
「シュウメイギク」は中国原産の植物ですが、室町時代頃に日本に渡来し、主に京都の貴船地方で帰化した植物です。
名前に「キク」とついていますがキク科ではなく、キンポウゲ科の植物で、夏の終わりから秋にかけて白やピンクの花を咲かせます。
ではアネモネの仲間でもある「シュウメイギク」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【シュウメイギク】にまつわるスピリチュアルなお話

「シュウメイギク」自体の言い伝えや伝説は、残されていません。
しかし「シュウメイギク」がアネモネの仲間で、英語では「ジャパニーズ・アネモネ」と呼ばれていることから、アネモネの伝説が「シュウメイギク」でも用いられています。
「シュウメイギク」とアネモネにまつわる伝説
「シュウメイギク」と同じ仲間の「アネモネ」には、悲しい逸話が残されています。
ギリシャ神話では、愛の女神のアフロディテは、息子のキューピッドが射た矢が胸に当たってしまい、そのせいで美少年のアドニスに恋をしてしまいました。
ところがアドニスは猟に出かけて猪に殺されてしまい、アフロディテが悲しみのあまり流した涙が「アネモネ」になったという話がのこっています。
また、もうひとつは、春を告げ、花を咲かせる風の神のゼピュロスは、花の女神のフローラの次女であるアネモネに恋をしてしまいました。
ところが自分が愛されていると信じていたフローラは怒り、その嫉妬からアネモネを追放したのです。
ゼピュロスは、仕方なく気の毒に思ったアネモネを、お花に変えてしまいました。
【シュウメイギク】が誕生花の日
【シュウメイギク】が誕生花です。
- 9月5日
- 9月14日
- 9月30日
- 10月2日
- 10月3日
- 10月7日
- 10月8日
- 10月10日
- 10月12日
- 10月15日
【シュウメイギク】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「シュウメイギク」は鎮静の気が強く、使い方を間違えると逆効果となってしまうため、あまり風水では用いられません。
あえて使うとすれば、エネルギーが過多であると感じるエリアに植えたりし、エネルギーのバランスを取ることでしょう。
たとえば家の隣などに駐車場があったり、店があったりで、いつも音がして騒がしいなどというときには、その騒がしい側に少し「シュウメイギク」を植えて、エネルギーのバランスを取るとよいでしょう。
花言葉【シュウメイギク】の意味
「シュウメイギク」は、キンポウゲ科の多年草です。
中国から渡来して日本で帰化して野生化した植物と言われています。
「シュウメイギク」は京都の貴船地区で多く見られるので、「貴船ギク」という名前でも知られています。
最近では交雑種などが増えて、総称で「シュウメイギク」と呼ばれています。
「シュウメイギク」は、漢字では「秋明菊」と書き、秋を明るく彩る菊という意味で付けられています。
背丈は30センチから1メートルほどに伸び、花びらに見える部分は花ではなく、ガクです。
中心にあるものも雄しべと雌しべで、花びらはありません。
花びらのように見えるガクは、6枚から8枚ほどで、中には八重になっているものもあります。
「シュウメイギク」の原種は赤紫色ですが、交雑する中でピンク色や、白色のものや八重など種類が増えています。
また、とても丈夫で暑さ、寒さにも強く、日陰でも育ちます。
「シュウメイギク」にはプロトアネモニンという毒があり、茎から出る乳液には触れないようにしておきましょう。
「シュウメイギク」には、ピンクや白色がありますが、色別の花言葉はありません。
花言葉にはネガティブなものも含まれているので、贈り物に使うときには気をつけるようにしましょう。
「シュウメイギク」の花言葉①
- 薄れゆく愛
- 耐え忍ぶ愛
- 見捨てられた
「シュウメイギク」は、茎の先に1輪ずつ次々と花を咲かせてゆきます。
このように次々花を咲かせることから、心変わりを象徴し、このような花言葉が付けられています。
「シュウメイギク」の花言葉②
- 忍耐
この花言葉は、「シュウメイギク」が暑さや寒さにも強く、日陰でも育つことから付けられています。
「シュウメイギク」の花言葉③
- 初恋の思い
この花言葉は、「シュウメイギク」の花の色が初恋を思わせるような、かわいらしい色であることから付けられています。
「シュウメイギク」の花言葉④
- 利益
この花言葉は「シュウメイギク」が優雅に咲いている姿を見ると、なにかいいことがありそうに感じることから付けられています。
花言葉【シュウメイギク】の基本情報
| 科 属 | キンポウゲ科 イチリンソウ属 |
| 原産地 | 中国、台湾 |
| 品種 | 約80種 |
| 開花時期 | 8月~10月 |
| 英語和名 | ・Japanese Anemone(ジャパニーズ・アネモネ)、Japanese thimbleweed (ジャパニーズ・シンブルウィード) ・シュウメイギク(秋明菊)、キブネギク(貴船菊)、アキボタン(秋牡丹)、トウギク(唐菊)、コウライギク(高麗菊)、エチゼンギク(越前菊)、カガギク(加賀菊)、ムラサキコロモギク(紫衣菊)、シメギク(しめ菊) |
まとめ
「シュウメイギク」は、古くに中国から日本に渡来し、帰化した植物です。夏の終わりから秋にかけて咲き、その季節を明るくしてくれることから付けられた名前です。しかしアネモネと同種で、その言い伝えにはアネモネのネガティブな話が使われるため、その花言葉もややネガティブなものが中心となっています。



