東京の千駄ヶ谷にひっそりと建っている鳩森八幡神社は、地元の人に親しまれているのどかな神社です。しかし境内は多くの見どころとパワースポットに溢れていて、ご利益を得るにはピッタリの神社でもあるのです。
そんな鳩森八幡神社の中でもひときわ目を引くパワースポットを中心に鳩森八幡神社の見どころやご利益をご紹介します。
目次
鳩森八幡神社の歴史
鳩森八幡神社は「八幡神社」ということで武運の神である八幡神をご祭神とする八幡系の神社になります。総本社は大分県の宇佐市にある宇佐神宮です。御祭神は八幡神と同一とされている応神天皇(おうじんてんのう)とその母親である神功皇后(じんぐうこうごう)です。
昔、鳩森八幡神社のあるこの地の林には「瑞雲」と呼ばれる紫色や五色の珍しい雲が度々現れていました。この瑞雲はめでたい兆しとして出現するといわれているのです。ある日、青空から白雲が降りてきたことを不思議に思った村人が林の中に入ると、たくさんの白い鳩が西に向かって飛び立ったそうです。そこから小さな祠が営まれ、「鳩森」と名付けられたと伝えられています。
その後、慈覚大師がこの地を訪れた際に、鳩森のご神体を求める村人の強い願いにより応神天皇と神功皇后を祀り、八幡神社となりました。昭和20年の戦災により社殿が焼失してしまいましたが、無事に再建され現在に至っています。
鳩森八幡神社の見どころ
鳩森八幡神社には見どころが多数存在しますが、季節を通して目を引くのは「境内の自然」です。鳩森八幡神社の境内には立派な枝垂桜や八重桜などがあり、桜の季節にはおすすめです。
また、桜の後はツツジ、紫陽花、菖蒲と見頃が続きます。そして秋には紅葉が美しく季節によって彩りが変わり印象も違って見える神社です。
鳩森八幡神社の境内に変わった建物があります。「将棋堂」といって参拝すると棋力向上の願いが叶えられるだけでなく、勝運に恵まれると言われています。
ここには昭和61年に奉納された高さ1メートル20センチの欅製の将棋の大駒が鎮座しています。将棋界の繁栄を願って、日本将棋連盟と神社が協力し、この大駒を納める六角の御堂を建立したそうです。すぐ近くに将棋会館があることから、将棋堂は将棋の技術向上を願って参拝する人々の守護神となっています。
鳩森八幡神社・大銀杏
鳩森八幡神社でひときわ存在感を放つのが御神木である「大銀杏」です。
実はこの大銀杏はとても古く、言い伝えでは第二次世界大戦の戦火にも残ったといわれる運の強い御神木なのです。この大銀杏の他にも太陽の光を受けて黄色に変わった葉を輝かせている巨大な銀杏からパワーをいただけそうです。
鳩森八幡神社のご利益
鳩森八幡神社ではお祀りされている応神天皇、神功皇后の恩恵を受けて、諸願成就、縁結び、子宝、安産などのご利益があります。将棋を志す人の守り神にもなっているので、勝負運をアップさせたい人にもおすすめです。
また、鳩森八幡神社の境内にある富士塚の頂上には、美の女神である木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)が祀られているので、女子力アップのご利益もいただくことができます。