では、春を告げる花として知られている「スノードロップ」の、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
科・属:ヒガンバナ科 ガランサス属
原産地:フランス~コーカサス山脈
品種:原種を含め三種ほど。海外では品種改良が進み、ほかにもいくつか存在する。
開花時期:2月~3月
英語名:Snow Drop (スノードロップ)、Galanthus(ガランサス)
和名:スノードロップ、待雪草(マツユキソウ)
目次
花言葉【スノードロップ】の意味
「スノードロップ」の主な花言葉は『慰め』『希望』などが存在していますが、中には『あなたの死を望む』という怖い花言葉もあります。
「スノードロップ」をプレゼントするときには、必ずポジティブな意味の花言葉を添えることを忘れないようにしましょう。
花言葉を添えないで渡すと、もらった人がインターネットで検索して、ネガティブな意味を見ると、あなたが意図したことと違った気持ちが伝わってしまうことになります。
「スノードロップ」の花言葉①
希望
春先に咲く「スノードロップ」は、まだまだ寒い日が続く中にも、もうすぐ春が来ることを知らせてくれるお花です。
そんなところから、『希望』という花言葉が付けられています。
前向きに頑張ろうとしている人には、ぜひこの花言葉を添えてプレゼントしたいですね。
「スノードロップ」の花言葉②
慰め
「スノードロップ」がまだ寒い春先に一生懸命咲いて、人々を励ましてくれているようにも見えます。
そんな健気な姿からこの花言葉が選ばれています。
「スノードロップ」の花言葉③
楽しいお告げ
これはスコットランドに伝わるお話に基づいた花言葉です。
もし新年がやってくる前に、開花した「スノードロップ」を見つけられたら、それは来年が良い年になることを告げているからだそうです。
「スノードロップ」の花言葉④
あなたの死を望む
これはちょっと怖い花言葉になってしまいますが、イギリスの地方に伝わる伝説に基づき、「スノードロップ」を家に持ち込むと、不幸を持ち込むとされているようです。
「スノードロップ」の花言葉⑤
もしもの時の友
これはドイツの伝説に基づく花言葉です。
色を持っていなかった雪がお花たちに、その色を分けてほしいと頼んだところ、「スノードロップ」だけが雪に色を分けてあげたということから付けられました。
【スノードロップ】にまつわるスピリチュアルなお話
「スノードロップ」にはいくつかの伝説が存在しています。
その昔、禁断の実を食べてしまったアダムとイブ。ふたりはエデンの園から、雪の深い場所へと追い出されてしまいます。
そんなふたりの前に天使が現れて「絶望してはいけません。もうすぐ春がやってきますよ」と慰め、冷たい雪を「スノードロップ」に変えたと言われています。
一方、イギリスに伝わる「ケルマ」の伝説というのがあります。
昔、ケルマという名前の女性が自分の恋人が亡くなったとき、彼の遺体の傷の上に「スノードロップ」を置いたのだそうです。
しかし、恋人は目覚めることなく、「スノードロップ」が彼の身体に触れたとたん、彼の身体は雪のしずくと化してしまったのです。
この地方では「スノードロップ」が死を象徴する、あるいは死に装束を連想されると考えられ、家にこの花を持ちむと不幸になると信じられています。
また、キリスト教においてもお話があります。キリスト教では、キリストが生後四十日になったときに聖母マリアが宮参りをしたという2月2日に、「キャンドルマス」が行われます。
この日は「スノードロップ」をたくさん摘んできて、家を清めるという風習がありました。そのため、修道院の庭には「スノードロップ」がたくさん育てられていたのだそうです。
さらに、ルーマニアに伝わる伝説では、冬の魔女と戦った美しい女性が、冬の魔女に勝つために、自分の指を切り、雪の上に血を滴らせ、雪が溶けたその場に「スノードロップ」が成長し、春がやってきたため、冬の魔女は負けて去っていったのだそうです。
【スノードロップ】が誕生花の日
「スノードロップ」は、1月1日、7日、16日、2月2日、2月26日の誕生花です。
【スノードロップ】を使って運気をアップする方
「スノードロップ」は、スコットランドでは、新年が来る前に「スノードロップ」が咲いているのを見ることができたら、翌年は幸運が訪れるとされています。
また、「スノードロップ」を観葉植物として育て、お部屋に置いておくと浄化作用があります。そのため、お部屋の中で気の流れがあまりよくなさそうな場所に「スノードロップ」を置くと、気の流れを活性化してくれます。
「スノードロップ」の球根は、神経系の薬として使用されますが、一般には毒性があるので、子供が口に入れたりしないように気をつけましょう。
まとめ
「スノードロップ」は、早春に咲く可憐な白いお花です。ヨーロッパでは冬の魔法を解いて、幸せの春を呼び寄せるともいわれ、それにちなんだ花言葉『希望』や『慰め』などが生まれています。怖い花言葉も存在するので、プレゼントするときには気をつけましょう。