
では、古代より日本で愛されてきたこの「桔梗」の花言葉や、スピリチュアル的な意味などには、どのようなものがあるのでしょうか?
科・属: キキョウ科 キキョウ属
原産地:日本、中国、東アジア
品種: 園芸品種は多数
開花時期:5月~10月
英語名:Balloon Flower (バルーン・フラワー)
和名:桔梗(別名:オカトトキ(岡止々岐))
花言葉【桔梗】の意味
五角形をして、星型にも見え、神秘的でもある「桔梗」の一般的な花言葉は、従順、変わらぬ愛、誠実、気品などです。
「桔梗」の花には紫(青)、白、ピンクなどの色があり、それぞれの花言葉は下記のとおりです。
紫(青)色の「桔梗」の花言葉
気品
原種の「桔梗」がこの紫(青)であり、この色は日本では昔から高貴で神秘的な色と考えられてきました。したがって、位の高い人々も愛する気品のある花ということで、つけられた花言葉なのです。気品を感じる方へのプレゼントにはおすすめのお花です。
青色に見える「桔梗」は、紫の花の色が退色して青になるため、花言葉は紫と同じになります。
白色の「桔梗」の花言葉
清楚・従順
白い「桔梗」は、古風で奥ゆかしい日本女性を想い浮かばせるようなイメージがあるため、清楚や従順という花言葉が用いられています。
ピンク色の「桔梗」の花言葉
薄幸
少し残念な花言葉ですが、おとなしいピンク色が醸し出す物悲しさ、弱さや寂しさから付けられた花言葉なのでしょう。可愛い色のお花ですが、プレゼントには適さない花言葉なので、気をつけましょう。
「桔梗」をプレゼントするなら、小さい鉢植え、もしくはブーケにするのが通常ですが、花瓶に生けるときは、花器が大きすぎると「桔梗」の存在が負けてしまうので、シンプルで小さめのものを用いましょう。大切な女性へのプレゼントにすると喜ばれることでしょう。
【桔梗】にまつわるスピリチュアルなお話

「桔梗」の花は、古くから神様や仏様によくお供えし、吉凶を占う花であったことから、「キキョウ」という名がついたという説もあります。
また、日本に伝わるお話の中に、「桔梗」にまつわる有名なお話があります。かの平家を率いた、平将門の妾であった女性が「桔梗御前」という名前でした。
この女性、実はスパイのようなことをしていたようで、敵の藤原秀郷に将門の弱点を教えてしまい、結果として将門は秀郷に殺されてしまいます。同時に口封じとして「桔梗御前」も殺害されてしまいました。
このため「桔梗御前」の祟りで「桔梗」を植えても咲かないという言い伝えが生まれ、『咲かずの「桔梗」伝説』と呼ばれています。
ほかにも、陰陽師である安倍晴明が魔除けの呪符として用いていた五芒星は、「桔梗」の花を図案化したもので、「桔梗紋」「晴明桔梗」とも呼ばれています。
このほか、明智光秀、加藤清正、坂本龍馬も家紋に「桔梗」を選んだほど、「桔梗」には気品とパワーがあると信じられてきました。
一方、西洋では「桔梗」が大好きだった女性が不慮の事故で亡くなった後も、恋人である男性のことを思い続けたことから、「桔梗」の花にはその女性の「念」が込められているので、怖い花であると考えている人もいるそうです。
【桔梗】が誕生花の日
「桔梗」は、8月2日、28日、9月1日の誕生花です。
また白色の花の誕生花は10月2日です
【桔梗】を使って運気をアップする方

「桔梗」は、その根に含まれるサポニンを利用して、古くから咳止め、去痰などに効果のある漢方薬としても利用されてきました。
また風水において「桔梗」は、非常に縁起のよいお花です。
仕事運をアップする効果があると同時に、特に紫(青)の「桔梗」は、部屋の南側に飾るとツキを呼び込む花と考えられています。
あるいは、高貴な色である紫色の「桔梗」がたんさく描かれた絵を、バグアチャート風水の金運のコーナーである、お部屋の入り口を入って左奥に飾ると、金運アップに役立ちます。
もちろん元気のよい「桔梗」の生花をたくさん金運のコーナーに飾れば、富と金運を引き寄せてくれます。
「桔梗」を飾るときのポイントは、必ず開いた花ばかりではなく、蕾もいくつか混ぜておくことです。
「桔梗」の花の蕾には、たくさんのエネルギーを蓄えていると考えられており、蕾を多く飾ることで、お部屋のエネルギーも活性化されるのです。
やや青色が濃い「桔梗」には浄化作用も多くあるので、部屋の気の流れの悪さを感じたら、玄関に「桔梗」の花束を飾りましょう。
また、白い「桔梗」は心の安定と浄化をもたらします。リビングの真中に飾るとお部屋の中を浄化し、明るくしてくれます。
まとめ
「桔梗」は、万葉集にも歌われ、日本で古くから愛されてきたお花です。その花言葉も古風で清楚な女性を連想させるようなものや、上品で高貴なものが選ばれています。また、風水的にもパワフルなエネルギーを持つお花なので、浄化や開運作用も期待できます。
