人間関係に波風を立てたくないというのは、だれもが思うことですよね。でも、だからといって人に気をつかうあまりまわりに合わせてばかりで、言いたいことも言えずにいるのはあまりいいことではありません。実際、そうしてしまっていつも後悔するという人も多いのではないでしょうか。
今回は、人に合わせてばかりで自分がイヤになった……そんな人にこそオススメしたい対処法をご紹介します。
人に合わせてしまう人の心理
人に合わせてしまう人は、いろんなことを考えすぎている場合が多いです。そのため、その心理もいろんな気持ちが混ざりあっている様子。たとえば、対人関係への不安。ちがう意見を言ったら嫌われてしまうのではないか、という心配ですね。あとは、自己評価が低いというのもあるでしょう。
自分よりも人のほうが正しいだろうから、無難に合わせておこうというもの。そういったマイナスの心理だけでなく、たとえば承認欲求の強さも人に合わせる一因になりやすいです。そのほうが、同意を得られたり、認められたりするからですね。そのほか、和を重んじる気持ちというのもあるでしょう。このように、人に合わせてしまう人の心理は、いろいろな気持ちが混ざり合ったとても複雑なものなのです。
人に合わせて疲れる人の特徴と対処法
自分が納得して人に合わせているのなら、なんの問題もありません。しかし、そのことで後悔したり、疲れたりしているようなら話は別。特徴ごとに対処法をご紹介していきますね。
【やさしすぎる】
やさしすぎる人は、人に合わせる傾向にあります。これはもちろん、自分よりも相手のことを考えるから。相手の希望や気持ちを優先してあげたいだけでなく、気をつかわせないために、自分も同じことを思っていたように装うのです。
この場合は、自分の気持ちや希望を述べることが大切。相手の意見を優先するのは問題ないので、自分の本当の希望はなんなのかもしっかりと伝えましょう。もちろん、「本当は〇〇がいいと思っていたけど、それもいいね」と相手に賛成する形で大丈夫ですよ。大事なのは、本当の希望をきちんと口に出すことなのです。
【口ベタ】
口ベタな人も、人に合わせがちです。これは、自分の意見を述べても通らないと思っているから。もしかしたら、相手を説得する自信がないのかもしれませんね。自分の希望や好きなものをうまく伝えられずに終わってしまうくらいなら、最初から言わずにおこうと考えるのです。
この場合は、ただ人に合わせるだけでなく、なぜそれがいいのかをたずねてみましょう。そして、自分の本当の希望もそれに当てはまるようなら、「こういうのもあるよ」と便乗して提案してみてください。もちろん、いずれはプレゼン能力自体を伸ばせればいうことありません。
【聞きじょうず】
聞きじょうずな人も人に合わせやすいです。しかも、自分の意見がないわけでもなく、言えないわけでもないのに、気がつくと相手に合わせていたという場合がほとんどでしょう。これは、相手の話に真摯に耳を傾けるから。素直な気持ちでその言い分を聞いているうちに、「それはいいなあ」という気持ちになるのです。そのため相手に合わせるのもある意味本心ではあるのですが、なにぶん本来の自身の意見もあるのでどうしても後悔や疲れが残るのです。
この場合は、常に聞き手でいるのではなく、自分も話し手になることが大切です。もともとのコミュニケーション能力は高いはずなので、会話を弾ませながら折り合いをつけられるはずですよ。
【責任感が強い】
責任感が強い人も、人に合わせやすいです。なぜなら、無意識のうちに、「一緒にいる人を楽しませてあげなければいけない」と考えているから。そしてそのためには、相手の希望を叶えるのが手っ取り早いのです。また、自分の希望を通した場合、それで相手を満足させなければいけないという意識になるので、どうしても相手に合わせるほうを選んでしまうのです。
この場合は、「相手に楽しませてもらおう」という気持ちをもつことが大切です。本来は、「一緒に楽しもう」という対等の気持ちが大事なのですが、自分が相手を楽しませようと無意識に思ってしまうのなら、意識的に相手に対する欲求ももつこと。そうするうちに、不要な責任感も薄れていくでしょう。
まとめ
人に合わせることは、ときには必要な場面もあります。ただ、常に人の期待にこたえようとするのは、自分を無視してしまうことと同じ。これは避けたいですよね。自分自身を大切にしながら、まわりともバランスの取れた関係を築き、より良い対人関係をつくっていってくださいね。
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