こぶりの丸い形をしたレモン色の花を咲かせる「サントリナ」は、タンポポにも似た地中海沿岸が原産の植物です。
「サントリナ」は、日本ではその葉にワタ毛があり、スギの葉にも似ていることから「ワタスギギク」という名前で知られています。
ではラベンダーやヨモギにも似た香りの花である「サントリナ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【サントリナ】にまつわるスピリチュアルなお話

「サントリナ」の名前にまつわる逸話
「サントリナ(Santolina)」とは、ラテン語で『聖なる(Sanctum)』 『亜麻(Linum)』から付けられた名前です。
ヨーロッパでは昔からこの「サントリナ」はハーブとして重宝がられており、それによって「聖」という名前が用いられたようです。
亜麻に関しては、ドイツの女神ボルダのお話が関係していると言われています。
それは昔小鹿を追って山に入って行った牧人が氷の壁に出くわし、そこにあった門をくぐって入ってゆきました。
するとそこには手に宝石と青い花(亜麻の花)を持った女神ボルダが微笑んで立っていました。
女神は牧人に手に持っていた宝物をあげようとしたのですが、牧人は亜麻の花が欲しいと願いでたため、その欲のない心に感心した女神はその牧人に亜麻の種蒔きの方法から、育て方、種から油を取る方法、そして茎からは布を作る方法まで教えたのでした。
つまり亜麻は女神の植物であり、色々なことにも利用できる大切なものであるということなのです。
したがって、ラテン語で「聖なる亜麻」という名前を付けられた「サントリナ」も、大変神聖で貴重な植物だったのです。
【サントリナ】が誕生花の日
【サントリナ】が誕生花です。
- 8月3日
【サントリナ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「サントリナ」は、広く風水で用いられる花ではありませんが、その花の色や香りなどを利用して上手に風水に役立てることも可能です。
金運アップ
「サントリナ」を庭の西側に植えておくことで、金運アップの効果を期待できます。湿気を好まないので、比較的乾燥した場所に植えておくようにしましょう。枯れてしまうと逆効果になります。
浄化運アップ
「サントリナ」を玄関前に植えておくことで、その香りや防虫効果などから邪気を寄せ付けない効果があります。
花言葉【サントリナ】の意味
「サントリナ」は、主に地中海沿岸付近に自生しているキク科の常緑低木で、30から60センチほどに育ちます。
ヨーロッパでは16世紀頃にフランスからイギリスに持ち込まれ、ヨーロッパ全体に広がってゆきました。
「サントリナ」は、そのコットンのように見える葉と香りから「コットンラベンダー」とも呼ばれています。
しかし品種はラベンダーではなく、デイジーの仲間のキク科となっています。
細長く銀色にも見えるその葉はこんもりと生い茂り、夏になると長い花茎が伸びて、その枝の先に直径が2センチほどの丸い黄色い花を咲かせます。
湿気には弱いものの、寒さや熱さには強く、日当たりの良い場所では手間がかからずに育てることができます。
その葉は綿毛で覆われてシルバー色に見え、初夏にはかわいい丸い黄色の花を咲かせることから、現在では主に観賞用として重宝されていますが、以前はハーブとして用いるのが主流でした。
「サントリナ」は全体から香りを出すので、昔からヨーロッパでは『空気を爽やかにするハーブ』として好まれたり、香水の材料や、ドライフラワーやポプリにして防虫剤にして用いられてきました。
枝も乾燥させてカーペットの下に入れたり、本や引き出しの中に入れておくことで、防虫効果があります。
「サントリナ」には薬効もあり、中世ヨーロッパの時代には、生理不順や腎臓、肝臓治療などに用いられていました。
「サントリナ」には防虫効果があるため、花壇などでコンパニオンプランツとして他の植物とよく一緒に植えられています。
「サントリナ」は特にヨーロッパで園芸に人気のある花で、寄せ植えや花壇の縁取りとしてもよく用いられています。
「サントリナ」の生花が手に入らなければ、ポプリやドライハーブなどを見つけて、それに花言葉を添えてプレゼントしてみてもよいでしょう。
「サントリナ」の花言葉①
- 悪を遠ざける
この花言葉は、「サントリナ」が持つ爽やかな香りに防虫効果があることから、嫌なものを追い払ってくれるということで付けられたものです。
「サントリナ」をドライフラワーにしてリースを作り、お守りのようにしてこの花言葉を添えて、プレゼントしてみるのもよいでしょう。
「サントリナ」の花言葉②
- さりげない魅力
この花言葉は、「サントリナ」が小さめながらも、かわいい黄色い花をさりげなく咲かせていることから付けられた花言葉です。
笑顔が素敵なお友達の誕生日に、「サントリナ」で花束を作ってこの花言葉と一緒に贈ってみましょう。
「サントリナ」の花言葉③
- 移り気な人
この花言葉は、「サントリナ」がコンパニオンプランツとして、色々な植物と一緒に植えられ、ほかの植物と混じることができることから付けられた花言葉です。
花言葉【サントリナ】の基本情報
科 属 | キク科 ワタスギキク属 |
原産地 | 地中海沿岸の西部~中部、アフリカ北部 |
品種 | 約10種 |
開花時期 | 6月~7月 |
英語和名 | ・Santolina(サントリナ)、Cotton Lavender(コットンラベンダー) ・サントリナ、ワタスギキク(綿杉菊) |
まとめ
「サントリナ」は、地中海沿岸付近で自生する植物です。その葉は細かい毛で覆われてシルバー色のように見え、花は黄色く丸い形をしています。防虫効果のあるハーブでもあります。その花言葉は、見かけや防虫効果に起因しているものが中心となっています。
