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ホロスコープの読み方〜12室区分で見る運命的環境〜

ホロスコープ,読み

その人の運命を知る道標となるホロスコープですが、読み方が複雑でよくわからない方も多いと思います。

一度にすべてを読み解くのではなく、一つ一つの要素を噛み砕いていくことでホロスコープが持つ意味を確認していくことができます。

では、その要素の一つ・室区分とはどのような読み方をしていくのでしょうか?

ホロスコープの環境世界を象徴する室区分の読み方

天空を2時間ごと12空間に区切り、12の環境世界を象徴するのが室区分です。ホロスコープ上の各室に入った星・星座宮からその人が持つ運命や方向性を読み取っていきます。それでは、12室のそれぞれの読み方を解説していきましょう。

第1ハウス「自分自身の室」

1室は、この世に生まれた人間の肉体や自我にもっとも強い影響を与えます。1室に入った星は、この人の自意識を暗示すると考えられています。ホロスコープでは、誕生のときに与えられた環境も表しており、その後の運命を作り出す大きな要素になるという読み方をします。また、1室に星があればあるほど自意識や運命に対する意識は強くなります。

第2ハウス「所有の室」

この物質世界で自分の意識や肉体を支えるための所有という概念が2室によって与えられます。この世で与えられる地上の富や財産・経済力・所有欲・所得能力を表し、物事を感じ取る五感・価値を判断するための鑑賞眼・愛着やはぐくむ意識も表しています。ホロスコープでは、物質世界から受け取り、所有するものが2室に示されているという読み方をします。

第3ハウス「意思疎通の室」

この世界で生きていくには、周囲の人々と関わりあうための意思の疎通が必要になります。それにより人はたくさんのものを見たり聞いたりして知識を身につけます。ホロスコープの読み方は、コミュニケーション能力・手段としての言葉や記号・言語能力・文章力・理解力・学習能力を表します。そのほか知的能力や、それを発揮する環境、情報を得る場も表しています。

第4ハウス「家庭の室」

4室は、自分が拠って立つ大地、両親や血のつながった人々・家庭・住居・故郷・墓などを表すと考えられています。また、生まれながらの気質、幼少の教育によって植えつけられた意識・生活環境・家庭観などを表す場合もあります。ホロスコープの読み方としては不動産を表していると考えられ、親を含む先祖の意識や、この人が作っていく家庭のあり方も示しています。

第5ハウス「創造の室」

ホロスコープでは、5室は自分の世界を創造しようとする力、自分独自の意識を表現する力、性的エネルギーを表します。人生における創造の楽しみや恋愛手段、芸術に対する考え方、子供に関する意識が判断されます。創造的な表現手段や自分の才能をアピールする方法を表すという読み方をします。

第6ハウス「従属の室」

他者に対する自分、外見としての肉体・健康運を表します。健康は食生活や習慣によって養われており、それらは教育によって作られたり、仕事に制限されて決定します。ホロスコープでは、労働による報酬を示し、能力を身につけるために必要な教育・義務としての仕事という読み方になります。

第7ハウス「人間関係の室」

1室の正反対に位置する7室は、自分を取り巻く人間関係としての社会を表します。ホロスコープでは、この人が置かれている社会的状況や人間関係の手段、社会的なルールとしての法律などが示されているという読み方をします。結婚の形態、結婚によって得る社会的環境なども表しており、結婚の室と呼ばれ、重要な室として扱われます。

第8ハウス「遺伝の室」

ホロスコープで地上の門と呼ばれる2室が、現実世界から与えられる物質的利益であることに対し、精神的な恵みや、霊的、宗教的な「時」を越えて受け継ぐ利益を与える8室は、天界の門という名称が与えられています。遺伝子による意識、死生観を表し、後継者としての子孫・祖先から受け継がれる遺産も8室が表しているという読み方になります。

第9ハウス「精神の室」

太陽の影響力が最も強まる室と言い伝えれれており、太陽に象徴される理想や、偉大な精神性・向上を求める意識を表します。ホロスコープではその人の精神性・魂の真価を表すという読み方をし、学問や宗教・文化・契約による意識を表します。広い情報としての異文化との接触や、そのための遠距離旅行なども示しています。

第10ハウス「業績の室」

人々の上に立つ者、昇りつめた者を表します。この人が生涯で一番注目される活躍や、生涯をかけて残す業績は10室に象徴されます。ホロスコープでは、自分を導いてくれる指導者や親を示しているという読み方もあります。また、使命や業績を成し遂げるために必要な権力・立場を示していますが、それは必ずしも仕事ではなくライフワークといえるような分野での業績であることも多いでしょう。

第11ハウス「願望の室」

人々は心に未来を思い描き、理想郷を築こうとします。11室はそのための主義主張を表し、希望によって実現される人生の理想世界を示しています。ホロスコープの読み方は、同じ願望を持つ仲間と協力して実現される意識の世界の場という読み方をします。5室が生み出した創造性が、より広い世界に向けて発揮されたものが11室の理想や主義主張となるとも考えられます。

第12ハウス「秘密の室」

ホロスコープの最後に当たる12室は、秘密の室といわれ、集合無意識から影響される自分自身の意識、潜在意識の室という読み方をします。出生時の恐れが宿命的な障害となる場合もあり、それゆえホロスコープでは悪霊に象徴される宝とも解釈されているようです。ある意味、1室に近い部分にある星は1室よりも大きな強制力を持つともいえます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ホロスコープは、さまざまな方向からの影響を考え読み進めていくものですから、読み方にも大きく個人差が出てきます。

また、解説した方法以外の読み方もたくさんありますので、ぜひ、自分のホロスコープを作成し、自分なりの解釈を見つけてみてください。

ホロスコープに良い・悪いはなく、ハードな意味合いの配置があったとしても、それはその人が持つ個性です。そういった読み方のほうが、人生が面白く展開していくこともありますから、星の暗示を意識し、落ち込むことなく楽しんで乗り越えていけるといいですね。

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SPIBRE編集部

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