
「かすみ草」は、白い小さな可愛いお花です。よく他のお花と一緒にフラワー・アレンジメントで利用されていますよね。
「かすみ草」の原産は、地中海沿岸からウクライナ、コーカサス地方や、イランなど。
冷涼な気温を好む「かすみ草」は1年を通して見かけるお花ですが、実際の開花時期は5月から8月なんですよ。
「かすみ草」はナデシコ科の植物で、ギプソフィラ属に属しています。
実は、このギプソフィラも「かすみ草」の別名で、ギリシャ語のギプソ(石灰)とフィラ(愛する)を語源としており、「かすみ草」が、石灰質の土を好むことから付けられた名前です。
「かすみ草」の英語名は「ベイビーズ・ブレス」で「愛しい彼女の息使い」といったところです。
和名の「かすみ草」の由来は、花が春にたなびく霞のように見えることからつけられました。
また「かすみ草」の花が、群れのように咲いているため「ムレナデシコ」というもうひとつの和名も存在しています。
「かすみ草」が日本に持ち込まれたのは、明治時代から大正時代にかけてで、比較的日本に知れ渡ったのは新しいほうです。
「かすみ草」の原種は125種類ほどもあり、花壇での地下植えをされているものの多くは、1年草の「エレガンス種」というウクライナやコーカサス地方が原種のものなのです。
また多年草の「宿根(しゅっこん)かすみ草」という種類もあり、こちらは花屋さんで切り花として売られている、普段私たちがよく目にする種類のもの。
現在では、カラフルなかすみ草も登場していますが、これらは白い「かすみ草」の切り花に、水に染料を混ぜて吸わせているのです。
また、「かすみ草」は星屑のようにも見えるため、天の川を思い浮かべさせるということから、7月7日の七夕の花でもあるのです。
では色々な花束にそっと添えられ、奥ゆかしさを感じる「かすみ草」の花言葉や、スピリチュアル的な意味などには、どのようなものがあるのでしょうか?
花言葉【かすみ草】の意味
「かすみ草」の一般的な花言葉は「清らかな心」「無邪気」「親切」「幸福」「無垢の愛」「純潔」「永遠の愛」ですが、花の色によって、違った花言葉も下記のように存在しています。
- <花の種類>
- ピンク色の「かすみ草」の花言葉:切なる思い、感激
- 白色の「かすみ草」の花言葉:清い心
基本的には、「かすみ草」は白色なので、他の色の「かすみ草」をプレゼントしたい時にも、一般的な花言葉を利用すればいいでしょう。
ピンク色の「かすみ草」であれば、チューリップを添えて贈ると「愛の告白」「永遠の愛」を心から願うという意味で、片思いの告白におすすめです。
また、結婚式のブーケにもよく用いられますが、卒業式や誕生日はもちろん、恋人にも花言葉を添えて贈ると喜ばれるお花です。
【かすみ草】にまつわるスピリチュアルなお話
「かすみ草」は、キリスト教においてかつては「精霊」のシンボルと考えられており、宗教儀式には欠かせない花とされていました。
「かすみ草」は人と人を引き合わせたり、忘れかけていた何かを思い出させたり、人生において大切なものが何であるかを知り、ふたたびその大切なものと手を取り合うようになるというメッセージを持った花であると信じられていたのです。
【かすみ草】が誕生花の日
「かすみ草」の誕生花は、4月4日、4月20日、5月21日、6月1日、5月17日、11月30日です。また白色とピンク色に関しては下記の日が誕生花として用いられています。
- 白色の「かすみ草」の誕生花:4月15日
- ピンク色の「かすみ草」の誕生花:6月4日
【かすみ草】の効果や生活に取り入れる方法
「かすみ草」は奥ゆかしく清楚ながらも、フラワー・アレンジメントには欠かせない花であり、ブーケや髪飾りによく用いられています。
「かすみ草」は、ドライフラワーにも簡単にできるので、フラワーリースの材料にしたり、お部屋の飾りとしても使えます。
また「かすみ草」だけをたくさん花束にして、部屋に飾っておくと浄化作用も期待できます。ただ、香りがきついので、人によっては好まない方もいるかもしれません。
近年、海外では「かすみ草」の根に含まれるサポニンを、白血病の治療薬の成分や、抗癌薬に用いることで、今までの数百倍の効果を得られるという研究結果を発表しています。
これは「かすみ草」に含まれるサポニンが、癌細胞やリンパ腫を破壊する力が強いからなのだそうです。
見かけは清楚で控えめな「かすみ草」ですが、意外なパワーを持っている力強い植物なのですね。
まとめ
「かすみ草」は、清楚なお花で他の花の脇役的な存在でありながら、花束を豪華に演出ですることができ、なくてはならない存在です。
その花言葉も永遠の愛を告げるものから純潔を意味するものまで、プレゼントにしても必ず喜ばれる言葉が揃っています。
