では、昔から縁起がよく長寿の花としても好まれていた「梅」の花言葉や、スピリチュアル的な意味などには、どのようなものがあるのでしょうか?
科・属: バラ科 サクラ属
原産地:中国
品種:500種以上
開花時期:1月~3月
英語名:Japanese apricot (ジャパニーズ・アプリコット)、Plum blossom (プラム・ブロッサム)
和名:梅、(別名:木の花(このはな)、好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)など)
花言葉【梅】の意味
「梅」には忠実、気品という一般的な花言葉が存在します。
「忠実」は、菅原道真が大宰府に左遷されるときに詠んだ歌「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」に由来する花言葉です。
また「気品」という花言葉は、主に白梅に対してつけられている花言葉で、赤梅に対して目立たずにひっそりと咲く姿からつけられた花言葉なのでしょう。
ほかにも「梅」には、赤色、白色、ピンク色の色があり、それぞれには違った花言葉が存在しています。
赤色の「梅」の花言葉
優美
赤色の梅の花、紅梅は女性の持つ気品と艶やかさを感じさせ、その美しさから付けられた花言葉です。
紅梅は、お正月などおめでたい場所でよく飾られています。長寿を意味すると共に開運の役割も持ち合わせているからです。
白色の「梅」の花言葉
気品・澄んだ心
あでやかな紅梅に対し、白梅はその清楚さや奥ゆかしさを感じさせるところからつけられた花言葉です。
紅梅よりも白梅のほうが、香が良いとされており、盆栽などで手に入るのなら玄関などに飾っておくとその場を浄化してくれます。
ピンク色の「梅」の花言葉
清らかさ
かわいいピンク色の「梅」は、その愛らしさや、大人にはまだなりきらない、あどけない少女のような雰囲気を表す花言葉を持っています。
赤でもなく白でもないピンク色の「梅」は、でしゃばらずにピュアさを表現しているお花です。
「梅」の中には一本の木に、白とピンクが一緒に咲く種類があります。ただその時により、ピンクばかりが咲いたり、白ばかりが咲いたりすることからこの木には「思いのまま」という花言葉がつけられています。
【梅】にまつわるスピリチュアルなお話
花言葉の由来ともなった菅原道真の逸話は有名です。
彼が詠んだ歌「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」は「春になり、東の風が吹いたなら、その香りを(私のもとまで)送っておくれ、梅の花よ。主人がいないからといって、咲く春を忘れないで」という意味の歌です。
この歌については、京都の家に咲いていた梅の花が、彼が詠んだ歌の通りに、一夜にして彼が左遷された地、大宰府の天満宮の庭に咲いたという「飛梅伝説」が残っています。
また「梅」は、おめでたい席のランキングなどで「松竹梅」として用いられることもあります。
ここでの「梅」は、非常に木の寿命が長く、幹に苔が生えるほど古くなっても、美しい花を咲かせてよい香りを漂わせることから、気品と長寿の象徴とされて用いられているのです。
一方「梅はその日の難のがれ」とも言われ、昔は旅に出るときに出かけた土地で病気にならないように、殺菌作用のある梅干しを携えて出かける風習があったとされています。
【梅】が誕生花の日
「梅」は、1月3日、2月1日、7日、10月24日の誕生花です。
色別の誕生花は下記の通りです。
- 白色の「梅」:1月11日
- 赤色の「梅」:2月3日
- ピンク色の「梅」:2月2日
【梅】を使って運気をアップする方
「梅」は古くから食用に用いられ、特に梅干しは三毒、食の毒(食中毒、暴飲暴食による体調の乱れなど)、血の毒(血液代謝の悪さ)、水の毒(体内の水分の汚れ)を絶つと言われています。
観賞用として木を植えるならば、長寿の木として知られる「梅」の木を、裏庭に植えると家族運をもたらすとされています。
また、庭の北側に白やピンクの「梅」の木植えると、最も効果的に幸運を運び込む作用があると風水では考えられています。
もし「梅」の木を庭に植えるときは、一本ではなく、できれば三本ほど一緒に植えてください。
一軒家ではなく、アパートやマンションにお住まいの場合は、バグアチャート風水を利用し、「梅」の木々が描かれた絵画を、入り口を入って左手横の「健康と家族」のエリアに当たるところに飾りましょう。
絵画ではなくても、盆栽や生け花でもかまいませんが、決して枯らさないように注意してくださいね。
まとめ
「梅」は万葉時代には花と言えば「梅」と考えられ、日本を代表する花のひとつと考えられてきました。長寿のシンボルでもありその実は健康にもよい「梅」の花言葉は、見た通りの「気品」や、菅原道真が詠んだ歌に基づく「忠実」というものなのです。
