
催眠術を使ったセラピーに、ヒプノセラピーと呼ばれるものがあります。
催眠術にはかりやすい人と、そうでない人がいますが、経験豊かなセラピストであれば、ほとんどの人がこのヒプノセラピーを使って前世を垣間見ることもできるのです。
では、ヒプノセラピーはどのように受け、どのような効果があるのでしょうか?
ヒプノセラピーとは
ヒプノセラピーはイギリスで1955年に有効な治療法として認定され、その後アメリカの医師会でも認定された治療法です。
アメリカの精神科医であるブライアン・L・ワイズ博士の「前世療法」という著書で、一躍世間に知られることになりました。ヒプノセラピーは、退行催眠法とも言い、催眠術を用いて過去の記憶を引き出し、それと向かい合うことで、現在抱えている病気や精神的な苦痛を解消することができる効果的な方法なのです。
ヒプノセラピーの注意点
ヒプノセラピストと呼ばれる人は数多く存在します。しかし本来このような治療を行えるセラピストは、大学で心理学を勉強した後に充分な訓練を経た後になる職種であるので、確実に退行催眠を行えるセラピストが何人いるかは実は疑問です。
過去の記憶を引き出す施術ではありますが、経験が浅いと患者が思い出した記憶が、実は過去に見た映画のシーンであったり、読んだ本の一部だったりすることもあるからです。そういう事実と異なる事象を身分の過去や前世と信じでしまうと、治るべき症状もかえって混乱を来たしてしまうので、ヒプノセラピーを受けるときは経験豊かなセラピストを選びたいものです。
ヒプノセラピーの利用法
ヒプノセラピーの利用法としては、安易に自分の前世を知りたいからなどという理由だけで受ける人も中にはいますが、前世の数は多くあり、自分が1度の退行催眠で見た前世と思われるシーンだけでいろいろな判断を下してしまうのも危険です。
なかなか治らない病気や、通院しているのに改善しない症状、あるいは精神的にかなり辛いような状態の場合、ヒプノセラピーを使うと効果があがるとされています。
つまりその疾病や精神状態の原因が、前世や過去の何らかの事象に起因する場合、なぜ今自分がそのような状態で辛い思いをしているのかを退行催眠で知ることができ、理由がわかるとそれらの症状は改善へと向かうか、それに合わせた治療方法を見つけることも可能なのです。
ヒプノセラピーのプロセス
では、実際にヒプノセラピーはどのように行われるのでしょうか?セラピストにより、多少の違いはあるかと思いますが、最初はカウンセリングを行い、現在患者がどのような状況にあるかを知ります。話をするうちに、自分でも問題の整理がつき始めることもあります。
そのあと、誘導催眠を用いて潜在意識へアクセスしてゆきます。セラピストがゆっくりと患者を導きながらどんどんと潜在意識へと誘導してくれるので、催眠中に通常は映画やテレビを見ているような、はっきりとした自分の過去の映像を見ることができるようです。
ただセラピストが催眠中に患者にこうしなさいと指示したり、コントロールすることはありません。あくまでも患者の意思で過去にアクセスさせるように行います。セラピストの中には、透視ができる人もいて、患者と一緒に患者が見ている状況を見ることができる人もいます。この場合はよりスムーズに退行催眠に入ることができるようです。
ヒプノセラピーの実例
では実際にヒプノセラピーにおいて、どのような効果が表れるのでしょうか?ここに一つの例があります。
姉妹関係が子どもの頃からうまくゆかず、意味もなくゆがみあい、それが大人になっても相手を許せずにいて苦しんでいる人がいました。ヒプノセラピーで前世にアクセスしてみると、前世でも姉妹だった二人は、同じ男性を取り合ったことで二人の関係に亀裂が生じたまま、その人生が終了していました。
そのせいで今でも男性を取られた患者が、取った妹のことを無意識のレベルで許せずにいたのでした。それがわかったことで、初めてなぜ姉妹関係がうまくいかずにいたのかに気がつき、それからはお互いに心を割って話会い、前に進むことができたのだそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
テレビなどでよく見かける、やや信じがたいショーのような催眠術とは違い、ヒプノセラピーは上手に用いて自分の過去や前世にアクセスすることで、長年煩わされてきた病気や人間関係、精神状態を良くすることができるすぐれた癒しのセラピーなのです。
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