
「ユリ」の花は、大きくあでやかに咲くものや、白く清楚な種類など、色々な表情を持つ花です。
ヨーロッパで「ユリ」は、聖母マリアの純潔の象徴とも言われ、教会などの儀式はもちろん、結婚式などでもよく用いられてきました。
では、世界で愛されるこの清楚であり、華やかな「ユリ」の花言葉や、スピリチュアル的な意味などには、どのようなものがあるのでしょうか?
目次
【ユリ】の基本情報
科・属:ユリ科・ユリ属
原産地:北半球の亜熱帯から亜寒帯
品種:おおよそ150種類以上
開花時期:1年中、最盛期6月~7月
英語名:Lilly
和名:ユリ
花言葉【ユリ】の意味
「ユリ」の一般的な花言葉は、威厳、純潔、無垢などです。
「ユリ」は、花の色のみならず、種類によっても違った花言葉が存在しています。
白色の「ユリ」の花言葉:
純潔・威厳
白色の「ユリ」の花言葉は、まさにイメージ通りの純潔さと、その堂々と咲き誇る姿から威厳を連想させるものです。また白色の「ユリ」の花言葉は、ギリシャ神話が由来とも言われています。
赤、ピンク色の「ユリ」の花言葉:
虚栄心
赤やピンク色の「ユリ」の花言葉は、キリストが磔刑に処されることが決まったとき、多くの花は悲しみで首を垂れたのに、「ユリ」だけは自分の美しさが慰めになると思い、ほこらしげに頭をもたげていましたが、キリストに見つめられると、自分の思い上がりに気づき、赤くなってうなだれたという伝説に基づくものです。
黄色の「ユリ」の花言葉:
陽気・偽り
黄色の「ユリ」は、明るくて陽気な感じを与えると同時に、キリスト教では裏切り者を意味するため、ふたつの花言葉を持っています。
誤解を避けるためにも、贈り物にするのは控えたほうがよいかもしれませんね。
オレンジ色の「ユリ」の花言葉:
華麗・愉快・軽率
オレンジ色の「ユリ」は、明るく快活にふるまうイメージを持つ花言葉ですが、明るく快活ゆえに、軽率な感じも与えてしまうことがあるということなのでしょう。
オレンジ色の「ユリ」をプレゼントする場合は、ポジティブな意味の花言葉を添えることを忘れないようにしましょう。
「オニユリ」の花言葉:
賢者・富と誇り
名前も見かけもちょっと怖そうに感じる「オニユリ」ですが、イメージに合ったインパクトのある花言葉を持っています。
「ササユリ」の花言葉:
清楚・上品
日本古来種である「ササユリ」は、あっさりとしたスタイルながらも品の良さを持つことから付けられた花言葉です。
「カサブランカ」の花言葉:
純潔・威厳・高貴
「カサブランカ」はイメージ通り、汚れなく美しく、堂々とした女王様のような高貴さを感じさせてくれることから付けられた花言葉なのです。
「スカシユリ」の花言葉:
注目される・飾らぬ美しさ
花びらの根元が薄くて透けたように見える「スカシユリ」は、ほかの「ユリ」とその少し違った雰囲気を表す花言葉を持っています。
「テッポウユリ」の花言葉:
純潔・甘美
「テッポウユリ」は、非常に美しい白さや、やさしさを感じさせてくれるイメージの花言葉です。
「ヤマユリ」の花言葉:
荘厳
「ヤマユリ」はそのとても見事な姿から、立派さ、厳かさを感じさせてくれる花言葉を持っています。
「カノコユリ」の花言葉:
上品・慈悲
「カノコユリ」は見た目の上品でやさしい感じを花言葉で表しています。
「ユリ」はいろいろな場面でプレゼントをされる機会も多い花ですが、花粉が落ちて衣服などに付いてよごれやすいので、花粉を取り除いたものを贈ったり、飾ったりするようにしましょう。
【ユリ】にまつわるスピリチュアルなお話
「ユリ」には、いくつかの逸話が残されています。
「白ユリ」は、キリスト教では「マドンナ・リリー」と呼ばれ、イースターの時には必ず祭壇に飾られる花です。
聖人の肖像画などにもよく「ユリ」の花が一緒に描かれており、純潔だけでなく美徳や貞節のシンボルともなっています。
一方、コーカサス地方には、愛し合う若者たちがその仲を引き裂かれ、女性は悲しみのために「ユリ」に姿を変え、男性はその「ユリ」にいつでも水をあげられるように神様に頼んで、雨雲に変えてもらったという話が伝わっています。
それ以来、日照りが続くとこの「ユリ」に姿を変えた女性のことを想って、「ユリ」の花を撒くと、女性の涙が雨となって降り注ぐようになったということです。
【ユリ】が誕生花の日
「ユリ」は、5月19日、6月11、17日、25日、7月24日、10月4日、11日の誕生花です。また色や種類によっては下記の日が誕生花として用いられています。
- 黄色の「ユリ」の誕生花:7月19日
- 白色の「ユリ」の誕生花:6月17日、7月14日、11月18日
- ピンク色の「ユリ」の誕生花:8月1日、11日
- 「カサブランカ」の誕生花:5月9日、7月31日、11月6日、12月21日
- 「カノコユリ」の誕生花:7月4日、8月2日、7日
- 「ササユリ」の誕生花:5月2日、6月2日、17日、7月15日
- 「スカシユリ」の誕生花:1月27日、2月18日、3月4日、12日、4月28日、6月5日、21日、7月24日、27日
- 「ヤマユリ」の誕生花:6月30日、7月10日、14日、21日、26日、、27日、11月15日、18日
- 「テッポウユリ」の誕生花:5月11日、6月11日、7月13日、20日、10月12日、11月17日、18日、23日、12月27日
【ユリ】を使って運気をアップする方法
「ユリ」はご存知のように「ユリ根」として食用にもなっています。これは「コオニユリ」という種類のものが用いられています。
「ユリ根」は栄養豊富であり、乾燥させたものは漢方薬として消炎、鎮咳、利尿、鎮静の効果があります。
また白い「ユリ」を庭に植えることで、魔除けの役目があるとヨーロッパでは考えられています。
ピンクやあでやかな色の「ユリ」の花を部屋に飾ると、元気なエネルギーをもらえると共に、その香はリラックス効果もあります。
バグアチャート風水では、お部屋に入って左手奥の金運のコーナーに、「ユリ」の中でも高価で派手な雰囲気を持つカサブランカやカノコユリなどを豪華に生けることで、金運を呼び込むことができます。
まとめ
「ユリ」は、ヨーロッパでは「聖母マリアの純潔の象徴」と言われるように、清楚ながらも威厳を感じさせる花です。花言葉も純潔、無垢、威厳などが主ではありますが、「ユリ」の花の種類によっては華麗さやあでやかさを感じられる世界でも人気のお花です。
