白や黄色の花を咲かせる「スイカズラ」は、半常緑のツル性の植物で、もともとは日本など、アジアが原産です。
「スイカズラ」は、ジャスミンのような甘いよい香りを漂わせ、アロマ効果もあり、今では世界中に園芸種などとして広がっています。
昔から生薬としても利用されてきた「スイカズラ」ですが、そのスピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
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目次
【スイカズラ】にまつわるスピリチュアルなお話
「スイカズラ」の中国に伝わるお話
中国の河南省の小さな村に、金花、銀花という名前の双子の姉妹が棲んでいました。
ふたりはとても美しく、彼女たちのもとに求婚をしにくる若者が、あとを絶ちませんでした。
しかし姉妹は結婚して離れ離れになりたくなかったので、申し出を断り続けていました。
ある日、姉が熱病にかかると、妹にもうつり、ふたりは間もなく死んでしまったのです。
亡くなる少し前に、姉妹は「私たちが死んだら、同じ場所に埋めてください。そうすれば私たちは薬草に生まれ変わって、人々を癒し、熱病を治すことができます」と両親に話したのでした。
やがてふたりの墓から生えてきたのが「スイカズラ」でした。
「スイカズラ」の生薬名の「金銀花(きんぎんか)」は、このお話から付けられたのだそうです。
「スイカズラ」のギリシャ神話に伝わるお話
「スイカズラ」は、オリンポスの神々の神酒を作る材料のひとつであったため、「スイカズラ」の花はギリシャ時代から崇拝されていました。
また愛し合う若者は、「スイカズラ」の花が咲いている間しか、その愛は続かないと言われていたため、愛の女神のアフロディアに頼んで、花の命を長くしてもらったのだそうです。
「スイカズラ」にまつわる日本のお話
「スイカズラ」は別名を「忍冬(ニンドウ、またはスイカズラ)と呼びますが、実は「スイカズラ」の花、茎、葉で作られた薬草薬の「忍冬酒」というのがあり、徳川家康はこの「忍冬酒」を愛飲していたおかげで長生きができたと言われています。
この「忍冬酒」の作り方は秘密で、秘伝の薬酒であったのですが、江戸時代には大名たちが家康への進物に使ったとされています。
【スイカズラ】が誕生花の日
【スイカズラ】が誕生花です。
- 5月3日
- 5月8日
- 5月29日
- 6月3日
- 6月8日
- 6月12日
- 6月15日
- 6月17日
- 6月22日
- 6月30日
【スイカズラ】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。
(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
風水においては、「スイカズラ」の別名が「金銀花」というだけあって、縁起もよく、香りもよいので、開運のために用いられることがあります。
恋愛運UP
もし今までよい恋愛に恵まれていなかったとしたら、「スイカズラ」の花の写真をよく目につく場所に飾ったり、携帯の待ち受け画面にしておくことで、恋愛の厄除けになります。
またもしお庭に植えるのであれば、東北、南東の方角に植えてください。
花言葉【スイカズラ】の意味
「スイカズラ」はツル性の植物で、庭に植えたり、垣根などに用いたりすることが多い植物です。
「スイカズラ」は5月から6月ごろになると、ふたつずつ対になった花を咲かせるのが特徴です。
花は3センチほどの細長い筒状で、その先端は上下に大きく分かれています。
そして花が終わって秋になると、黒い実をやはり対で付けるのが特徴です。
繁殖力があり、数メートルまで成長することもあり、またツルがからまるので、庭に植えるときには十分な手入れや剪定が必要となります。
「スイカズラ」は園芸種としても種類が多くありますが、野生化したものも多く、西洋では外来種として繁殖し、生態系を脅かすような状態にあるものも存在しているようです。
「スイカズラ」の花の色は、白から徐々に黄色に変わるところから、「金銀花」という別名を持っています。
「スイカズラ」というその名前は「吸い葛」のことで、子供たちが昔よく「スイカズラ」の花の蜜を吸って遊んだことに由来しています。
このほかにも「スイカズラ」が生薬になることから、「毒を吸う葛」から転訛したという説も存在しています。
「スイカズラ」の花を乾燥させたものは「金銀花」という生薬になり、また茎や葉は「忍冬(にんどう)」という生薬で、利尿作用、抗菌、抗炎症、解毒、解熱効果があります。
また全草を煎じたものは風邪にも効果があり、煎じ液でうがいをすれば、歯槽膿漏や口内炎にも用いられます。
花の香りは恐怖や悲しみに対するアロマ効果が高く、アロマオイルは皮膚の浄化作用、シミやニキビの改善にも用いられることがあります。
また「スイカズラ」は吉祥模様として、古代エジプトの装飾模様「忍冬文(唐草模様のひとつ)」や、日本の法隆寺から出土した軒瓦にも「忍冬唐草文字瓦」として用いられています。
ヨーロッパでは、「スイカズラ」の枝を家の入口に飾っておくことで、家に魔女が生まれてくるのを防いだという言い伝えも残っています。
「スイカズラ」の主な花言葉は
- 愛の絆
- 献身的な愛
- 友愛
これらは、「スイカズラ」が成長するときに、ツルを近くの木や植物に巻き付けながら育つその姿から、しっかりと愛や友情をはぐくんでいる姿のように見えることから付けられた花言葉です。
ステキな花言葉なので、「スイカズラ」のお花をプレゼントするときには、ぜひ添えておきましょう。
花言葉【スイカズラ】の基本情報
科 属 | スイカズラ科 スイカズラ属 |
原産地 | 日本から東アジアにかけて |
品種 | 約150種 |
開花時期 | 5月~6月 |
英語和名 | ・Japanese Honeysuckle(ジャパニーズ・ハニーサックル) ・スイカズラ、忍冬(ニンドウ、スイカズラ)、金銀花(キンギンカ) |
まとめ
「スイカズラ」は、白や黄色の花を咲かせるツル性の植物です。そのお花には甘い香りがあり、アロマ効果もあり、植物自体は生薬として使われます。「スイカズラ」の花言葉は、ツルがほかの植物にからみつく様子から、恋愛に関するものが中心となっています。