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ノスタルジックで不思議な街!イエメンとオマーンの世界遺産5つ

イエメン,オマーン,世界遺産

イエメンとオマーンと聞いてもあまりピンとこない人の方が多いかもしれません。中東にある国の一つです。

多種多様の民族が集まっていたり、昔ながらの文化を受け継いでいたり独特の雰囲気があります。そんなイエメンやオマーンには世界遺産が点在しています。

知る人ぞ知る世界遺産の面白さを体感する旅に出てみませんか?

サナア旧市街

イエメンの中でも不思議な魅力のある世界最古の街の一つが世界遺産に登録されています。歴史は古く2500年以上も昔から存在する街です。一説では「ノアの方舟」で有名な人類を救ったノアの息子・セムが拓いたとも言われています。

泥を固めて作ったレンガ造りの街並みは、ちょうど白や茶色をしているので砂糖細工のように可愛らしい雰囲気を漂わせています。まるでトイカメラで撮影した写真のような風景も見どころのひとつです。

イエメンのサナアでは女性は黒いチャドルをまとい、目以外はすべて布で覆われたスタイルであるアラビア文化が色濃く残っています。男性はのんびり店に立ちながら「カート」と呼ばれる覚醒作用のある葉っぱを口の中でモグモグしている光景が印象的です。

ここでは人間観察も観光のひとつなので、カフェの椅子で人々の様子をのんびり眺めているのも楽しいです。まるで人も含めて世界遺産のような場所ですね。

サナアの建物では「カマリア窓」という窓を使用しています。内側はステンドグラス、外側は石灰で塗られた複雑な格子状になっています。その綿密な技術は世界中から注目されています。まるでアラビアンナイトを連想させるような夜の夜景も美しいです。イエメンの人々に愛される世界遺産です。

シバームの旧城壁都市

イエメンの中でも独特な高層建築物が500棟以上も立ち並ぶ世界遺産です。

外観は何かの巣窟のような特徴的な見た目をしていて、「果たしてここで人が生活しているのだろうか」という疑問を抱いてしまいそうです。高さは地上30メートルにも及び、そのすべてが5階〜8階建で「砂漠の摩天楼」や「砂漠のマンハッタン」、「最古の高層ビル群」と呼ばれている世界遺産です。

その材料はイエメンの建築ではオーソドックスな泥煉瓦です。このような作りになっているのには、ちゃんと理由があります。

当時珍重された高価な乳香を守るために1階に窓は作りませんでした。そして砂嵐を防ぎ日陰をうまく利用するために建物同士の間を狭くしたそうです。

中階層には隣の家との間に設けられた連絡橋がありますが、これは避難路としての役割を担っています。まさにイエメンの生活スタイに合わせた構造なんですね。地元の人はみな親しみやすく親日的な人が多いそうです。

昔ながらの文化と知恵が息づいた世界遺産です。

古都ザビード

イエメンの西部に位置するフダイダ県に属する都市が世界遺産に登録されています。

紅海から20キロほど内陸に位置するザビードは、イエメンで最も古いモスクが造られた遺産として知られています。一時は混乱の時代があったものの、819年にムハンマド・イブン・ジヤードが町を創設し後に、アラビア半島初の大学が創立されました。

豊かな農業生産と交易によってザビードにはイエメンにおけるいくつかの王朝の首都が置かれたり、宗教、学術の中心として栄えました。

16世紀後半は、街が衰微したので中心地がフダイダに移り、ザビードは地方の小都市となりました。街には狭い小道が張り巡らされていて、アラビア半島南部独特の煉瓦造りの建物が並びます。

それぞれの家には中庭があるのが一般的で、大きい家は3階建てにもなります。壁や窓まわりには巧みなイスラム装飾が施されていて目を引きます。

かつての大モスクやアラブ世界初の大学も未だ原型をとどめる形で残されています。とても興味深く見て回りたくなるような世界遺産です。

バハラ城塞

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オマーンのアフダル山の麓に位置する4つの歴史的城塞の一つであるバハラ城塞は、世界遺産に登録されています。

13世紀から14世紀にかけて建造され、海から侵攻するペルシア人、砂漠から攻め寄せるベドウィンなどの侵略からオマーンの人々を守っていました。世界遺産であるバハラの街にはオアシス、市場、ヤシの木立などがあって、都市自体が約12キロの城壁に囲まれている変わった造りになっています。

他の3つの城塞でもあるイズキ、ニズワ、ルスタクと共にハワーリジュ派の中心拠点となっていました。長い間放置されてきたため、風化が進んでしまい毎年雨期になると崩落が危惧されるという不安定な状態にありました。今は少しずつ修復が行われているので、世界遺産を楽しむことができます。

特産品の陶磁器が有名でお土産などにおすすめです。オマーン特有の日干し煉瓦で建てられた壁や塔、歴史的な彫刻が刻まれたモスクなど見ごたえ十分な世界遺産になっています。

バット、アル-フトゥム、アル-アインの古代遺跡群

オマーンの首都、マスカット西方、ソハール近郊のバット、その周辺のアル-フトゥム、アル-アインに点在する古代遺跡群が世界遺産に登録されています。舌をかんでしまいそうな名前なのが印象的です。

かつてこの地にあったマガン国は、紀元前2500年ごろからアフダル山地で銅の採掘を行い、メソポタミアと交易することで富を得ていたと伝えられています。

マガン国の住居跡などの遺跡が多く点在していますが、ほとんどが加工の施されていない扁平な石を積み上げただけのものです。付近には石を積んだだけのものや、細かく加工した石を組んだものなど、さまざまな墓が残されています。

バットでは、直径約20メートル、高さ約10メートルと推定される巨大な塔が5基発掘されましたが、建てられた目的や誰が建てたのかなどは未だ判明していない世界遺産です。

遺跡群の発掘は、銅山とメソポタミアの関係などを解明するために進められたのですが、謎ばかりが浮き彫りになる摩訶不思議な世界遺産です。

マガン国がいつ頃栄えて、そしてどのように滅んで行ったのか、また彼らの生活の実態は謎に包まれたまま眠っています。そんな歴史ミステリーに触れることのできる世界遺産です。

まとめ

イエメンとオマーンの世界遺産はいかがでしたか。

歴史的な建物やその街の文化など、実際イエメンやオマーンに行かなければ味わうことのできない世界遺産ばかりです。

昔の人の知恵や暮らしぶり、未だに解明されていない謎など歴史やミステリー好きにはおすすめしたい場所です。まだ治安の悪いところもあるので、十分注意して世界遺産の旅に繰り出してみてくださいね。

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SPIBRE編集部

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