かつては「百日草」という名前で知られ、仏花としてよく用いられていた「ジニア」は、江戸末期ごろに日本に渡来しました。
その頃の「ジニア」は一重咲きで、平たくてメキシコ人がかぶる帽子のソンブレロのようにも見え、現在の姿とはかなり違った様子をしていたようです。
では現在ではそのカラフルさから、園芸種としても人気のある「ジニア」が持つ、スピリチュアル的な意味やエピソードなどには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ジニア】にまつわるスピリチュアルなお話

「ジニア」にまつわる海外の民間伝承
「ジニア」の花は、色々な文化の中で、伝説や神話と関連づけられてきました。
その中のひとつの伝説によれば、地球へのメッセージを伝えるという使命を持った天使が、空を飛びながら途中で色々な花に触れ、その天使の指先が触れた花が咲いている大地には、祝福をもたらしたとされています。
そしてその花のひとつが「ジニア」だったのです。
アステカ文化の民間伝承においても、「ジニア」は善の象徴と言われており、神々が大地に花の雨を降らせると、まず「ジニア」の花が美しい鮮やかな色で咲きだすと信じられています。
ブラジルでは「ジニア」は昔から幸福を呼ぶ花、魔除けの花として重宝がられています。
また「ジニア」は、薬用植物でもあり、アメリカ・インディアンたちは、「ジニア」の花で傷や皮膚の炎症を治療してきました。
中国においても「ジニア」の花は、炎症や発熱を抑える漢方薬として用いられています。
【ジニア】が誕生花の日
【ジニア】が誕生花です。
- 5月4日
- 7月4日
- 7月17日
- 7月26日
- 8月4日
- 8月6日
- 10月3日
- 12月22日
- 12月29日
【ジニア】を使って運気をアップする方
ここで説明する風水は、「誰でもできるかんたん風水!バグア・チャート風水」
伊庭野れい子著(太玄社)
著者ご本人に解説してもらいます。

(本の解説)
ハワイ在住の風水師クリア・イングレバート氏(『ハワイアン風水』著者)に師事した著者が、バグア・チャートを使った風水を基本からよりわかりやすく、誰でも手軽に自宅で実践できるようにイラスト付きで解説した開運風水本。
風水で運気UP
「ジニア」は、特に黄色の花が金運アップのために、風水では用いられることがあります。
金運アップ
黄色の「ジニア」の花は、庭の西側に植えることで、金運アップにつながるとされています。
健康運アップ
赤色の「ジニア」の花は、活力を与えてくれるため、庭の西側か北側に植えておくことで健康運がアップし、元気が出てきます。
花言葉【ジニア】の意味
「ジニア」は、メキシコ原産の1年生植物で、16世紀以前にはアステカ族が栽培をしており、ヨーロッパにはスペインを経由して広まったとされています。
1862年に日本に渡来したときは、一重咲きの「ジニア」しかありませんでしたが、品種改良されたものがアメリカから持ち込まれ、今では八重咲き、絞り咲き、ポンポン咲き、ダリア咲き、カクタス咲き、小輪、中輪、大輪と種類も増えて、園芸種として好まれるようになりました。
その背丈は20センチくらいから1メートル程度のものまで色々です。
「ジニア」は茎の先に花をひとつ付け、その葉は楕円形で対生しており、硬い毛を持っています。
もともと呼ばれていた「百日草」という名前は、花を咲かせる期間が初夏から晩秋までと長いことに由来しています。
「ジニア」という名前は、この植物を発見したドイツの植物学者の名前にちなんで付けられています。
もうひとつの英語名「Youth and Old Age(ユース・アンド・オールドエイジ)」というのがあり、これは「若者と老人」ということで、それぞれの花は2週間程度で散るものの、次々花を咲かせ、長く楽しませてくれるということで与えられた名前です。
和名には「長久草(チョウキュウソウ)」「浦島草(ウラシマソウ)」「シャッポバナ」という別名もあります。
「ジニア」の花の色には、白、ピンク、黄、オレンジ、緑、赤、紫、褐色など多くありますが、色別の花言葉はありません。
ガーデニング用の苗としてのほか、切り花や鉢植えなどでも販売されているので、プレゼントにも人気です。
「ジニア」の花言葉①
- 不在の友を思う
- 遠い友を思う
これらの花言葉は、「ジニア」が長い期間咲いている間に、ほかの花はみんな枯れてなくなってしまう様子から、付けられた花言葉です。
遠くに行ってしまった友達へなつかしい思いを込めて贈ることもできますが、「不在の友」は亡くなった人も表すため、亡き人への献花としても用いられることも多いのもこの花言葉の影響でしょう。
「ジニア」の花言葉②
- いつまでも変わらぬ心
- 絆
これらの花言葉も、「ジニア」の花の咲く期間が長いことから付けられた花言葉です。
この花言葉も遠く離れた友達に、この花言葉を添えて贈ると喜ばれるでしょう。
「ジニア」の花言葉③
- 注意を怠らないで
この花言葉も、「ジニア」の花の咲く期間が長いことから、気をぬいたり注意散漫になったりしないように、最後まで気を引き締めることを意味しています。
「ジニア」の花言葉④
- 幸せ
この花言葉は、ブラジルで用いられているもので、リオのカーニバルでは「ジニア」は欠かせない花として飾られ、人々を幸せにすることから付けられています。
お誕生日のプレゼントなどにこの花言葉を添えて「ジニア」を贈ってみるのもよいでしょう。
花言葉【ジニア】の基本情報
科 属 | キク科 ヒャクニチソウ属 |
原産地 | メキシコ、北アメリカ |
品種 | 約22種 |
開花時期 | 5月~10月 |
英語和名 | ・Common Zinnia(コモン・ジニア)、Youth and Old Age(ユース・アンド・オールドエイジ) ・ジニア、百日草(ヒャクニチソウ)、長久草(チョウキュウソウ)、浦島草(ウラシマソウ)、シャッポバナ |
まとめ
「ジニア」は、主にメキシコが原産の1年草で、かつては「百日草」という名前で知られていました。カラフルで品種も多いことから園芸種としても人気で、花の期間が長いことに由来する花言葉が中心となっています。
