ハワイの音楽と聞くと思い浮かべるのは、やはりフラ・ダンスなどにも用いられるハワイアン音楽だと思います。しかしハワイには古代から現代に至るまで、色々な楽器を使い、心を癒す音楽が数々存在していたことをご存知でしょうか?
イプヘケ
古代ハワイのフラを踊るときに用いられる瓢箪型の楽器を「イプヘケ」と呼びます。イプヘケにも小さいものから大きなものまで、形や種類も色々あります。「イプヘケ」は打楽器として使われ、手で叩いたり、地面に打ち付けたりしてリズムを取るようにして音を奏でます。
もともとイプヘケを作る瓢箪は、ハワイでは楽器以外にも食物、薬草としても用い、生活に欠かせない大切なものでした。よって、瓢箪を植える時にも儀式を行うほど重要なものでした。「イプヘケ」が奏でるリズムや音楽は、神に捧げる音楽であり、またそれを聞くことで神々とも繋がることができる癒しの音楽とも考えられていました。
祈祷の詩
「チャンティング」と呼ばれる「祈祷の詩」は、フラを神々に奉納するときに唄われたり、あるいは現代のハワイでも僧侶がお祓いや祈りを捧げるときに用いられているものです。音楽というよりは日本の能の「謡い」に似たサウンドです。
また文字を持たなかったハワイの文化において、このチャンティングによって親から子へ、歴史や文化を語り継いで行ったのです。またチャンティングには深い意味がいくつも隠されていると言われており、その解釈も様々あるようです。チャンティングが唱えられているとき、そのあたり一帯のエネルギーが自然の精霊に満たされ、その場にいる人々の身体や心を癒す役目もしていたと伝えられています。
ノーズフルート
古代ハワイで、竹を用いて作られていたのがハワイ語で「ハノ」と呼ばれていた「ノーズフルート」です。文字通り鼻を使って音楽を奏でる楽器です。音を出すための穴は、フルートの演奏者によって色々な位置に開けられたので、音色も演奏者によって違っていました。
また、文字を持たない文化であったハワイアンにとって、このノーズフルートを使った音楽によって、恋心を伝えたり、気持ちを伝達するのにも用いていました。ハワイアンは「言葉は人の心を傷つけてしまうけれど、ノーズフルートが奏でる音楽は決して人の心を傷つけたりしない」と今でも考えています。
よって、しばしば現代においても、ノーズフルートの音楽をヒーリング音楽として用いるヒーラーも存在しています。
スラックキー・ギター
これはギターの種類ではなく、1800年代にハワイで見出されたギターの奏法です。ハワイで生まれたこの奏法は、スチール・ギターが登場する前に、ハワイアン音楽で広く用いられていました。本来の意味は「キーを緩めた、キーを用いない」というもので、普通のギターを弾くよりは優しいと言われています。
この奏法が奏でる音楽も、ハワイらしい温かさ、やさしさを伝えるものが多いため、その音色で心を癒された人たちも多いはず。実際にスラックキー・ギターを使ったヒーリング音楽もハワイでは数多く生み出されています。
ウクレレ
ハワイを代表する楽器ともいえる「ウクレレ」は、もともとはポルトガルの楽器で「ブラギーニャ」と呼ばれていました。1800年代後半にポルトガルからハワイにやって来た「ブラギーニャ」作りの職人、ホアオ・フェルナンデスがハワイにその楽器と音色を広めていったのです。
彼がこの楽器を弾くときの指の動きがノミのようであったという説と、この楽器を演奏するのが上手だったカラカウア大王の従事補佐官がノミのように飛び跳ねる人間だったために、ノミという意味のあるハワイ語「ウクレレ」という名前がついたという説があります。以後、「ウクレレ」はハワイの音楽シーンには欠かせない楽器となっています。
またその音色の優しさがヒーリング音楽にはぴったりであるのはもちろんですが、比較的演奏しやすい楽器なので、自分でウクレレを奏でることによって、癒される人も多いはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
普段なんとなく聞いていたかもしれない数々のハワイの音楽も、その歴史を知ることで今までと違った気持ちで鑑賞することができるようになるかもしれませんね。
ハワイに伝わる楽器や音楽で心と体をぜひ癒してみてください。
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