「シモツケソウ」は漢字では下野草と書き、かつては栃木県で多く見られ、その頃の栃木県の呼び名が「下野の国」であったことから、付けられた名前です。
ほかにも「シモツケ」と呼ばれるよく似た花がありますが、「シモツケソウ」と「シモツケ」は別の植物となります。
では日本が原産国のひとつと言われているこの「シモツケソウ」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【シモツケソウ】にまつわるスピリチュアルなお話

ヨーロッパにおける「シモツケソウ」にまつわる話
「シモツケソウ」は、古代東イランのスキタイ人やケルト人が儀式のために用いていたハーブとしても知られています。
またスカンジナビアの国々では、昔から「シモツケソウ」をアルコールに浸けて芳香剤として用いていました。
19世紀になるとドイツ人の医師が「シモツケソウ」の葉から抽出した成分で、鎮静剤を作り、これがアスピリンの発明であったとされています。
現代医学では、脳卒中後の血栓治療のためにも用いられています。
また甘味のある「シモツケソウ」のお茶は、胃潰瘍、下痢、吐き気、痛風、発熱などにも効果があります。
【シモツケソウ】が誕生花の日
【シモツケソウ】が誕生花です。
- 6月14日
- 7月21日
- 8月22日
- 8月28日
- 10月13日
【シモツケソウ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「シモツケソウ」は、風水ではあまり頻繁に用いられる花ではありません。しかし園芸用によく用いられる「アメリカシモツケソウ」は、火の要素を持つので、南の方角に植えるとよいとされています。
芸術性アップ
「シモツケソウ」の花を南に植えたり、飾ることで芸術的な感性を高めることができます。
人気運アップ
「シモツケソウ」の花を南、あるいはバグア・チャート風水を利用するなら、お部屋を入った正面の位置に飾ることで、人気運をアップすることができます。
花言葉【シモツケソウ】の意味
「シモツケソウ」は多年草で、その原種は日本であるとされていますが、北半球の温帯地域から亜熱帯にかけて分布しています。
近年では日本に自生しているものの数が、ニホンジカの食害のために激減し、日本でも県によっては絶滅危惧種の指定がされています。
山野では、群生しているのでよく目立ちますが、自生しているものを見かけても、抜いたり、切ったりして持ち帰らないようにしましょう。
その茎の高さは30センチから1メートルほどあり、ピンク系の濃淡のあるものや、白色の5ミリほどの小さい花がまとまって咲く山野草です。
その花弁は5枚で円形をしており、葉はもみじを大きくしたような形です。
その花が群がって咲く姿が非常に美しく、登山者たちからは「高原の女王」とも呼ばれています。
日本の関東より以西の山野に自生していることが多く、その花はまるで雄しべが飛び出すような形で咲いています。
花がたくさん咲く様子が、ふんわりとした綿菓子のように見えるのも特徴で、通常は5月から7月頃に開花します。
「シモツケソウ」とよく似た花に「シモツケ」と、「京鹿の子(キョウガノコ)」というのがありますが、「シモツケ」は背の低い樹木であり、まったく別の種類の植物です。
そして「京鹿の子」は、人工的に作られた「シモツケソウ」の園芸種のひとつで、「シモツケソウ」と「コシジシモツケソウ」などの雑種です。
「シモツケソウ」は、その根や花から非常に甘い香りがします。しかしその茎には小さな棘が隠れているので、刺さないように気をつけましょう。
「シモツケソウ」の英語名も、その甘い香りから付けられており「Japanese Meadousweet(日本の甘い草原の香り)」というような意味になっています。
また学名でもあり、もうひとつの英語名でもある「Filipendula」は、「つり下がった糸」という意味があります。
「シモツケソウ」の成分には薬効が含まれるため、薬や化粧品の成分としても利用されています。
現在では、自生している「シモツケソウ」ではなく、観賞用や園芸用のものが多く販売されています。
「シモツケソウ」の花言葉①
- 穏やか
この花言葉は、「シモツケソウ」の花が、ふんわりとした見かけで、見ているだけで気持ちがなごむことから付けられた花言葉です。
少しおっとりとしたお友達に、この花言葉を添えてプレゼントしてあげるとよいでしょう。
「シモツケソウ」の花言葉②
- 純情
この花言葉も、「シモツケソウ」の花の咲く様子から付けられた花言葉で、小さな花が集まって健気に咲いている様子から付けられています。
心がきれいなお友達に、この花言葉を添えて贈ってみてはいかがでしょうか?
「シモツケソウ」の花言葉③
- 控えめな可愛さ
この花言葉も、「シモツケソウ」の花の咲く姿が、控えめでありながらもふんわりとして、とても可愛い様子から付けられたものです。
ステキな女性に、ぜひこの花言葉を添えて、「シモツケソウ」をプレゼントしてみたいですね。
花言葉【シモツケソウ】の基本情報
科 属 | バラ科 シモツケソウ属 |
原産地 | 日本、北半球の温帯から亜寒帯 |
品種 | 約10種 (日本には5種) |
開花時期 | 5月~7月 |
英語和名 | ・Filipendula(フィルペンデュラ)、Japanese meadowsweet(ジャパニーズ・メドウスイート) ・シモツケソウ(下野草)、クサシモツケ(草下野) |
まとめ
「シモツケソウ」は、日本原産の山野草です。小さいかわいい花が集まってふんわりとした形を作り出し、花言葉もその見かけから付けられたものが主流となっています。とても甘い香りがし、芳香剤や薬、化粧品の材料としても用いられることがあります。
