では日本で古くから人々の間で愛されてきた「椿」の花言葉や、スピリチュアル的な意味などには、どのようなものがあるのでしょうか?
科・属: ツバキ科 ツバキ属
原産地:日本
品種: 園芸用を含む約2200種類
開花時期:10月~5月
英語名:Camellia
和名:椿
目次
花言葉【椿】の意味
「椿」の一般的な花言葉は
『控えめな美徳』
『誇り』
『最高の愛らしさ』
「椿」は、花の色により違った花言葉も存在しています。
赤色の「椿」の花言葉:
控えめな素晴らしさ・気取らない優美さ・謙虚な美徳
「椿」の原種である赤は、気取らない自然美を表した花言葉です。一方情熱の色でもある赤い「椿」は、海外では「炎のように燃える」という花言葉も存在し、バラの花と同じように恋愛の象徴とも考えられているのです。
白色の「椿」の花言葉:
完全なる美しさ・申し分のない魅力・最高の愛らしさ・理想の愛
18世紀にヨーロッパで、白い「椿」は社交界でもてはやされ、そこから申し分のない、理想的なという意味のある花言葉がつけられました。
ピンク色の「椿」の花言葉:
控えめな美・控えめな愛・慎み深さ
ピンクが醸し出すやさしさや、控えめなイメージを表した花言葉です。海外では淡い恋心を表した「恋しく思う」という花言葉が存在しています。
黄色の「椿」の花言葉:
円満
黄色い「椿」は、中国で発見された珍しい種類です。1980年代に日本に入ってきたときに「金茶花」と名付けられ、金色に輝くような幸せを感じさせてくれる花であることから、この花言葉がつけられました。
「椿」は日本を代表する花であり、神聖な花でもあるので、お正月などの生け花に使われることが多いです。
一方「椿」の花は、命が尽きるようにポトリと落ち、根は広く張ることから、長く居座るという解釈になり、お見舞いには適さない花なので気をつけましょう。
【椿】にまつわるスピリチュアルなお話
「椿」は、邪気を払う神聖な樹木であり、寺社仏閣の庭にもよく植えられており、有名な言い伝えも残っています。
「椿」の名所でもある京都の平岡八幡宮には「願い事をすると一夜にして白玉椿(白い花の「椿」)が咲き、願いが叶った」という伝説が残っています。
実はおぜんざいに入っている白玉は、この白玉椿から命名されたものだったのです。
また、日本においては「椿」の木が古くなると、ほかのものに化けるという伝説が各地に残っています。
新潟に残っている伝説では、荒れ寺に現れる化け物の正体が、「椿」の木で作った小槌であったり、島根では牛鬼の正体が古い「椿」の根であったという話もあります。
「椿」の花が落ちるとき、クビが落ちるように散るので不吉という話もありますが、実はこれは、江戸時代になると民間にも「椿」を楽しむ風習ができ、それを阻止しようと武士たちが流した噂にすぎないのです。
一方ヨーロッパでは、スペインの王様がうつ病で悩んでいたときに、ちょうど日本からヨーロッパに伝わったばかりの白い「椿」を贈られ、それを見た王様が庭中にこの白い「椿」を植えて眺めていたところ、うつ病が治ったそうです。
【椿】が誕生花の日
「椿」は、1月12日、2月14日、12月10日の誕生花です。
また色によっては下記の日が誕生花として用いられています。
- 白色の「椿」の誕生花:1月1日、25日、11月11日、12月21日
- 赤色の「椿」の誕生花:1月2日
【椿】を使って運気をアップする方
「椿」は、非常に利用価値の高い植物で、昔から花を染料にはよく利用されてきました。
また「椿」の幹で作った木灰は、日本酒造りには欠かせないものとして、今も日本の酒造りに用いられており、木灰としては「椿」が最高なのだそうです。
「椿」の種からは、椿油が取れ、高級食用油、整髪油として使われ、健康や美容にも役立つお花なのです。
このように実用的にも大変利用価値の多い「椿」ですが、日本では「椿」の花は、神聖で繁栄の象徴とされています。
真冬でも緑濃い葉を元気よくつけていることから、不屈の生命を表すので庭に植えておくと縁起が良く、長寿の木とも呼ばれています。
また「椿」のコサージュやチャームを身につけると女性らしさを引き出してくれ、恋愛運もアップにつながります。
バグアチャート風水の名誉・評判のエリアである、お部屋の入口を入った正面の位置に赤い「椿」を奇数本生けることで、仕事運や人間関係も円滑になる手伝いをしてくれます。
生のお花を生けるとポトリと落ちるのでイヤだと思うなら、造花を飾ってもかまいません。
まとめ
「椿」は、日本古来のお花であり、古くから日本全国で愛されてきたものなのです。その花言葉は日本らしい奥ゆかしさを感じさせるものが多いです。また非常に神聖であり、邪気を払うことから、家の境界線などにもよく植えられています。