秩父三社のひとつとしても知られている宝登山神社は、豊かな自然と山々に囲まれたパワースポットです。
他の秩父三社と合わせて御朱印をいただく人も多いのではないでしょうか。
そんな宝登山神社はご利益を得られるだけでなく、是非、見て欲しい見どころも満載の神社なのです。宝登山神社の御朱印や見どころをご紹介します。
目次
宝登山神社の歴史

宝登山神社の歴史は古く御朱印をいただく価値のある神社といえるでしょう。
そんな宝登山神社の社殿によると、宝登山神社の始まりは111年までさかのぼります。当時、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折に遥拝しようと山頂に向っていると、巨大な犬が出てきて道案内をしたといいます。
またその巨犬は道中で猛火に遭った日本武尊の窮地を助けたとも言われていて、日本武尊は無事に遥拝することができました。このことから、「火止山」の名となってのちに「宝登山」となったと伝えられています。
その巨犬は大山祇神の神犬であったことが分かり、後に山麓に社殿を建て神日本磐余彦尊、大山祗神、火産霊神の三神をお祀りしたそうです。これが宝登山神社の起源になっています。
初めは「火止山」だったものが現在の「宝登山」に改められたのは810年~824年ころのことだそうです。「宝珠の玉が光輝きながら山頂に飛翔する」という吉祥事があったためと言われていて、おめでたい漢字があてられました。
宝登山神社の主な行事には、元旦の新年開運祈願祭、2月の節分祭、4月の例大祭、5月の奥宮祭、8月の船玉祭、年末の除夜祭とお祭りが多いことでも知られています。
お祭りの時には特別な御朱印がある可能性もありますね。さらに毎月7日にはお炊き上げ祭が行われています。
宝登山神社の見どころ
宝登山神社で御朱印をいただく前に、是非、見どころを回って欲しいですね。
社殿

宝登山でひときわ目を引くのは極彩色による彫刻が見事な「社殿」です。現在の社殿は江戸時代末から明治時代初頭に造りかえられた本殿、幣殿、拝殿より成る権現造りです。
この色鮮やかな彫刻は「秩父神社」「三峯神社」といった他の「秩父三社」と共通しています。他の神社ではあまり見ることができない素晴らしい彫刻の数々をじっくり見つめてみてくださいね。
藤谷淵神社
社殿に向かって左側に進むと大黒様と並んで「藤谷淵神社」が祀られています。
藤谷淵神社は、旧藤谷淵村の各所にあった8柱の神様を明治時代に合祀した神社で、有名な8柱の神様が祀られています。
宝登山神社に来たら藤谷淵神社を無視するのはもったいないです。
藤谷淵神社を参拝すればどんな願いも叶うのではないか、と言われるくらいご利益のあるお社になっています。どんな神様がいるかは、実際に見て驚いてくださいね。
宝玉稲荷神社

宝登山神社の本殿を奥へ進むと階段があります。
その階段を昇った先にあるのが「宝玉稲荷神社」です。近くには川が流れ、とても雰囲気の良い場所にあるのが特徴です。
お稲荷さんならではの赤い鳥居が並ぶ様も絵になります。1822年に伏見稲荷社から倉稲魂神を勧請してお祀りしました。
五穀豊穣、家内安全、商売繁盛という御神徳の高さから厚く信仰され、特に失せ物に対するご利益が強いといわれています。
宝登山神社の御朱印の特徴
宝登山神社の御朱印について見ていきましょう。宝登山神社の御朱印は境内にある「授与所」にていただくことができます。
しかし種類が3種類あり、種類によっては宝登山神社の奥宮に行く必要があります。
「宝登山神社」の御朱印、「宝登山奥宮」の御朱印、「宝登山」の御朱印がありますが、宝登山神社の御朱印以外は奥宮でいただく形です。
宝登山神社の御朱印は中央に社名と御朱印が押されています。右側には「秩父長瀞」、「宝登山」という朱印、左側には日付が入ります。
朱印が多いので見た目にも賑やかな御朱印ですが、「宝登山神社」という文字はとても整った文字で、気持ちを引き締めてくれるようです。
また、宝登山神社オリジナル御朱印帳も手に入れることができます。
御朱印帳には花の刺繍が入っていてとても可愛らしいのが印象的です。
紺を基調にした御朱印帳とピンクを基調にした御朱印帳の2種類があります。どちらも見た目に華やかで素敵なので、選ぶのに迷ってしまいそうです。
人気のある神社なので、時間によっては御朱印をいただくのに並ぶ可能性もあります。もちろんしっかりと参拝してから、いただくようにしましょう。