が高熱を出し、次々と亡くなってしまいました。
その時代の王、ラディスラスは神に祈りをささげるために、弓矢をもって山に入り祈りました。
そして、神に自分が目的もなく放った弓矢を、どうか人々を治す薬草に当ててくださいと祈ったのです。
すると放たれた矢は、地に咲いていたリンドウの根を貫いていたので、その根を病人に飲ませてみたところ、効果は絶大!
人々は王がこの薬を発見したことを称えて、この草を「聖ラディスラス王の薬草」と呼んだのでした。
【リンドウ】が誕生花の日
「リンドウ」は、8月31日、9月16日、10月20日の誕生花です。
「リンドウ」の花の色別の誕生花は下記の通りです。
- 白色のリンドウ:9月18日
- 紫色のリンドウ:9月13日、20日
【リンドウ】を使って運気をアップする方
「リンドウ」は、キキョウによく似ており、キキョウと同じくその蕾に秘められたパワーが備わっています。
「リンドウ」を購入するときは、お花が開いたものではなく、まだ蕾のものを買いましょう。
紫色の「リンドウ」は、お部屋の入口を入って左手奥の、バグアチャート風水の金運のコーナーに飾るとその気を高めてくれます。
とくに蕾のまま飾っておくと、花が開こうとするそのパワーで、金運上昇が期待できそうです。
ピンク色の「リンドウ」の蕾を一本ではなく、必ず二本、バグアチャート風水の恋愛運のコーナーである、お部屋の入口を入って右手奥に飾りましょう。
カップルであれば、さらに仲がよくなり、シングルであれば好みの男性を引き寄せてくれそうです。
また、「リンドウ」のお花をお風呂に入れると、恋愛運をアップさせることができると、西洋では信じられています。ただし「リンドウ」には香りはほとんどありません。
まとめ
日本らしいお花の「リンドウ」は、昔から胃腸に効果のある薬草としても親しまれてきました。そしてその凛とした姿からつけられた『満ちた自信』という『悲しんでいるあなたを愛する』という花言葉や、一本ずつ咲くという健気な姿からつけられた花言葉が存在しています。